- 本 ・本 (720ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065206409
作品紹介・あらすじ
本格ミステリ誕生から180年。歴史がありすぎて古典ミステリって退屈そう、手のつけどころもわからないしと思っているそこのあなた! 本棚探偵があふれる本格愛を胸に、あの手この手で名作をお薦めします。第17回本格ミステリ大賞受賞、遊び心満載のブックガイドが目次・索引を加えた進化版で文庫化。
歴史長すぎ、作品多すぎ、
迷えるあなたに贈る最強のブックガイド
本当にお薦めしたい名作選びました!!
第17回本格ミステリ大賞受賞作、
新たに目次と索引を加え、待望の文庫化
感想・レビュー・書評
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日本の本格がないけれど
満足した。なんといっても喜国さんが書く、博士とりっちゃんのミステリ談義のかけあひがおもしろい。私もミステリが書きたくなってきた。
もっとも当初こそ、博士のセクハラに応酬するりっちゃんといふ王道ギャグ的ノリだったのが、だんだん惰性的に淡々とミステリを批評するコーナーと化し(最後にいたってはりっちゃんの登場すらほぼない)、おもしろさも同時に半減してしまった感じだ。また、古典本格ミステリを紹介する8年の連載において、なぜか日本の本格は紹介されないといふ謎の枷が自然に働いてゐる。本格ではない小説も紹介したのに、なぜだらう。
国樹さんのエッセーは書きぶりがいかにも月並で、漫画のほうが好きだなあ。しかしこのふたり、仲睦まじい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今読みたい本格ミステリの名作をあの手この手でお薦めする、本格ミステリ大賞受賞作!
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読みたいなをほんのりくすぐられるけど、飼いたいなは盛大にこすられる
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古典本格推理小説を忖度なしに一刀両断で評価しているのは素晴らしい。たぶん黄金時代あたりなら書けない内容である。ただこれを読んで元の作品を読みたくなるかは保証の限りではない。
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もちろん、B!誌でお馴染みだからゲットしたもの。他の著作を読んだときは、自分に古書収集の趣味がないこともあり、『面白いんだけどそこまで共感が…』っていうイメージだった。でも本作は掛け値なしに素晴らしい。久しぶりに心底楽しめたブックガイド。本好きかつブックガイド好きだから、結構手当たり次第にガイド本を読むんだけど、正直、紹介する対象ジャンルが違うだけの大同小異っていうか、紹介のされ方で感銘を受けることは、あまりない。でも本書。常識的な本格好きの考えを博士に代弁させて、本音の部分を本格初心者たる女子高生の発言に担わせるという結構なんだけど、そのおかげで、マニアに対する配慮は行われつつも、本音の推薦図書が上手く抽出されている。しかも、女子高生の発言がいちいちもっともだから、高評価の作品が面白そうって、素直に思える。ひとまずグランプリ作品を手当たり次第に、とも思うけど、アタリとハズレの双方をそれなりの割合で読んだからこそ、この評価、って部分もあるのかな。たまには評価の悪いものも敢えて、って方向で。
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「黒死館は330ページ中300ページはなにが書いてあるのかよくわからなく、そのうち100ページは日本語なのかどうかも怪しい」www
著者プロフィール
喜国雅彦の作品





