香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉 (講談社文庫)
- 講談社 (2021年6月15日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065208137
作品紹介・あらすじ
香菜里屋シリーズ完結編。当店の裏メニュー。それはお客様が持ち込む謎と、その解決です。ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎がマスター・工藤によって解き明かされる不思議な店――。常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を愛していた。だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう。そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる。シリーズ完結編。
感想・レビュー・書評
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シリーズ最終。もちろん良かった。ただもう、始まりは、無い。待てども、次は無い。それでも。待ちたいと思わずにおれない。シリーズを通して、やはり名作!
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ついに明かされる、マスター工藤の過去と店の秘密──。傑作ミステリー、感動の最終巻!
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香菜里屋シリーズのラスト。
ずっとシリーズを読み進めていく中で存在していたものがなくなる虚無感。
全体を通してトリック重視ではなく人間的であったように感じる。
未完の作品は面白かったがために未完であることが悔やまれる。 -
終わってしまった。
続編はもうないのは残念。
解説の後についていた「双獣記」も面白く、未完で終わっているのが残念。 -
美味しい料理と謎解きで楽しませてくれた香菜里屋シリーズの最終巻。
もう続きは読めないのだと思うと、寂しい気持ちになる。
書かれるのは《香菜里屋》の店名の秘密、マスター工藤の過去、店に通う客たちの現在。
多くの出会いと思い出が詰まったこの店をずっと覚えていたい。 -
ラストマティーニ/プレジール/背表紙の友/
終幕の風景/香菜里屋を知っていますか
永遠に変わらないものはない。少しずつ変化し、気づくと大いなる変革になっている。
変わってほしくないけど、新しい姿を見せてほしいと思う。
不思議な感覚 -
ホントに、作家さん、亡くなったなんて残念でしかない。もっと続きが読みたかった。
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ああ、読み終えてしまった。
新装版、次はないのかなぁ。あってほしいなぁ。
今回、工藤の過去、香菜里屋の由来が明かされる。
あまりにも切ない。
香菜里屋の常連客たちにも、様々な転機が訪れて、その結果、去って行く人も出て、終わりに向かう予感に満ちていく。その旅立ちはおめでたいこともあるし、先へ進むということなのだけど、やっぱり別れの寂しさはつきまとうから。
とはいえ、他シリーズからのあの人この人の登場はファンには嬉しくて楽しい。
みんなが愛して待ち続ける限り、(新刊は出なくても)、香菜里屋は、いつでもそこにある。
さぁ、次は蓮杖那智先生を待ってますよ、新潮社さん!
著者プロフィール
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