5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ (ブルーバックス)

  • 講談社 (2020年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784065204955

作品紹介・あらすじ

「5Gは何が新しいのでしょうか?

いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いでしょう。

スマートフォンでも、多くの人は“伝送速度が速くなっても関係ない”と同じ機種を今の回線のまま使い続けるようになるのでしょうか」(本書より)

【伝送速度→下りで20Gbps、上りで10Gbps】
【待ち時間→1ミリ秒】
【接続密度→1平方キロメートルあたり、1000000台】

このように規格を定められた「5G」。いよいよ本格的にサービスが開始されるが、その本領は「伝送速度」にあるのではない。
残りの2つ「待ち時間」「接続密度」にある。
5Gが4Gと根本的に異なるのは、タイムロスなく無数の端末に接続できることで、「移動通信システムをスマートフォン以外のものへ解放する役割」を持っているということなのだ。

スマートフォンを超え、自動運転システムをはじめとするあらゆる設備に、遅延なく大容量の通信ができる――。
どうしてそのようなことが可能になったのか。
「そもそも携帯電話がつながる理由」からはじめ、通信技術の本質がわかるよう、平易に解説する決定版。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

通信技術の進化とその影響を深く理解できる一冊で、特に5Gの特徴やその背景に焦点を当てています。著者は、1Gから5Gに至るまでの無線通信技術の変遷を平易に解説し、専門用語に対する理解を助ける内容が魅力で...

感想・レビュー・書評

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  •  とても分かりやすい。
     アナログとデジタルの違い、FSKとかASKとかの無線通信技術の説明が。

     特にQAMは大学で全く理解できず、通信系は無理だなと諦めた15年前に教授がしゃべっていた内容がようやく理解できました。

     5Gというよりは、1Gからの無線通信技術の変遷を素人が読むには理解しやすく、よい読み物だった。

  • 移動通信システムについて非常にわかりやすく書かれていた。電波の話から始まり、第1世代から5Gまで順序立てて説明されているので、すんなり理解できた。
    『5G』というタイトルだが5Gがどうのという話だけでなく、移動体通信事業者や国際標準規格等を絡めて、移動通信システムの進歩の歴史を綴ったものであり興味深いものだった。
    また普段目にする英文字の羅列(LTEだのLANだのWiMAX等)やの理解も捗る。LTE≠4Gとは知らなんだ。

  • 仕組みを知るのは面白いです。LTEの意味は知らなかった。

  • 無線通信技術の発展の歴史と技術の解説をしている本。1Gから5Gの特徴を取り上げ、当時の社会の反響なども取り上げている。

    最近5Gという言葉をよく耳にするため、詳しく知りたいと思いこの本を手に取った。その判断は正解で、通信技術をめぐるニュース(Huaweiと欧米企業との開発競争など)の思惑や、Iotがもたらす社会の変化などがよく分かったからだ。
    なによりも興味深かったのは6章の内容である。5Gを取り巻く変化によるリスクについて書かれたものだが、それは監視社会が進行するということである。
    Iotによるセンサーの増加によって、一個人の身体感覚は大きく拡張される。それはIotの恩恵ともいえる一方、世界中に張り巡らされたセンサーによって個人のデータが明らかにされ、サービス提供者である企業に管理されていく。そんな、監視社会が進みつつあると著者は警鐘を鳴らす。しかし、「1984」や「ブレードランナー」の描いた世界のようにはならなかった。「現実に展開されている監視網は、もっとずっと紳士的」p214なのだ。

    このように本書は単なる通信技術解説のみならず、これからの未来のビジョンを示したといえる。

  • 話題の5Gに限らず、新旧の移動通信の仕組みを的確に説明した一冊。これを読んで、なぜ、駅に無料のwifiがあるのか(今までは、ただの撒き餌だと思ってた)、WiMAXとは何か(今まではただの商標だと思ってた)など、数々の誤解が氷解した。ブルーバックスの分量で、ここまできちんと端折らず、かつ、読み手の目線で説明してあるのは素晴らしい。そして、通信のフロンティアの一端にも触れられるので、読んでいてワクワクした。

