なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065200278

作品紹介・あらすじ

ウソと欲と保身にまみれた日本の支配層、その暗部を間近で見ながらなぜメディアは報じようとしないのか? この国の「中枢」を蝕む病根を暴き出す!!

コロナ禍、黒川、森友……国難のなか、政権と、「なれ合いジャーナリストたち」は私たちの知らないところでいったいなにをしているのか?

権力が隠し、メディアが伝えない真実の姿とは?
最前線で弧闘する「新聞記者」望月衣塑子だからこそわかる迫真のドキュメント!

目次より

序章に変えての往復書簡
望月衣塑子より いまこの国を蝕んでいる本当の病根
佐高信より 官主主義と分断と

第一章 芸能と政治が切り結ぶ 映画「新聞記者」の衝撃
第二章 告発と報道 権力中枢に斬りこむために
第三章 権力と新聞の危険な関係 記者の存在意義とは何か
第四章 隠蔽と沈黙をぶち破れ 森友問題の新たな核心
第五章 「命」と「生活」を懸けて コロナがジャーナリズムに突きつける

あとがきにかえて 望月衣塑子というひと 佐高信
あとがき ジャーナリズムの危機と光明と 望月衣塑子

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの新書
    本書はあべの政権のときの話しだけれど

    マスコミが与える影響ってすごいと思う
    中立といえば聞こえはいいが
    それなのになんか「大本営発表」みたいなことになっている

    真実が知りたい
    どうか伝えてほしい

    政権に嫌われるジャーナリストでなくっちゃ

    ≪ 国民は みんなアホです でも少し ≫

  • 対談なのでスイスイ読めた。こういう本気のジャーナリスト応援したい。

  • マスコミの役割・存在意義は「権力への番犬WATCH DOGS」
    現状は権力に追随する「権力のポチ」記者クラブ・番記者
    マスコミが基盤を弱体化 メディアとして・財務基盤

    日本は予定調和 シナリオ通り 「恥の文化」
    ガチンコが出来ない 真のリーダーが育たない

    権力が「審判」を握るのはダメ 長期的に衰退をもたらす

  • 赤木さんが自殺してしまった事について、この前読んだ「その名を暴け」でもやはり発言する事によって何かが起きるかもしれない恐怖からなかなか誰も口を開かなかった性的暴行も、勇気を出して誰かが声をあげてくれた事によって私も、私もと次から次へと声があがった事を考えた。
    そこを調べ後押ししてくれたのがジャーナリスト。もしももっと覚悟を持って調査報道するジャーナリストがいたならばいまも赤木さんが自分の中の正義を貫きつつも元気に暮らしている。という違った未来を見れたのかもしれない。
    この本を読むとやはりこの政権には今も多くの疑惑が残っているように思えてしまうので、誰も何も言えないくらいしっかり証拠と共にその正統性を示していただきたいと思う

  • 最初の5ページ読んで終わりにしました。

    はっきり言って読む価値なしです。
    単に主観で「安倍氏ね」って言っているだけ。
    イデオロギーにのみ従い、客観性の無い叙述しかできない人間がジャーナリストを謳うとは片腹痛いですわ。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/486674103.html

  • 2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。

    2021年12月29日作成

  • 政治評論家の佐高信氏と新聞記者の望月衣塑子氏という、いわゆる左派論壇による対談を書籍化したもの。

    年齢でいうと父と娘くらいの二人、佐高氏の昔語りに望月氏が絡むという形で話は展開する。

    話に出てくる人が結構昔の記者や官僚だったりするので、不勉強な私にはwikiなしには読み進められなかったが、ある意味勉強にはなった。

    佐高氏はやや口が悪く閉口するが、話自体は面白い。特に猥談好きなところなど俗っぽくて良い。

    なお、この対談はおそらく2020年頃に行われたと思われ、ちょうどその頃は安倍政権末期の頃で、話の半分以上は安倍政権批判である。

    安倍政権末期と言えば、森友・加計学園問題、桜を見る会に黒川元検察庁検事長の任期延長を目論んだ検察庁法改正案、さらにはコロナ渦でのアベノマスクの税金無駄遣いと特定企業との癒着など、まさに不正疑惑のデパート状態であり、突っ込みどころ満載であった。

    よって、安倍政権に対する評価については全く異存はないものの、本書のタイトルである「なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか」についてはあまりたいしたことが書かれていない。

    その理由らしきことが書いてあったのは、
    「そもそも記者というものは歴史的に不良がなる職業なんだから。それが不良でない人がなるようになって、権力とメディアの関係がおかしくなってきた」、つまり記者がサラリーマン化してしまったことにある。

    一方、共著者の望月氏は管現総理大臣に噛みつき、取材制限などを受けながらも伝統的な不良記者をやっているという流れなのだろう。

    ただ、私が知りたかったのは、なぜ安倍政権ではそのような専横的なメディア規制ができたのか、また、それを改善するにはどうしたらよいのか、ということである。

    日本は専制主義国家ではないのであるから、総理大臣といえども、簡単に自分に都合のいいように国を変える
    ことなど出来ないと思うが、それらの点に論究していなかったのはやや肩透かし。

  • 舌鋒鋭く、更にはその思想に信の置ける二人の対談だけに、読み応えは抜群。政治家のせいばかりにできないメディアの凋落ぶりに、改めて落胆。でも、この二人以外にも、もりかけ問題でNHKを飛び出した相澤氏とか、良心たる存在は少なからず存在するはず。それを陰ながらでも応援できる存在で、私はありたい。

  • 折角の組も迎合したら意味無い、搾り粕感半端ない

  • 有り S070/モ/20 棚:13

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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(集英社)など。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞

「2018年 『しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

望月衣塑子の作品

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