「百合映画」完全ガイド (星海社新書)

  • 星海社 (2020年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784065201794

作品紹介・あらすじ

古今東西の「百合映画」300本。あなたはすべて、観尽くせるか?

女性同士の関係性を描く「百合」。大きな盛り上がりをみせるこのジャンルにおいて、スポットを当てられることが決して多いとはいえないのが、百合を題材にした映画、「百合映画」だ。古くは1930年代から現在に至るまで、地球上のあらゆる土地で、実写として、アニメーションとして……撮られ続けてきた百合映画。本書は、そんな百合映画300本以上を総覧する、いまだかつてない一冊である。取り扱う作品は、“王道の百合”や誰もが知る定番から、埋もれた名作、いっけん百合とは思われないだろうものまで多岐にわたる。本書を片手に、果てのない百合映画の世界に対峙し、どっぷりと浸かり、心ゆくまで味わってほしい。

装画:志村貴子

*本書目次
序 文
凡 例

Part. 1 日本編

Part. 2 海外編

Part. 3 アニメ編

あとがき
執筆者紹介

みんなの感想まとめ

女性同士の関係性を描く「百合映画」を網羅した本書は、古今東西の作品300本以上を紹介し、ジャンルの魅力を深く掘り下げています。著者は、百合の要素が多く含まれる作品の豊富さを実感し、特に志村貴子のカバー...

感想・レビュー・書評

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  • 実は私、極私的に好きな映画ランキングを作っていて、ホラー、サスペンス、SF、ヨーロッパ、アメリカンニューシネマ、などのざっくりしたサブジャンルを設定した上で、それらを横断するサブジャンルとして少女映画というカテゴリを作っている。
    それを作る中で、百合作品の多さや百合の要素の多さに気づき、同時に志村貴子の「青い花」で開眼させられたのだ。
    だからこの本の作り手と、おそらく似た感性を持ち合わせているのではないかと思っている。
    この本はおそらく今まで著された映画ガイドよりも開く回数は多いだろう。

    が、だからこそ、どうしても言いたいことが。
    ・50音順索引をどうしてつけないの!
    ・何でもいいからキービジュアルをどうして載せてくれないの!
    ・それが百合だという女優名だけでも、どうして載せてくれないの!
    というデータの側面。

    志村貴子のカバーイラストは、120点!

  • マンガ研究者 ふぢのやまいが中心となり編集された「百合映画」の紹介本。主宰した同人誌「百合映画ガイドブック」がオリジナル。「百合」は最近の流行ではなく古今東西、たくさんの作品が作られてきたというのが実感できる。実際にはレズビアン映画、もしくは厳密には同性愛作品に分類されないだろうと思われるものもありますが些末なことです。現状、観るのが困難な作品が多いように思えるのが、ちょっと残念。

  •  表紙の絵は良い。

     レビューをざっと読んで、気になった映画。
    「港の日本娘」「花つみ日記」「野戦看護婦」「卍」「火星のカノン」「よこがお」「制服の少女」「女たち」「私、君、彼、彼女」「Go! Go! チアーズ」「残夏」「マルホランド・ドライブ」「マリー・アントワネットに別れをつげて」「恋物語」「コレット」「第三夫人と髪飾り」「若おかみは小学生!」「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝ー永遠と自動手記人形」「キャロル」「リズと青い鳥」

  • 《つまり、何を「百合」とするかについて表向きには自由とされながらも、「百合」の中心と周縁を決定する暗黙のルールが存在していて、それがたとえば学校のイメージの頻繁な登場といったかたちで現れているのではないか。
     より突っ込んで言うなら、「百合」の中心と周縁という構図は、イメージから安全な解釈を確保し、危険な部分については隔離するという、ある種の安全装置として機能しているのではないか。》(p.7)

    「序文」「あとがき」を読み、本文はパラッと。総覧表があれば嬉しかった。

  • 序文に始まる百合の定義云々からして、自分のようなライトなそれ(性的なものの欠如)を好む層にゃ厳しいかと思っていたら、案の情。
    だけれど、百合を感じ取らんとする姿勢には感服の一言だ。

  • 序文に「マルコヴィッチの穴」は百合映画、とあったので買った。うんうん。あの映画の女同士の関係性はまさにそんな感じだった。
    ほとんどの映画は見たことないけど、あらすじだけに終わらないきちんとした評だと思う。

  • 百合の定義が曖昧なことを念頭にまとめた百合映画ガイド。アナ雪とか、これも百合なんだ、と思う作品も多くて。改めてレズビアン作品と百合作品との違いを感じた。
    批評や感想でも、女同士の感情の繋がりについてあまり語られることはないから、その意味で斬新で面白いくくりだと思う。

  • 映画を「百合」という視点から捉えることで、新たな世界観へ導こうとする一冊。Twitterで見かけてすぐAmazonで取り寄せた。
    私自身、映画が好きかと聞かれると「中の下」という程度だが、観るからには何かしら得るものが欲しい。邦画、洋画、アニメ映画と分けられ、中にはR指定やG指定の作品も紹介されている。まさかこの映画を「百合」として観るのか、というところに驚かされたり、やはりこれはそうだよなと納得したり、なかなか面白い。
    定義としての「百合」と恋愛としての「百合」が違うことを念頭に置いて読んでみるのもいいと思う。

  • 編著者:ふぢのやまい
    著者:牛久俊介、児玉美月、将来の終わり、関根麻里恵、高橋佑弥、鶴田裕貴、中村香住
    定価:880円(税別)
    ISBN:978-4-06-520179-4
    発売日:2020年6月27日
    サイズ:新書判
    https://www.seikaisha.co.jp/information/2020/06/04-post-yurieiga.html

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著者プロフィール

マンガ研究者、マンガ家、ライター
1994年生まれ。学習院大学大学院身体表象文化学専攻修士課程修了。マンガ研究者としての主な関心領域は真崎守。ライターとしても活動するほか、マンガユニット「dolce.」名義で実作もおこない、THE GATE奨励賞、モーニング月例賞などを受賞している。インディペンデント系の未ソフト化作品を中心に、映画上映会の企画も手がける。主宰した同人誌『百合映画ガイドブック』は本書のベースとなった。Twitter ID:@gagaga21480621

「2020年 『「百合映画」完全ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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