  • 1Gから5Gまでの技術進歩の軌跡を学ぶことができる。もちろん4Gから5Gの変化を知ることができるため、通信技術や5Gをざっくり知りたい人にオススメ。

  • 2021.2.4読了。
    仕事上、購入して読んだ本。5Gまでに至る経緯が噛み砕かれて記されていたので、分かりやすかった。さらに便利になる反面、監視社会に進んでいるという記述は考えさせられた。5Gはこれから本格的に進歩していくだけに、注目していきたいと思った。

  • 本書は、電波とは何か、携帯電話が伝わる仕組みから説き起こされ、5Gに至るまでの変化を追いかける。
    技術的なことに全く疎い自分にも、きちんと理解できる。
    「電波が強い」とはどういうことか(振幅が大きくなる、周波数が高くなる)から、丁寧に説明してくれるのだ。
    まず、その説明にわかりやすさがありがたい。

    5Gをテクノロジーの黒船のように扱う論調も見かける。
    たしかに、これから進んでいくであろうIoTに不可欠な技術であることはよくわかる。
    岡嶋さんのいうように、自動運転の車で1秒通信が遅滞したら、えらいことだ。

    一方で、一エンドユーザーとしては、5Gになっても、実際問題生活が大きく変わらない気もする。
    これは本書の説明が悪いからではない。
    いまだにスマートスピーカーに背を向け、個人情報を取られるのを拒んでいる私には、生活に関わる実感としてイメージできないからだ。

    6Gで目指されるという無線給電が実現する話に、わくわくする。
    そういえば、天野浩博士も、この技術の開発について講演で取り上げていた記憶がある。
    テスラの夢が、現実になる、と。

    至るところにネットワークがあり、私たちが至る所でセンサーとして入力し続ける。
    幸福な監視社会がやってくるのかなあ?
    これも何ともわからない。

    もっとも、電力をこれからの時代、どう作るかが問題な気もする。

  • そもそも電波を使ってどうやって情報をやり取りしてるの?っていう基本からわかりやすく解説されていてめっさ勉強になる。
    当たり前のように使っているローミング、ビット、バイト、ギガ、IPとかが何かって説明もあり。
    5Gは第五世代移動通信システムのことを指す。普通はそう呼ばれない1Gはアナログで、従来型の固定電話の仕組みを無線化し、外でも使えるようにしたもの。2Gはデジタル化され、データ通信が容易になった。3Gはケータイの通信プロトコルが世界標準化されたもの。4Gでは音声通話もパケット交換網に統合された。これらはITUという組織が定義づけたもの。
    そして5Gでは、高速大容量、低遅延、多数同時接続が要件となっている。
    4GまではB2Cがキーワードだったが、5G以降はB2B2Xがキーワードになる。一般消費者には訴求しない通信技術の進展を、例えばテーマパークが通信事業者に代わって夢として語る。そして身体感覚は地球全体へと拡張され、パノプティコンのような監視社会が実現し、移動が贅沢品になるという大胆な予測をしている。

  • 専門用語が思ったより多く、読みにくかった。しかし、第6章の「その先にあるリスク」で、Amazonが、利用者の動向を見て、「これは購入に至りそうだ」と確信したら、実際に買う前に商品の配送を始めてしまうという特許を取得している、ということを知って驚いた。5G に限らず、便利なものは何かしらのリスクもあることを改めて認識した。

  • 1G,2G・・・と何が変わってきたのかを解りやすく解説してくれていて、最近あんましお目にかからないFDMAだとか、あれはそういうことだったのかと納得。革新といえるような技術があったわけでもなかったのに、あれやこれやの工夫で対数軸での進化が続いて、それらの延長線上に5Gがあって、さらにその先へと続く。この先どうなんだ?が色んな意味で心配もあるんだなぁと考えさせられた。

