- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065208120
作品紹介・あらすじ
ビールの苦みが、心に寄り添う夜がある――
何度でも味わいたい、極上のミステリー!
若き日の面影を探して街をさまよううち、
カメラマンの有坂祐二はビアバー《香菜里屋》に辿り着く。
十六年前に別れた恋人の名を耳にした男は、
料理上手で聞き上手のマスター工藤に心をほぐされ、
胸の奥底にしまっていた過去を語り始める。
そこには思いもよらぬ謎が――(表題作)。
連作短編ミステリーの傑作!
解説 藤田香織
感想・レビュー・書評
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香菜里屋シリーズ第3弾。今回は大きな事件も無く、どの章も待ち人来たると言うか数十年ぶりに会う機会があり何でまた、と言った首を傾げるビアバーでの談話。
待ち続ける事の切なさと執着過ぎるだろうみたいな。
ビアバーでの描写に喉が欲しくなる読書になりました。今後のマスターも気になります詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはり、良い。巧くて、美味い?(笑)いよいよ次巻でシリーズ完結、か。惜しみつつ、じっくり味わうとします。
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偶然訪れた店で、男は十六年前に別れた恋人の名を耳にし──。心に染みるミステリー!
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何処かに香菜里屋みたいなお店があれば良いのに。
文章でしか感じられない空間でも、その心地好さは十分伝わってくる。
その場所に自分も行ければなあと心底思うくらいには。
相変わらず読みやすい作品ではあるけれど、気楽なストーリーではない。
店を訪れる客の話にはいつも、予想外の謎となんとも言えない真実が隠されている。 -
香菜里屋シリーズの3作目
ほんとはこれでやめるつもりだったけど、次作で店名の理由などが明かされるらしいので、近いうちに読むしかない。 -
表題作、美しいけれど悲しい。
蛍の光って、何かはかなくて切ないイメージがある。
猫に恩返しは不思議で楽しくて好き。
もう、おじさまたちってばー。
とはいえ、話題の舞台がなんのことかわからなくてちょっともどかしいw
相貌は、ちょっと頭が混乱したけど、こういう流れはかなり好き。あのラスト、もうーーーーっ。
そして、どの作品も工藤と、彼の作る料理があってこそ、その魅力が何倍にもふくらむ。
あぁ、憧れの香菜里屋。 -
螢坂/猫に恩返し/雪待人/双貌/孤拳
しん とした物語には度数の高いビールをロックでゆっくりと味わうのが似合うのだろうか。
美味しいビールを飲みたくなってきた。
美味しい肴は …… 想像力で味わいましょうか
著者プロフィール
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