- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065212073
作品紹介・あらすじ
ミステリランキングを席巻した『紅蓮館の殺人』に続編――。次は、水だ。
名探偵である彼ともう長らく会っていない。もしかしたら彼は、探偵をやめるのかもしれない――。
感想・レビュー・書評
-
2021年ミステリが読みたい!第4位。
学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の蒼海館を訪れた。政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、激しい雨が降り続く中、連続殺人の幕が上がる。刻々とせまる洪水。増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでもー夜は明ける。新鋭の最高到達点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。
ー文庫うらすじより
凄く面白かったです。
まず、最初に一番死んで欲しくないと思った人物が殺されます。
そして次に葛城の友人である語り手の僕こと田所と同級生の三谷が犯人だと疑われるまさかの展開に。
葛城家の人々は、同級生で前作の探偵役だった葛城も含めて全員で一家の誰かをかばっています。
そして、僕こと田所の告白には戦慄しました。僕の罪とは何か、この事件の黒幕「蜘蛛」とは一体誰なのか。
そして待ってました!の最後の立ち直った葛城の推理。
「この事件の先に全員を(水害から)助け出す道」の勝算があるのだと言います。
そして驚愕のラスト!
以下ネタバレになるかもしれないのでお気をつけください。
葛城の従弟の少年夏雄の言っていた通り、一番怪しくない人がやっぱり犯人でした。
ミステリーとしては最近読んだものの中で群を抜いていたと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作はハマらなかったが、本作は面白い!
これぞミステリー小説
災害下で殺人事件の真実を暴いても意味なし?
な前作は絶望だが,今回は救いがあって良し
犯人は全く分からなかった
逆に分かる人はいるのだろうか?
皆様の高評価に納得 読んで損なし -
紅蓮館の殺人の続編。
ブク友のかなさん、
ありがとうございました。
紅蓮館の事件で、トラウマのような悩みを持ち、引きこもりになってしまった友人である名探偵の葛城を
見舞うため僕(田所)と友人の三谷は、葛城家本宅の蒼海館を訪れる。
「嘘つきの一族」だと葛城自身が言うような家族に出迎えられる僕達……。
そして、豪雨による川の氾濫により屋敷に水が迫るなか、連続殺人事件が発生する。
やる気の無いような葛城に苛立ち焦る僕。
果たして名探偵葛城は復活できるのか?
そして刻々と迫る洪水から助かるのか…⁉
というクローズドサークルミステリー。
過去に囚われたままの名探偵の葛城が
復活してからが怒涛の展開で、良かった。
蜘蛛の糸のように絡まる謎を一つ一つほどいて
その先にいる真犯人までたどり着くのに
二転三転……と転がり続けていくところが
読み応えがあった。
630頁位と分厚いミステリーなので
私は身構えて読んだのだが…
蒼海館周辺図、館の見取り図、家系図、主要登場人物表なども始めの数頁にあったので助かったですね…
読めて良かったです〜
-
チーニャさん、こんにちは!
この作品、スゴかったですよね!
チーニャさんのレビューが上手すぎて
なんか、また読みたくなってきた(^^)...チーニャさん、こんにちは!
この作品、スゴかったですよね!
チーニャさんのレビューが上手すぎて
なんか、また読みたくなってきた(^^)
ホントにいい作品って、レビューを読むと
再読してみたい気持ちになりますよね♪
でも、あれもこれも積んであるし
図書館からはまた借りてきてしまったし(^^;)
読みたい本ばかりで、いくら時間があっても足りないくらい…!!
でもそれって、ある意味「幸せ」ってことなんですよねぇ…
チーニャさん、いつもありがとうございます!2023/03/12 -
かなさん、こんにちは!
お陰さまで読めました\(^-^)/
かなさんにオススメ本を決められずに(決断力無しw)友達に相談して
選んだ本...かなさん、こんにちは!
お陰さまで読めました\(^-^)/
かなさんにオススメ本を決められずに(決断力無しw)友達に相談して
選んだ本でしたが、私も読めてホッとしました~wそして多分私ひとりで読んだら、一作目で、早々と挫折したかも………w。
でも読んでみたら2作とも読むことで、良さを感じられたシリーズなのではないかな?と凄く思いました。かなさんと、一緒に(遅かったけれどw)読んだことで、読めたんだと感じましたよ……!!