  • 5Gについて、いまいち何が凄いのかが腹に落ちないため電子書籍で購入。
    あとがきにもありますが、5Gの話になるまで、前半というか75%くらいは、5Gになるまでの技術の話。まあ、分かりやすかったけど、★はあんまりつけられないかな、と思っていたら、最後の哲学的な章が印象的でした。前半乗り切れば良書です。

  • 無線による通信の仕組みや携帯電話のネットワークについて、概要がよく分かる

    電波は波長が短い(周波数が高い)ほど情報量は多く、直進性が強く(色々なものに邪魔されやすい)減衰しやすい(遠くまで届きにくい)。潜水艦などは波長が数十キロにもなる超長波通信を使っている。波長より小さい障害物を乗り越えたり、回折性も強くなる。
    携帯はなるべく遠く、障害物に邪魔されずに通信したい(周波数が低い方が良い)ということと、高速通信(周波数が高い)という矛盾した要求のちょうどバランスをとった所(センチ波)を使ってきたが、これからはミリ波などの周波数帯を活用しようとしているところ。
    3GHzで波長10cm。ミリ波→サブミリ波→光(赤外線〜紫外線)→放射線(X線〜ガンマ線)

    光ファイバは近赤外線を使っており、数百テラヘルツの領域。

    あまり利用者が多くなると割り当てられた周波数帯を使い果たして通話できなくなってしまので、人の多いところではキャリアが無料WiFiを設置していることも多い。

    センサなどで通信できるよう、LowPowerWideArea通信の規格が5Gでは策定されている。帯域が狭く、速度も遅いが、センサは電池容量も小さいのでこれでよい。週に一度、1キロバイト程度のデータを送信するだけなら単3乾電池2本で10年稼働できる

    スペックとしては6Gでこれ以上のものを実装する必要はあまりない。が、技術の進歩はLAN、マウス、プリンタなどの線を廃してきたという歴史があり、6Gでは無線給電によって電力線をなくす方向にいくのではないか

  • 通信技術の基本や1Gから5Gに至る歴史、5Gで多数同時接続、高速大容量、低遅延をどのように実現していくか、6Gではどのようなことが検討されているか、等を平易に紹介。5Gでは高周波の活用かつ高密度での基地局設置、送信単位の細分化、エッジコンピューティング等の技術により上記三点を実現していくこと、特にIoTなどでB2Bにおいてビジネス機会が大きくなることが示され、かつ6Gではこの三点のさらなる進化のほか、海底や宇宙などのカバー範囲の拡大が想定されることが述べられる。

  • 周期、周波数、電磁波などの電波の基本の「き」から解説されておりわかりやすい。とりわけ、0章〜5章まで各章数とGを合わせており、たとえば3章は3Gのお話なので、非常に工夫がなされた章立てなところも面白い。ちなみに本書はタイトルに反して5G以降の通信、ハイレゾ音源などの解説も充実しているので、通信だけではなく音楽好きにも好まれるのではないだろうか。

  • 難しかった、、、

  • 携帯電話の仕組みと発達について。
    そもそもなぜスマホは繋がるのか?を説明してくれる。ただし、馴染みのない単語が多く、理解するのに時間がかかった。

  • 周波数にも使用権があるのだと初めて知った。終盤で書かれていた「パノプティコン」という監視システムが印象深かった。

  • ネットワークに使用されている技術ついて概説している。技術的な説明はないが、技術発展の流れを掴める。

  • 携帯がつながる仕組み、電波の使い方、1Gから5Gに至るまでの技術の進化が詳しく書かれていて勉強になった。5GはB2B2Xというビジネスモデル。「電波は石油よりも重要な有限資産」5Gはミリ波帯を使用。様々な技術の過程は頭に入れておきたい。

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著者プロフィール

中央大学国際情報学部教授

「2021年 『デジタル/コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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