- Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065206041
作品紹介・あらすじ
「愛にお試しなんてない!!!」
令菜は初対面でときめいたよしお2号と、老成した小学生・よしお11号の協力も得て、
試しに付き合えることに。
これで結婚して家庭を持ちたいという夢に百歩近づいた!!!!…と思いきや、
よしお1号が「令菜の恋心を試供品扱いするな」とあいだに割って入ってきて!?
1号の知る、令菜の夢と未来に大きく関わりそうな2号の過去とは…。
感想・レビュー・書評
-
そもそも恋愛結婚なんて戦後数十年の歴史しかありませんからねぇ 味わったことのない感情ですいっぱいになった そこに意味なんてありません映えればOKなんですそれが令和です その夢は一見古風なようで今や全然そうじゃない 例えば小津安二郎の映画なんてそんな話ばっかりですよね 令菜さんも立原正秋の小説とか読めば分かりますよ 網を持って追っかけるのではなく_釣り糸を垂らすんです 夢と希望と_夢に纏わるビジネスと_夢の残骸と
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直、読み流し。シーズン1は、まだ楽しめたけど、こちらのシーズン2は、のっけから全然溶け込めない。
-
年若いオールドワイズマンが登場し、物語展開が徐々に整理され始めた3巻である。
読みながら「なるほど、そこを抉りたいのか」と唸らされたのだが、今のアラサー世代(のある一定の層)が感じているだろう「虚無感」に切り込もうとしているニュアンスが感じられる一巻である。
二号との恋愛模様を基盤に、そこに茶々を入れる一号という構図に、さらに十一号という新たなキャラがぐるぐると展開を渦巻かせている。
そんな物語なのだが、その底面で描かれているのは「夢を見ることのできない若者世代」の持つ虚無感である。
レールの敷かれた道から飛び出せるのは、レールが舗装されているからであり、レールそのものが撤去された現代では通用しない考え方だ。
それゆえに生まれたある種の虚無、現代社会の病理を恋愛と人生の両面で描いている形に見える。
そんな中で賢く生きられる人間もいるが、それは賢明な人間だけで、実は平均的な人間は(おそらくは)そこまで賢くない。
だから、普通に生きていたはずなのに、気づけば空っぽになっているのだろう。
と、背景部分が気になった3巻だが、恋愛物語そのものもかなり進行し始めた印象である。
今回は星四つ半相当と評価しているが、物語的には面白さを増しつつある印象である。
内容から察するに、シーズン2は1よりも手短に収まりそうだが、どうなっていくか見守りたい。