ルビィ (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065208656

感想・レビュー・書評

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  • 『生きる』って大変な事だと思う
    良い事・悪い事 嬉しい事・悲しい事
    そんな繰り返しの中で
    ちょっと上手く行かないと
    自分は価値のない孤独だなどと
    思ってしまう
    人は愛されたり 必要とされたりする事を
    望んでしまうが
    愛してあげる 必要としてあげる事
    忘れがちなものだと思う

    『生きる事は愛する事』
    生きて愛する人がいる事
    それは人にとっての何よりの
    生き甲斐なのだと
    そして愛する人がいれば
    自分の命は粗末に出来ない
    また重松ワールド感じた一冊でした

  • 優しさに溢れた読後感に包まれました。
    よい作品なのですが、ルビィの設定にかなりの無理があるので、それを克服するのに苦労しました。

  • 3話が特によかった。
    ハラハラしたけどあったかい話。
    凄くいい本だった。

  • 同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。

    自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。
    「ねえ、ダザイさん、一緒に行こうよ」
    ルビィが誘ったのは、見知らぬ誰かの命を救うための旅だった――。


    作家の仕事に疲れて自殺を図ったダザイさんは、一人の少女・ルビィと出会った。三年前に命を絶った彼女は、「七人の命を救わないと天国に行けないの」。ダザイさんは、その義務(ノルマ)を果たす旅に付き合わされ、出会った人たちの心の中に自分と同じ痛みを次々に見つけて……。命の哀しさと尊さに涙する感動長編。

  • 設定が面白く、とても引き込まれました。

    特に第三章、妊娠している担任の先生のお話は、すごい緊張感とともに、涙が溢れました

    名作だと思います

  • 重松ワールドを堪能した!

  • 各エピソードでそれぞれの人生に出会い、それぞれの「死」と出会い、私自身が「生きる」とは何かを考えさせられた。
    生きることの重さ、死ぬことの重さ、どちらも簡単に言葉では言い表すことはできないが、「ルビィ」を通じて、「重さ」を感じることができた気がする。
    物語の展開は、ある程度予想がついていたが、それにしても最後の展開、そして最後の1ページに感動した。

  • 生きることの難しさ、死への誘惑。
    そちらへ足を踏み入れたくなるどうしようもない痛みをやさしく受け入れてくれる物語だ。

    読んでいる間、頭の中では、森山直太朗の『生きてることが辛いなら』が流れ続けていた。

  • 重松先生、大丈夫か?自死テーマで描写も重松ワールドに馴染んだ読者にはいただけない。ちょっと疲れていた頃の作品なのだろう。

  • 初めて重松清さんの作品を読みました。文庫版は2020年初版ですが、この作品は2005から2006年にかけての連載で、割と時が経っているようです。

    読み易かったです。最後まで明かされない秘密もあり、各話ごとにしっかりと解決はしてくれ、ステレオタイプな登場人物と分かりやすいセリフ、バランスが取れていました。もともと出版社に勤められていたそうで、感動させるためのシチュエーションみたいなのも朝飯前という感じで、さらさら文章が綴られています。漫画のストーリーとしても使えるようなSFの展開も慣れている感じがします。

    最初の2つの章で、絶望した中年の男が登場します。自分が中年の男だからかもしれませんが、全く共感というか気持ち的にシンクロする所が無かったです。人生で辛いのは、夢破れて、みたいな単純なものでは無いと思います。2023年とは感覚が違うということかな。

    こういう小説もあるのかという勉強になりました。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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