そして。私などの拙いレビュー…。
とんでもないですよ。恥ずかしいばかりです、恐縮です!!!
かなさんにはいっつも励まされてますね。有り難く思いますm(_ _)m
それからほんとに私も読みたい本ばかりです。本が読めるって幸せですよね~
かなさん、こちらこそありがとうございます、いつも~(*´▽`*)
2023/03/12
-
-
今年、結婚25周年を迎え、ゴールデンウィークは旦那と2人で東北をマイカーで回ってきた。
6泊7日の結婚生活で一番の長い旅行。
普段のゴールデンウィークはがっつり読書なのだが、そんな理由から久々の読書となった。
前回紅蓮館を読んだので、今回は蒼海館。
みなさんの評価を見ても、圧倒的にこちらの方が高い。
これは期待できそうだ!
この本もまた部屋の見取り図から始まる。
ワクワクが止まらない。
人物相関図、主要人物紹介、もう最初の数ページでテンションがマックスに(笑)
↑早すぎ( ̄∇ ̄)
この本は紅蓮館読んでから読まれるべき。その方が現状どんなことになっているかがよく分かる。
クローズドサークルもので、最初の殺人から超怪しい(笑)
これも、クローズドサークルファンの為の仕掛けなのかもだが、やっぱり最後まで疑ってしまった(笑)
色々なミステリーに出会ってきたが、もしこの本と一番最初に出会っていたら、全身鳥肌ものだっただろうなぁと感じた。
最近はミステリーを読み漁っていた為か、疑り深くなり過ぎて、自分の読み方でせっかくのミステリーを台無しにしている気がする。
いやでも、それもミステリーの醍醐味か(笑)
楽しい時間をありがとう(^o^)-
秋さん
はじめまして。
コメントありがとうございます(^^)
デブなので、なかなか食べ歩きが出来ないのですが(-。-;
しか...秋さん
はじめまして。
コメントありがとうございます(^^)
デブなので、なかなか食べ歩きが出来ないのですが(-。-;
しかも5月に会社の健診があるという(-。-;
夜はコンビニサラダに留め、お昼に前沢牛の焼き肉丼を食べたり、海鮮丼を食べたり、十和田焼きの焼きそばを食べたりしました(^^)
節約しながら、カロリー気にしながら、何とか太らず帰ってこられました(笑)
秋さんの本棚は、私好みの本がたくさん並べられてますね(^^)
この手の本格推理小説大好物です(^^)
読む本が無くなったら、秋さんの本棚参考にさせていただきますm(_ _)m
2022/05/18 -
bmakiさん
おはようございます!
栃木も行かれたんですね~
最近U字工事にはまってるんですよー!どうでもいいですね…笑
罪と罰、わた...bmakiさん
おはようございます!
栃木も行かれたんですね~
最近U字工事にはまってるんですよー!どうでもいいですね…笑
罪と罰、わたし挫折しました…でも、登場人物もともと書かれてたような…新訳とかだったのかな…
あと、海外の作品は日本人の名前にしといてくれないかな、と思いますね笑
田中とか高橋とか…笑
屍人莊シリーズじゃなかった…
すみません、ググれって話ですよね
あれ原作知らずに映画見ちゃってびっくりしたんです…
なんだか作品とずれたコメントしちゃってごめんなさいね2022/05/18 -
naonaonao16gさん
こんばんは!
栃木も行きました。栃木は25年振りくらいかもしれません(笑)
U字工事面白いですよね(笑)私も...naonaonao16gさん
こんばんは!
