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Amazon.co.jp ・本 (230ページ) / ISBN・EAN: 9784065210741
作品紹介・あらすじ
シリアの商業都市アレッポに生まれ、電気技師として働いていたアラー・アルジャリールさんは、内戦が激化するなか、負傷者や市街地に取り残された猫の救出活動を開始します。
その活動は、報道をつうじて世界中の人たちに知られるようになります。
そしてFacebookでつながった人たちからの支援を受けて、「サンクチュアリ」と呼ばれる猫の保護施設をつくり、空爆で傷ついた猫たちを保護していきます。
自らの危険もかえりみず、人間やどうぶつたちの命を必死に守るアラーさんの活動をつうじて、シリア内戦の悲惨な現実、戦争の愚かさを訴えかけます--。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
戦争の悲惨さと人間の強さが交錯する物語が描かれています。シリア内戦の中で、電気技師のアラー・アルジャリールさんが猫の救出活動を開始し、その活動を通じて内戦の現実を伝えています。負傷した猫たちを保護する...
感想・レビュー・書評
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「シリアで猫を救う」アラー・アルジャリール、ダイアナ・ダーク著 大塚敦子訳 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/282681詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貴重。現地の声、実際の生活
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シリア内戦は多くの悲劇を生み出している。
苦難に満ちてはいるが、しっかりと生きること生かすことへの生の声が読み取れる。
改めて戦争戦闘が一般市民の普通の生活を地獄へ追いやる不条理を感じさせる一冊。 -
302/ア/
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アラブの春についてはほとんど知識がなく、猫をきっかけにしてでも、中東の現状を少しでも知ることができてよかったと思う。子ども、動物など、苦しめられるのはいつも弱者であること、体制側でも反体制側でもないごく普通の一般人が大量に殺されている、ということに心が痛む。また、悲惨だった独ソ戦のスターリングラードの戦いですら殺されるとしたら敵国ドイツ軍だった(粛清は別…)のに、ここでは自国の兵士や盗人に殺されてしまうという説明も悲惨さを伝えてくれる。
「猫を救う」アラーさんは非常に危険で悲惨な状況のなか、(少なくともこの本のためのインタビュー時点までは)よくぞご無事でと思った。アラーさんは出版翌年に逮捕されたそうで、2024年現在はどうしているのかわからなかった。この本の出版から時間が経っているが、シリアは今なお内戦状態だそうで、公式Instagramでは直近の投稿でも今にも危険が迫りつつあることが伝えられており、心が痛む。アニマルセラピーというような考えは安寧な地域でしか無さそうに思っていたが、戦地の子どもたちも猫などの動物から少しでも癒され救われているようでよかった。
ヨーロッパ人の犬とかへのコメント(骨食べさせるな)はやはりいかにもヨーロッパ人らしいと思った。 -
この本に出会ってよかった。
リアルな戦争描写で、読み進めるのが苦しかったし、世界情勢が不安定になってきたから日本も戦争が起こるかもと思って不安が強くなったけど、読めて幸運だったのかもしれない。後悔しないように生きれるまで生きようと思った。自分の生き方が変わった。 -
アレッポにおけるシリアの内戦の様子を、その始まりから現在に至るまで、人と動物の救助活動を続ける本人が語る。本人へのインタビューをもとにイギリスのジャーナリストがまとめたものだが、とてもよくまとまっていて読みやすい。非常に厳しい状況を率直に語りながら、本人の前向きな姿勢に力づけられる。
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Spotifyの『ホントのコイズミさん』#17で、「キャッツ・ミャウ・ブックス」の安村正也さんお勧め本として紹介されていたので読んでみた。
https://open.spotify.com/episode/21FMrIUE2XMBJm3pGVcRa6?si=BDEZUg35Q5qwuoe7oBwlyg
著者は、内戦が続くシリア最大の都市アレッポで、自分のミニバンを救急車がわりに、爆撃による負傷者や遺体を搬送し、町に取り残された猫を保護する活動をしている電気技師だ。
誰の支援も受けず、手弁当でボランティアを続ける著者の活動をBBCが報じたことで、Facebookから支援の輪が広がり、動物保護施設ができるに至った。
家族は国外に避難したのに、人と猫を救う活動を続けるためにアレッポに残った著者の根底にあるものは、「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」という考えだ。
この考えに頷く人は多いだろう。私もそう思う。
しかし、「じゃあ一緒に保護活動を!」と言われたら黙ってしまうに違いない。
東日本大震災から2週間ほど経った頃、Twitterで、複数の動物保護団体が福島に向かっていることを知った。
後に『帰宅困難区域』と呼ばれる場所へ行き、そこに取り残された犬や猫を保護するために動き出した人たちがいるという事実に驚き、胸が詰まった。
まだ大きな余震が続いていた時期だ。
そのさなか、得体の知れないものに汚染された地域に踏み入るには相当の勇気と覚悟が必要だったに違いないのに、保護の輪はどんどん広がっていった。
私はといえば、日々の食べ物に困るという人生初の経験をしながら、携帯電話の小さな画面で大きく広がる輪を食い入るように見つめ、いくつかの団体にわずかばかりの支援金を送った。
それが私にできた唯一の行動らしきものだ。
日本には、世界には、動いてくれる人がいる。
人の命も動物の命もどっちも救いたいと思ってくれている人がいる。
そんな人を知るたびに、自分は何ができるだろうかと考える。 -
行き場のない多くの難民を生んだシリア内戦。悲惨な内戦だとは知りつつも、遠い国の出来事ゆえあまり深く知ることはしなかった。
そんな激戦地で医療従事者でもないただの一般市民が取り残された猫や犬たちの救助をし、「アレッポのキャットマン」としてその活動が広く支援を集めていることをこの本で初めて知った。
自然災害などの被災地でも取り残されるペットや家畜は目にしてきた問題。ましてや現在進行形の戦場で人の命を守ることさえ困難な状況で、動物たちを残してでも逃げざるを得ないのは容易に想像がつく。
銃撃戦が行われている中をすり抜けて救助にあたっていた彼の行動は「素晴らしい」と言うだけでは足りないです。
たまたま日本に生まれ、今は戦争とは無縁の中で生きていられるけれど、つい最近のアフガニスタンやそれ以外でも一般市民の命が恐怖にさらされる国が多々あると思うとやるせない。 -
[NDC]302
[情報入手先]
[テーマ] でーれーBOOKS2022/エントリー作品 -
SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757486 -
日本語訳は大塚敦子さん。
大塚さんのファンなので手にしました。
著者が身を挺して、人と猫を助け続けるようすに強く胸を打たれた。
大塚敦子の作品
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