1122(7) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.84
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本棚登録 : 94
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065199114

作品紹介・あらすじ

「公認不倫」を選択した夫婦・いちことおとや。“恋人”の美月と別れたおとやは、いちことの絆を確かめるが、美月の言葉が呪いとなりセックスができない。そんな中、いちこの風俗体験を知り傷ついたおとやは家出をし、しばらく別居することに。ある日、体調の悪いいちこの看病にかけつけたおとやは、EDの不安など本心をいちこに打ち明ける。おとやの言葉を真剣に受け止め悩むいちこに、風俗体験で知り合った礼から「会いたい」と電話が来て……。一方、妊娠した美月と志朗は、夫婦関係を再構築するために努力していた。海外に転居する前におとやに会って謝りたいと願う美月は、おとやと再会して――。セックスレス、公認不倫、妻の風俗、夫のED、別居……悩んだり迷ったり間違ったりしながら、たどりついた夫婦の“今”がある。これから選び取る、幸せのかたちとは。「結婚」とは何かを問いかける意欲作、ついに完結! 息をつかせぬクライマックス!!

感想・レビュー・書評

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  • 読了。最終巻。後味悪くない。


  • 1話の途中から、ずっと泣けて泣けて仕方なかった。7巻読み終えても泣けているけれど、「結局離婚したの?」と聞いてくる夫に少し緩和された。『夫のちんぽが入らない』の時も「結局入ったの?入らなかったの?」って聞いてきた奴だから。まったなんて奴だ。ハグを断りいまここに綴る。

    あー、もう、夫のせいで冷静になってきてしまったじゃないか。あんたは志朗さんで私は美月だよ。と思うほどに、全く同じではないけれど、近くて、似ていて、なんかただ苦しくて泣けた。「夫婦でも無理やったらレイプだよ」これ、私も言ったことある気がするよ??・・・・でも、志朗さんが本当に美月さんを好きなことはずっと一貫していて。それもまた泣けてきた。夫が私を大好きなのは知っている。でも、私が頑張って疲れていることを、夫は知らない。というか、見ようとしていない。自分が全ての軸である人生から、少し踏み出してくれるのはいつになるのだろうか。すり減ってきてしまった私の心は、どうしたら回復していけるのだろうか。どうしたいのだろうか。

    …っと主人公夫婦でなく、主人公夫婦の夫が公認不倫をしていた、相手女性の夫婦関係にど感情移入してしまったけれど。これは、公認不倫ルールを作った夫婦が、そこから2人の生き方を模索する漫画。ネタバレしてしまうと、まずは妻側からのセックスレス、公認不倫、妻の風俗体験、夫不倫相手にち○ぽ刺される、不倫終わるけど夫婦仲模索、別居、不妊治療、離婚、妻の母亡くなる、結局夫婦でないけれど?一緒に生きて行く、みたいな流れでした。どんどんどんどん、登場人物の背景が見えてきて、何より語彙力が多彩なのが素晴らしかった。私の貧弱な語彙力では表せない感情を、スパッと入れ物に入れて整理してくれている感覚。きっと作者の方は、賢くて繊細で温かみある方なんだろうなと思う。

    私たち夫婦の話に戻るけれど。お互いがまるで違う人間で、全く真逆の価値観で。(例えばね、私は裏口入学して合格だけして何を得られるの?派で、夫は裏口入学だってなんだって入れたらそこからまた結果出していけばいい派。過程重視と結果重視。他にも他にも。私は何かを達成したらご褒美派だけれど、夫は前借り派。これを買ったから頑張るんだ見たいな。)

    いや、さっぱりわかなんのよ。マジで。だからいつからか、この人と一緒にいることは世界平和につながるんだと本気で思っていて、人に言ったりしている。マッチングアプリじゃカスリもしないと思う。(あ、夫は私の顔は好きらしいからそこは通るかもしれない笑)最近は私のADD発覚と、夫のモラハラ気味セックス過多と、育児の阿吽の呼吸のなさと・・・。問題てんこ盛りだけれど、ボードゲームはするし愛はあることはわかっているし、そんな惰性な毎日を送っていて。でも私はずっとずっと夫婦ってなんなんだろうって考え続けてきた。そんな中で出会った本だった。でも結局、夫婦とは何かなんてわからなかった。漫画の中でもいちこ達も美月さん夫婦も辛そうだったし、衝突したし、諦めや絶望も山ほどあったんだけど。でもこの本のテーマは、それでも「一緒にいることを諦めない」こと。一緒にいたいとい気持ちを正直に相手に伝えること。相手を奥底から愛すること。だったんじゃないかなと思う。最後にはもはや「夫婦」ではなくなったけれど、一緒にいることを選んでいた。「夫婦」と思うと、がんじがらめになって煮詰まって、白か黒かみたいな所に考えついてしまうけれど。本当はシンプルに、ただ一緒にいたいと思う人と一緒にいるという営みであるだけなんだよな。と、頭はそこまで整理はできた。

    でも一緒にいることが辛くなるときは絶対にあるわけで。喧嘩したり、距離をおいたり、不倫したり、そういうことも必要になるときがあっていいのかもしれない。この考えを・・・夫と共有できるだろうか(汗)そこからが難しいというか、まずもって、それが難しいのだよね。前提が違うから、何事も。前提を共有するのが難しい。ダラッダラと書き続けているわけだけれど、私の中で夫は愛しい人で、手を繋いだり匂いを嗅ぐと安心する人で。私にはない優しさを持っているところが大好きなところは変わりない。あきらめないで向き合い続ける覚悟はある。19歳の時にであって、もう13年も一緒にいる。存在は大きすぎる。愛している。・・・だから、漫画のように、私もまずちゃんと伝えていこうと思った。話をしようと思った。・・・・・話すのは苦手だから、このnoteを見せようか(笑)

    書いてくれてありがとうございます!!出会えてよかった本。

  • 「にこたま」のラストは腑に落ちないものだったが、「1122」は自然で納得の行くものでよかった。

  • セックスレス、公認婚外不倫、風俗、別居、夫婦再生の最後に行き着いた一子の決断。
    そりゃないわー( ̄▽ ̄;)しか言えん。

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著者プロフィール

渡辺 ペコ(わなたべ ぺこ)
1977年北海道生まれの漫画家。
2004年、『透明少女』でヤングユー新人まんが大賞ゴールド大賞を受賞。様々な媒体で活躍しており、その中でも『蛇にピアス』『昨夜のカレー、明日のパン』といった二作の小説コミック化に関わっていることが知られる。『1122』(いいふうふ)を連載しており、2019年5月23日に5巻を刊行。

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