- 講談社 (2020年7月15日発売)
本棚登録 : 1925人
感想 : 96件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784065197660
作品紹介・あらすじ
呼ばれた子どもは必ず行かなければならない──。
「夏のお城」への林間学校へ招待された少年少女たち。
全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の引率のもと、古城での共同生活がはじまった。彼らはなぜ城に招かれたのか?
同じひと夏を少女の視点で描く「七月」と少年側から描く「八月」を一冊に収録。
みんなの感想まとめ
少年少女たちが不気味な「みどりおとこ」と共に過ごす夏の城での共同生活を描いた物語は、淋しさと悲しみが交錯するひと夏の体験を通して、深いメッセージを届けます。少女の視点から語られる「七月に流れる花」と、...
感想・レビュー・書評
-
6月初めに、夏流(かなし)という名前の土地に転校してきたミチルは、全身緑色の「みどりおとこ」に出会い、夏のお城夏流城(かなしろ)での林間学校に参加する。
主人公が中学生の、淋しくて悲しいひと夏の物語。
「七月に流れる花」は少女の視点で、「八月は冷たい城」は少年の視点で描かれていて、「七月」を読んでから「八月」を読むので、物語に入りやすく、より鮮やかなものに感じられる。
物事の裏と表が透けて見えるような感じがして、面白かった。
彼らが夏の城に呼ばれた理由が謎に満ちていて、真実がわかるとほっとする反面、近い将来起こってもおかしくないような出来事だと思うと怖くなってくる。
悲しいおとぎ話のようだ。
「悲しみは夏流城の水路に流していきなさい。ここを出たら未来のことだけ考えなさい」という言葉に、前向きなメッセージが込められていて、全体的に恩田陸さんらしいダークな雰囲気がよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはまぎれもなくファンタジーなのだけれど、コロナ禍を経た今は、少しリアルにも見える。
ことごとく最後まで残酷で、でも魅惑的な世界にズブズブと引き込まれました。 -
ミステリー?ホラー?の展開を、後半数ページで恩田さんの世界観に引き込まれる?引き戻される?不思議な作品。
なんとも言えない読了感が心地いいです。 -
みどりおとこにお城に招待された少女たち、少年たち、それぞれの視点で書かれたお話で、元々は2冊の本だったそうです。
みどりおとこなんて、何?って思ってしまいましたが、童話のような、ホラーのような、ミステリーのような色々な要素がつまったお話でした。
底のテーマはかなり辛いものなのですが、そこが今一つ、想像しにくかったような気がしました。 -
面白かった。面白かったけど怖くて心臓バクバクしながら読んだ。特に8月の方。
みどりおとこを想像しながら読むと色んなシーンが脳裏に焼き付いて怖い、、 -
少し悲しくて少し怖い、ゾクゾクするダークファンタジー。
古城、夏流城での林間学校に参加する少年少女たち。
なぜ招待されたのか?「夏の人」って何?
分からない事ばかりでドキドキの前編。
同じ夏の林間学校を別の視点から描いた後編。
こちらはある程度秘密が分かった上で読むので、また面白い。しかし、やっぱり怖い。
題材が、今のコロナと重なる部分があり、また恐ろしい。 -
少年少女たちの冷たい夏のお話だった。
小説の初出しは2016年、でも今読むのとでは気持ちが違うだろうなと思う。
未知というものは社会的動物にとって、ライオンよりも恐ろしい。 -
講談社タイガの方を持っていますが、二部作共一つに纏まっていると聞いたので買いました。恩田陸先生が書く中学生や高校生キャラが凄い好きです。こういうお話がもっと増えてくれたら嬉しいです。
-
一時期たくさん読んだけど、久しぶりの恩田陸。
親を亡くす子供たち、もの悲しいまま終わってしまった。ちょっと消化不良感。 -
少女たちの淋しいひと夏。恩田陸ワールド全開。全体を通してなんだか薄暗い静謐な描写の中で、あまり派手に描かれない少女たちの内面が、揺れ動くのを静かに感じることができる。
“皆慣れていて料理も上手だった”という何気なーーーーい描写が、明らかになる結末の伏線になっているってどうして思うか、、、
対する少年側。
少女たち側に比べるとかなり不気味でグロテスク。不穏な空気。それが土塀を挟んでわずかに少女側へ伝染していく瞬間も。
予告編に当たるらしい、みどりおとこの短編集読んでからきて良かったです
久しぶりに味わった恩田陸のゴシックミステリー、、、読んで良かったです -
-
ダークファンタジーを描かせたら恩田陸さんの右側に出るものはいない、と思っています。
この物語の雰囲気が好きです。この恩田陸さんが紡ぎだす、この物語の雰囲気がなんともいえなくて、またよみたくなります。
個人的にはミチルと光彦が出会ってほしい。 -
七月に流れる花
単行本で読みましたが、ブクログでの検索では出てこず文庫での登録です。
かつて子供だったあなたと少年少女のためのミステリーランド。
シリーズで刊行されたもので、箱入り、装丁は祖父江慎。
豪華です。
すべてにルビが振っているのが、少し読みづらいけれど、少年少女向けなので。
ぞっとするようなシーンもあり、ミステリーであり、思春期の不安定な気持ちもうまく表現出来ていると思います。
酒井駒子の挿絵も美しい。 -
昔読んだ本の再読。
意外と覚えていないもので楽しめました。
こんな世界観を思いつけるのがすごい‥
コロナ後のいま読むと、あながちありえない出来事ではないのかも‥と思います。 -
読み終わると少し寂しい気持ちになる。どっちも少しだけホラーっぽい要素があってドキドキする。一気に読み進められる
-
お城シリーズらしく、読みすすめやすい。内容は他と比べると薄いかなと思った。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
恩田陸の作品
