- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065202067
作品紹介・あらすじ
刑事夕雨子はいつも首元にストールを欠かさない。お洒落のため? いや、これを巻かないと、寒気と共に常に死者が話しかけてくるからだ。「祖母譲りの特殊能力を活かしたい」と、この仕事に就いたが体力を消耗する霊視には、未だまったく慣れないのだった。浮かばれない死者たちの声は、ある時は怒りに震え、ある時は悲しみに沈んでいり。事件の本当の真相は、彼らの声を聞かずにはわからない――意外な結末がスリリングな、エンタメ女性刑事シリーズ、開幕!
感想・レビュー・書評
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死んだ人の霊を見ることができる新人刑事の大崎夕雨子は、警視庁から左遷されてきた30歳代後半独身の野島友梨香と組まされるが、この野島がとんでもない突っ走り刑事で、しかも鋭い推理力を持っていた。夕雨子は野島に自分が霊が見えることを打ち明けるが、野島はそのことさえ捜査に利用して、次々と事件に関わっていく。夕雨子は野島に振り回されるが、そのうちに野島のペースをつかんでくる。夕雨子も野島も気がかりな事件を内に抱えていて、それらに関連する事件が次々起こる。その辺りは、やっぱり物語だよなあという感じだが、これも悪くない。霊が見えると言っても、重苦しい感じはなく、霊の方からいろいろ話しかけてきたりと、なんとなくユーモアの味が漂っていて面白い。
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この世に未練を残す霊と会話ができる特殊な能力を持つ刑事・大崎 夕雨子。
そして、本庁から所轄に異動になった問題児・野島 友梨香。
2人のでこぼこバディが、難事件の鍵を解く...
・疑わしきはエステティシャン
・スープのアリバイ
・デパート狂騒曲
・思い出の場所
それぞれ味のある話ですが、『デパート狂騒曲』は、緊迫する時間との戦いあり、意外などんでん返しあり、最後はしんみりとする良い話です。 -
霊が視え会話もできる刑事が主人公のお話です。
霊と会話ができるなんて刑事としてはチートじゃんと思わなくもないですが、霊から犯人を聞いて終わりではお話にならないので、霊から聞いた情報をヒントにちゃんと推理するお話になっています。 -
2020年7月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。霊の訴えを聴いて事件解決をはかる女性刑事二人の活躍が楽しい。霊の訴えを聴ける夕雨子と推理と行動力に長けた野島のコンビが面白い警察小説。
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この種の物語は結構あると思うけど、面白いならいいよね
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とても面白い
簡単なミステリーみたいで面白く相棒のキャラがよかった内容も斬新でよかった
著者プロフィール
青柳碧人の作品





