ならずもの 井上雅博伝 ――ヤフーを作った男

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 47
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065202807

作品紹介・あらすじ

日本一成功したサラリーマンは、都営団地に生まれた庶民の子だった。

1996年1月、ソフトバンク社長室の一角で『Yahoo! JAPAN』は産声を上げた。専属スタッフわずか3名のその会社を、「年商1兆円」の巨大IT企業に育て上げた男の名は、井上雅博。
世田谷の都営団地に生まれ、孫正義に見出された男は、ヤフーを爆発的に成長させ、サラリーマンでありながら1000億円と言われる資産を手に入れた。ひっそりと実業界を去った井上は、桁外れの趣味の世界に溺れ、17年4月にカリフォルニアのクラシックカーレースで非業の死を遂げる。

ヤフー・ジャパン、そして日本のインターネット産業の裏面史を、大宅賞作家が描く。

序章 三〇億円の隠れ家
第一章 突然の死
第二章 都営団地が生んだ天才
第三章 タイムマシーン経営の原点
第四章 ソフトバンクの遊び人
第五章 ならずものをかき集めて
第六章 孫正義の操縦術
第七章 知られざる趣味の世界
第八章 思い知った限界
第九章 趣味人として
終章 天才の死

感想・レビュー・書評

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  • 孤独な寂しい人の話だった。

    前半は一つの事にのめり込めるオタクの成功物語。
    最後は、誰かや社会や何かのために働く意義を見つけ出せない金持ちの悲哀

  • 先週最終回のテレ東の「ネット興亡記」はラスボス登場的に孫正義を取り上げていました。ヤフー!の件で使われる使われる彼の写真の斜め後ろには必ず井上雅博がいて、ヤフー!事業におけるニコイチ感を改めて感じながらも、番組的には軽く触れるだけだったので、ちょっと違和感を覚えました。本書を手にしたのは令和になる直前のNHKスペシャル平成史スクープドキュメント第8回の情報革命 ふたりの軌跡~インターネットは何を変えたか~がめちゃ面白かったからです。金子勇と井上雅博。特に井上については毎日触れている情報プラットフォームを本家アメリカと一線を画す日本独自のサービスに育て上げた秘密をもっと理解したいと思っていました。本書は週刊現代の大型連載「なりもの」をベースに書き加えて「ならずもの」と改題したとのこと。祖師谷団地から仙石原三十億円の隠れ家までの軌跡は、ライフヒストリーの上昇物語であり日本のインターネット産業の成長の歴史でもあります。特に起業家ではなかった(もっと言うとサラリーマンでもなく、バイト君だった…)井上が、いかにビジネスを思いのままに拡げてきたか?その秘密が週刊誌の時は「なりもの」だったけど書籍の時は「ならずもの」にしたことで読み解けるかな、と期待していましたが、やはり外側の別荘やワインやクラシックカーレースの印象が強くて経済的成功の側面ばっかり残りました。たまたま直前の読書が「最後の社主」で朝日新聞創業者の村山龍平の成功が孫娘まで継続するお話でしたが、井上雅博の成功は一代で消えるのでしょうか?香雪美術館ならぬクラシックカー美術館は無理だったのかなぁ。新しいビジネスが文化を守護し育むというスローな営みにインターネット産業のスピードは繋がるのでしょうか?

  • スタンフォード ジェリー・ヤン、デビッド・ファイロ

    yahoo ガリバー旅行記に出てくる野獣ヤフー

    株式公開前に入社した社員番号60番代までのひとがストックオプションで株を持っていた 一株一億円

    俺が作ったものは全部壊せ 井上は宮坂たちのそう言い残してヤフーを去った

    ビンテージカー blackhawk

  • 彼にはビジネス(インターネット関係)に関わり続けて欲しかった。晩節が……
    後味があまりよくない

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著者プロフィール

1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、『週刊新潮』編集部などを経て、2003年に独立。
2008年、2009年に2年連続で『編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞』を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアルノンフィクション大賞受賞。
『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』など、著書多数。




「2020年 『ならずもの 井上雅博伝 ――ヤフーを作った男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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