- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065202920
作品紹介・あらすじ
いつ、日本に伝わったのか? なぜ、辛いのか?
辛いししとうと、辛くないししとうの違いとは?
ダイエットの効果はあるのか?
「辛い」というよりも「臭い」ハバネロ、「ネズミの糞」の名を持つ激辛種・・・。
知れば知るほど汗が出る。科学と食文化の両面から、世界のトウガラシを挟み撃つ、刺激的な「食の教養」!
第一部では、食用トウガラシの起源から、たくさんの種類、辛さの秘密、トウガラシでのダイエットまで、「トウガラシの基礎知識」を解説。
第二部は、トウガラシの故郷・中南米のハバネロに代表される激辛料理に始まり、スペイン、イタリア、東欧などのヨーロッパの郷土料理、さらにアフリカ、インド、タイ、中国、韓国・・・などなど、「世界一周トウガラシ紀行」。そして、実は豊かな日本の「唐辛子文化」を京都、信州はじめ各地に訪れる。
感想・レビュー・書評
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唐辛子。あらゆる食文化に大小様々な影響 を及ぼし、人類文化になくてはならない香辛料である。
カレー、キムチ、麻婆豆腐 我々が普段口にする「辛い物」の大半には唐辛子が使われている。
本書では唐辛子の構造や種類、またそれらを用いた世界各国の食文化を余すことなく伝えている。
読み終わる頃には辛い物を食べたくなる1 冊。
(ナノサイエンス学科 Mさん) -
2021年4月期展示本です。
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00549975 -
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目次
はじめに
[第一部 知っておきたいトウガラシの基礎知識]
第一章 日本とうがらし事始め
第二章 食用トウガラシ、その起源と種類
第三章 なぜ、トウガラシは辛くなったのか
第四章 トウガラシの辛味あれこれ
第五章 機能性食品トウガラシ
[第二部 世界一周トウガラシ紀行]
第六章 トウガラシの故郷ー中南米
第七章 原産地呼称制度と郷土料理ーヨーロッパ
第八章 キネンセ種が大活躍ーアフリカ
第九章 ストレートで味わうか、ミックスして味わうかー南アジア
第一〇章 辛いアジアと辛くないアジアー東南アジア
第一一章 二つの唐辛子文化大国ー東アジア
第一二章 実は豊かな日本の唐辛子文化
旅の終わりに -
世界の食文化に欠かせない存在のトウガラシ。原産地から辛さのメカニズム、世界のトウガラシ料理を紹介する汗の出てくる1冊。
トウガラシを使った料理。イタリアのペペロンチーノ、タイのトムヤムクン、韓国のキムチ、日本の七味唐辛子から中国の四川料理まで。実は原産地は中南米だという。なぜトウガラシは辛くなる戦略を取ったのか。どのように世界に伝播されたかなど、トウガラシに関するよもやま話が満載。
トウガラシにはダイエット効果もあるという。そんな講演をする筆者は立派なメタボ体型。怪訝な顔をする聴衆に「食欲増進効果はもっと強い」と説明するという。
栽培されるトウガラシは五品種。単に辛味をつけるだけでなく出汁をとったり野菜として食べたり漬物にしたり。また山椒など他の香辛料との相乗効果など味の文化は奥深い。
夏の暑さが続く中、汗をかきながら楽しく読めた一冊でした。