香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 125
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065208137

作品紹介・あらすじ

香菜里屋シリーズ完結編。当店の裏メニュー。それはお客様が持ち込む謎と、その解決です。ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎がマスター・工藤によって解き明かされる不思議な店――。常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を愛していた。だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう。そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる。シリーズ完結編。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終。もちろん良かった。ただもう、始まりは、無い。待てども、次は無い。それでも。待ちたいと思わずにおれない。シリーズを通して、やはり名作!

  • ついに明かされる、マスター工藤の過去と店の秘密──。傑作ミステリー、感動の最終巻!

  • 香菜里屋シリーズのラスト。
    ずっとシリーズを読み進めていく中で存在していたものがなくなる虚無感。
    全体を通してトリック重視ではなく人間的であったように感じる。

    未完の作品は面白かったがために未完であることが悔やまれる。

  • 終わってしまった。
    続編はもうないのは残念。
    解説の後についていた「双獣記」も面白く、未完で終わっているのが残念。

  • 美味しい料理と謎解きで楽しませてくれた香菜里屋シリーズの最終巻。
    もう続きは読めないのだと思うと、寂しい気持ちになる。
    書かれるのは《香菜里屋》の店名の秘密、マスター工藤の過去、店に通う客たちの現在。
    多くの出会いと思い出が詰まったこの店をずっと覚えていたい。

  • 最後、香菜里屋はなくなってしまって工藤のその後も描かれていないけど、だからこその余韻が生まれているような気がする。

    収録されている未完の「双獣記」の続きが読みたい!誰かあの時代を得意とする伝奇作家が書いてくれないかしら。夢枕獏?高橋克彦?

  • ラストマティーニ/プレジール/背表紙の友/
    終幕の風景/香菜里屋を知っていますか

    永遠に変わらないものはない。少しずつ変化し、気づくと大いなる変革になっている。
    変わってほしくないけど、新しい姿を見せてほしいと思う。
    不思議な感覚

  • ホントに、作家さん、亡くなったなんて残念でしかない。もっと続きが読みたかった。

  • ああ、読み終えてしまった。
    新装版、次はないのかなぁ。あってほしいなぁ。
    今回、工藤の過去、香菜里屋の由来が明かされる。
    あまりにも切ない。
    香菜里屋の常連客たちにも、様々な転機が訪れて、その結果、去って行く人も出て、終わりに向かう予感に満ちていく。その旅立ちはおめでたいこともあるし、先へ進むということなのだけど、やっぱり別れの寂しさはつきまとうから。
    とはいえ、他シリーズからのあの人この人の登場はファンには嬉しくて楽しい。
    みんなが愛して待ち続ける限り、(新刊は出なくても)、香菜里屋は、いつでもそこにある。
    さぁ、次は蓮杖那智先生を待ってますよ、新潮社さん!

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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