古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 98
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065208458

作品紹介・あらすじ

 橘樹雅(たちばなみやび)は研究テーマ「出雲」を調査するうちに、国を追われて京都に連行されていた出雲族の存在を知る。在野の研究者・金澤千鶴子(かなざわちづこ)に、大神(おおみわ)神社の主祭神・大物主(おおものぬし)神が素戔嗚(すさのお)尊同様「出雲」の神だと聞いた雅は、奈良に出雲族の痕跡を探し求める。二人を監視する何者かの不穏な動き。大和に存在した出雲村と野見宿禰(のみのすくね)伝説が、雅を真相へ導く。
 神話に秘匿された出雲王朝の真の姿が蘇る。出雲編完結!

感想・レビュー・書評

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  • 大学院生の橘樹雅と日本史研究家の金澤千鶴子が大和を巡って、出雲の秘密を探り出そうとする話だ。大山祇神=素戔鳴尊や、大山昨神=食堯速日命が統べていた国が、本来の「出雲」であり、やがて彼らが謀殺されてしまい、その後を継いだ大国主命や事代主神や建御名方神の代で「出雲」は朝廷に滅ぼされてしまう。そこには八咫烏・賀茂氏の裏切りがあった。三輪の大神神も出雲の神で、三輪も元は出雲の勢力範囲だったのだ。大神神の拝殿が拝んでいるのは出雲族の墓地の蓮台だ。野素戔嗚尊の素戔が朱砂(鉄)を表していて、出雲勢力が水銀・鉄を押さえていた。伊勢も鉄の産地だったといことは…。天照大御神も朝廷の敵対勢力だった!?島根県の出雲は出雲族が追放された土地なのだ。
    驚天動地の真実!?作者はフィクションと断っているが、どうなんだろう。誰か教えてちょんまげ。

  • めちゃくちゃ面白かった。やっぱり高田本は読みやすい、超エンターテイメント。今回、ようやく殺人事件が起こらなかった(笑)。ちょっとサスペンス臭わせるところもあったりするが、これぐらいがちょうどええんではないかと思う。
    今回は奈良、大和出雲の謎に迫る。高田本の楽しさのポイントの一つ、御神体とされる方向を拝んでいない神社で、真に拝まれているのは?大神神社、面白いねぇ。長らく帰っていないので、いつか安全な世の中になったら、きっちりおまいりに戻りたいと思いますねぇ。
     そういえば、和歌山にも出雲はありますな。いろいろとほんと興味深いです。
    あ、そうそう、
    奈良のタクシー運転手さんが、
    話をした後に「知らんけど」とつけるんですが、これは和歌山とか大阪でも同じですねぇ。私も自動的につけていることが多いです。知ってても知らんでも、あやふやなこととか、文末に「知らんけど」と(あははは)。まあ、謙遜的な感じでつこてることが多いですな。英語で文末に「you know」ていうのに近いような。ていうか、大和言葉では”自分は寡聞にして存じ上げないのですが」的な自分を下げる感じになって、米言葉では”あなたはご存知でしょうが”と相手をあげる感じになるのが面白いですな。

  • 相変わらず面白かったです。
    古代史の闇は底知れないと感じました。
    しかし、今回はこのシリーズで初めて人が死ななかったことが一番の驚きだったかも…。
    次は伊勢のようですがまた事件になるのかしら。

  • シリーズ4作目。とうとうミステリー形式を採用するのを辞めた?という感じ。
    著者のファンなら分かる古代史ウンチクてんこ盛りの世界。ひたすらウンチクの会話を読み続けさせられる…まさしく高田ワールド。古代史が苦手とか、ミステリー大好きとか言う人にはひたすら苦痛かと思う。
    QEDで一旦解決したかと思った出雲、伊勢の謎ときのバージョンアップ版かなぁ。とにかく、著者の本では何度目かの出雲、そして伊勢へと続く物語はいつ終わるのか?

  • 大好きな高田崇史さんの本。今回もやっぱり面白かった。出雲を追いかけるこのシリーズ。一見関係のなさそうなこんなところに?という意外な場所に出雲が見つかる過程が面白かった。長谷寺はお参りしたことがあるので描写も細かくて情景が思い出されたし、この本を読んで大神神社も行ってみたいと思った。また次にどんどんつながりそうな最後がとても嬉しく、続きが楽しみになった。

  • 2020/11/08読了

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著者プロフィール

東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。歴史ミステリを精力的に書きつづけている。講談社ノベルス最長の人気シリーズQEDシリーズをはじめ、著作多数。近著に『QED 憂曇華の時』『古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲』『QED 源氏の神霊』など。

「2022年 『鬼統べる国、大和出雲 古事記異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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