地検のS Sが泣いた日

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 88
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065200100

作品紹介・あらすじ

検察の機密情報が漏れている?


地検職員ながら、警察、政財界にパイプを持ち、
量刑をも左右すると噂の陰の実力者・伊勢雅行。
次期与党総裁候補にかかるヤミ献金疑惑への糸口を追う最中、想像を絶する“罠”が迫る!

策を弄して巨悪に切り込め!
手に汗握る傑作<検察>ミステリー!



国会議員・吉村泰二にかかる収賄疑惑。湊川地方検察庁が証拠固めを急ぐ中、金の受け渡しを目撃したホステス2人が行方をくらませる。歴代次席検事の懐刀と称され、総務課長ながら地検を陰で操る伊勢雅行は、盟友である事務官の久保信也と独自に調査を始めるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 国会議員・吉村泰二にかかる収賄疑惑。
    湊川地方検察庁が証拠固めを急ぐ中、金の受け渡しを目撃したホステス2人が行方をくらませる。
    歴代次席検事の懐刀と称され、総務課長ながら地検を陰で操る伊勢雅行は、盟友である事務官の久保信也と独自に調査を始めるが……。
    (アマゾンより引用)

    政治家って怖いな。

  • 一筋縄では読めない。まだ、終わらない話。

  • 湊川地検で次席検事の懐刀として警察、政財界にもパイプを持つ影の実力者伊勢雅行。「S」と呼ばれ怖れられる伊勢と、彼に関わる記者、検事、検察職員らにまつわる5つの連作短編。

    伊勢が人生を賭けて狙う与党の次期総裁候補の闇献金疑惑が作品全体を通して色濃く描かれる。邪魔になれば殺人も辞さない陣営側の謀略に対抗する検察側面々。
    スパイ行為、策略と背信、作品全体を覆う緊張感が半端ない。もう誰も信じられないレベル。
    前作は短編それぞれが一つの作品としての完成度が高かったんだけど、今回は全体で長編のような印象で、その分メリハリがきいてないような感じがして残念。

    まだまだ解決されないのでシリーズは続くのだろうけど、あまり長く引き伸ばされても緊張感が続かないな〜と思った次第。

  • 苦しくなる。
    Sの完全勝利の結末を願う。

    こんな世界ですから、せめて小説の中だけでも、裁かれるべき人が真っ当に裁かれる結末を期待します。

  • 次作へ続く。

  • 「これはミステリーではない!」よねぇ..... もうどれを信じればいいのか。

  • 「地検のS」続編。相当な切れ物と誰もが認め恐れる伊勢。その彼がなぜ、地検の総務課長に収まっているのか?「シロヌシ」と渾名される白髪の謎と過去。それにつながる今作。大物政治家を相手に挑むべく策略を練る伊勢。核心に迫り命を落とす者達。ついに精鋭の検事や事務官が集結する事態に。この先、どんな展開が、そして伊勢の反撃が待っているのかとても気になる。菊池はどうなったの?伊勢の見せた慟哭は本物なのか、それとも…?

  • 文章の読みやすさと詳細でリアルな描写。描き分けられた人物像でどんどんのめり込まされた。

  • 「地検のS」続編。前作と変わらぬクオリティの高さで読み応え十分。フィナーレを迎えるかと思われたが3作目に持ち越し。今から次作が楽しみ。

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。2015年に『事故調』、2021年に「警視庁監察ファイル」シリーズの『密告はうたう』がドラマ化され話題に。本作は地方検察庁を舞台としたミステリ『地検のS』『地検のS Sが泣いた日』と続く「地検のS」シリーズの最終巻にあたる。他の著作に、『巨悪』『金庫番の娘』『事件持ち』『ぼくらはアン』『祈りも涙も忘れていた』などがある。

「2022年 『地検のS Sの幕引き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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