中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065206560

作品紹介・あらすじ

新型コロナウイルスの洗礼を浴びた中国社会は、「IT技術」を駆使して立ち向かった! 今こそ日本が学びたいヒントが満載。

感想・レビュー・書評

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  • 中国のコロナ禍におけるITを活用した感染防止対策から教育そして新規ビジネスなどを紹介します。日本と比べるととても先進的な対応がされているのに驚かされます(今更驚くなw)。本書でも述べられているように政府の強力な支援(飴と鞭!)や新しい試みに無謬性を求めない国民性ももちろんとは思いますが、日本でもかつての高度成長期には新しい家電製品や車を購入することによって自分たちが豊かになっているという高揚感持ったことがあります。今の中国は先進ITと豊かさの実感が同期しているのではないだろうか。

  • 中国すげえ。ものづくり大国日本は既に後退しているな、とつくづく感じさせられた。
    政府が国民の行動履歴やあらゆるパーソナルな情報を管理しているからこそ、データを有効活用して迅速にテクノロジーと融合させてサービスを創造出来ているのだと感じた。
    また、アプリ開発から起業まで敷居が低く、ビジネスにおける上司との権限委譲などといった堅苦しいシステムも生まれないからフラットに開発できる環境なので、開発者にとっては優遇された環境なのかな。
    日本はいい加減にITリテラシーGAFA云々ではなく、働き方を改革してほしい。もっと成功している企業や国の真似をしよう。いつまでも先進国気取りでいるのはやめて....

  • 日本にはあまり入ってこない情報。ITが使えない人がいるのは日本とほぼ一緒の割合であることがかかれているため、取り入れられたシステムが体感としてどれくらいの普及率で効果はどうだったのかなど気になる。こちらは数値がない事例を取り上げているため切り取り感は否めないですが、それでも中国のITの進化を知るには十分でした。本当に中国はITの進化がすさまじい。

  •  キャッシュレス、オンライン授業、配達、シェア、ビッグデータ、EC、AI、VR、5G。中国で普及するITがコロナ禍でも功を奏した極めて数多くの場面が描かれている。
     その背景として、政府が産業の成長を後押ししつつ、各企業の競争の中でサービスが積み重なったこと、個人情報への心配はあれどリスクを上回る便利さがあることなどが挙げられている。これらの部分だけを見ると、必ずしも、中国が権威主義体制だから特殊だとは言えないのかもしれない。ただ、本書ではほぼ光の部分しか書かれていないが、陰もあるのではと気になった。

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著者プロフィール

アジアITライター。1976年東京都出身。東京電機大学卒。システムエンジニアを経て、中国やアジアを専門とするITライターとなる。現地の消費者に近い目線でのレポートを得意とし、バックパッカー並の予算でアジア各国を飛び回る日々を送っている。「文春オンライン」「ASCII」「engadget」などを中心に多数の連載を持ち、単著に『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』『中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本』(いずれも星海社新書)などがある。ツイッターは@YamayaT

「2022年 『移民時代の異国飯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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