暗黒の啓蒙書

  • 講談社
2.60
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本棚登録 : 96
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065197035

作品紹介・あらすじ

民主主義と平等主義の欺瞞を暴け。
資本主義を加速せよ。

民主主義を棄て去り、資本主義を極限まで推し進め、
この世界から〈イグジット〉するのでなければ、真の自由は獲得できないーー。
”現代思想の黒いカリスマ”が放つ、禁断の書。

 * * *

「声などどこにもない、ただ自由な出口だけがある。」

近代の啓蒙のプロセスを嘲笑い、民主主義的かつ平等主義的な価値観をも転倒せんとするニック・ランドの「暗黒啓蒙(The Dark Enlightenment)」は、ピーター・ティールやカーティス・ヤーヴィンらリバタリアン起業家たちが主導する「新反動主義」に理論的フレームを与え、哲学の最新潮流である「思弁的転回」や「加速主義」、そして「オルタナ右翼」へのインスピレーションをも喚起しつづけてきた。
果たしてそれは、人類の進歩的プロセスを否認する反動主義であり、野蛮な人種主義にすぎないのか。それとも、来たるべき未来を照らすオルタナティヴな光源なのか――。

 * * *

[目次]
序文 『暗黒の啓蒙書』への「入口」 木澤佐登志 
Part 1 新反動主義者は出口(イグジット)へ向かう
Part 2 歴史の描く弧は長い、だがそれはかならず、ゾンビ・アポカリプスへと向かっていく
Part 3 
Part 4 ふたたび破滅へと向かっていく白色人種
Part 4a 人種にかんする恐怖をめぐるいくつかの副次的脱線
Part 4b 厄介な者たちの発言
Part 4c 〈クラッカー・ファクトリー〉
Part 4d 奇妙な結婚
Part 4e 暗号に横断された歴史
Part 4f 生物工学的な地平へのアプローチ
訳者解説 なにから離脱するべきか 五井健太郎

感想・レビュー・書評

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  • 哲学書ではない。
    あくまでどこかのコミュニティの人を扇動するために書かれた記事群のようなもの?
    よほど詳細にアメリカの人種差別の現場感など、本書で扱われている問題群に対する経験的理解を持っている人ならまだしも、特段そのような経験のない私のような人間が読んで何か啓蒙されるような類の話ではない。


  • 自分が理解出来なかっただけだと思うが、期待して読んだ程は中身がなかった。

    民主主義の根本に潜む問題やリベタリアンを批判した上で、国家の運営は政治的な運営よりか経営的な運営が好ましいとの主張は伝わった。簡単にいうと宗教的な存在となった民主主義は、持続の為に少数派を遮断する事でしか実在できない事が明らかにされていてまさにその通りだと思えた。

    それでも妄言の域を脱して感じないのは、自分の無知が原因かもしれないし、屁理屈のような主張に原因があるのかもしれない。未来を変える為に必ずしも主権的な立場である必要はないと締められていたが、都知事選が近い事もあり日本の未来はどう変わっていくのか興味深く感じられる。

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著者プロフィール

1962年、イギリス生まれ。初期にはバタイユを専攻。ドゥルーズ+ガタリの研究を経て、90年代中頃にはウォーリック大学の講師として「サイバネティック文化研究ユニット(Cybernetic Culture Research Unit: CCRU)」を設立。大陸哲学に留まらず、SF、オカルティズム、クラブカルチャーなどの横断的な研究に従事する。「暗黒啓蒙(Dark Enlightenment)」なるプロジェクトを通して、「新反動主義」に理論的フレームを提供し、のちの「思弁的転回」や「加速主義」、「オルタナ右翼」に思想的インスピレーションを与えた。著書にThe Thirst for Annihilation: Georges Bataille and Virulent Nihilism, Fanged Noumena: Collected Writings 1987-2007など。

「2020年 『暗黒の啓蒙書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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