栃木も行きました。栃木は25年振りくらいかもしれません(笑)
U字工事面白いですよね(笑)私も好きですよ(^^)
罪と罰は挫折しますよね。ええ、してもおかしくないと思います。
兎に角人の名前が頭に入ってこなくて、人物を想像するのが大変でした。
ラスコリーニコフが田中だったら、かなり読みやすかったでしょうね(笑)
屍人荘の映画、、、
映画だとかなりグロそう(笑)
てか、あれ映画にしちゃダメでしょ(笑)2022/05/18
-
-
最近の本格は品質が高すぎる!(楽天モバイル風)今度は洪水!閉ざされた館で殺戮の渦に巻き込まれる骨太ミステリー。
台風が近づく中、学校にこない友人を案じた主人公が山奥の館を訪れる。心配だった友人は相変わらず元気がなく、天候も悪化し続け、ついには脱出できない状態に…
迫りくる濁流と殺人事件が、主人公と友人家族に襲い掛かる。山火事事件、紅蓮館の殺人に続く、館四重奏シリーズ第二段。
この本はマジすごいですよ。
濃厚な本格ミステリーをたっぷり堪能させていただきました、こんな幸せなことはありません。超絶★5です。
緻密な構成、込み入った仕掛け、迫りくる緊張感、鮮やかな推理、伏線、あっと驚く真相。本格ミステリーの醍醐味が、テンコ盛りで完璧。バチクソ面白い。
探偵役である友人、ワトソン約の主人公の関係性描写や掛け合いが素晴らしい。高品質な古典ミステリーを読まされたよう。後半二人の行動ややり取りで、少しずつ策略を暴いていく推理が鮮やかすぎ。最後のほうなんか、へぇ~すげぇ。しか声が出ませんでした。
真相も強烈で、こんなにも何重に仕掛けられた展開は読んだことない。(ほんとは他にもあるけど、そのくらいスゴイ) そんな狡猾な犯人の描写もお見事で、すっかり騙されました。
本作のテーマである「名探偵とはなにか」についても、シンプルでカッコいい。前作にも名探偵論はありましたが、正直読者に対して押しづけがましく感じてしまいました。
しかし今回はうまく話に組み込めており、すんなり胸に入ってきます。そして名探偵になるべく、力強く達成していく友人と主人公の二人の様子も、バッチバチにしびれましたよ。
ほんとに超オススメですが、骨太本格ミステリーなので時間をとって読むのがベター。じっくり読めばこれぞ推理ゲームの楽しさを味わえる名作です! -
面白かった〜。
推理が複雑で途中挫折しかけたけど
頑張ったよ~。
私はいつも犯人を推理したり動機を考えながら読むほうではなく、淡々と文章を読み進めるタイプで、その都度、
ほうほう、はは〜ん、え?は?となりながら二度三度楽しめながら読めた❢-
ゆきみだいふくさん
いいねありがとうございます。
だいふくさんは、続編を読んだのですね。
僕は、まだ前作しか読んでいませんが、前作が良かった...ゆきみだいふくさん
いいねありがとうございます。
だいふくさんは、続編を読んだのですね。
僕は、まだ前作しか読んでいませんが、前作が良かったので続編も読んでみようと思っています。
前作は、殺人事件解決と、燃える館からの脱出が同時に進行して行く所が面白かったです。
今回は、水から脱出だからさらにヤバい状況になるなーと思っています。2024/03/18 -
よっぴーさん
コメントありがとうございます❢
紅蓮館は2年前くらいに読んでいまして
今回は職場の同僚から借りて読みました。
作者さんまだお若...よっぴーさん
コメントありがとうございます❢
紅蓮館は2年前くらいに読んでいまして
今回は職場の同僚から借りて読みました。
作者さんまだお若いのにすごいです。
トリックが凝っていて二重三重、四重くらい次から次へ展開して面白かったですよ。
最新刊の『黄土館』読みたくなりました。2024/03/18
-
-
大好きな館のクローズドサークル。
政治家の父と学者の母、弁護士、警察官、モデルと名士ばかりの家族に明るく歓待されるが、どことなくみんな嘘くさい。
こういうシチュエーション好きです!
ミステリー好きなので犯人の予想は当たってしまった…。ミステリー好きでも騙される意外性がもう少し欲しかった。
でも何重にもトリックが仕掛けられていて、楽しい読書時間をありがとうございます!と言いたくなるくらい、最後の最後まで楽しませてくれて飽きなかった。
あと表紙のデザインがすごく好き。
館シリーズの『紅』『蒼』『黄』3冊を本棚に飾りたくなる。
『紅蓮館の殺人』を読んでいる前提で話が進む。この本からでも大体はわかったけど、やっぱり先に『紅蓮館の殺人』を読めば良かったかな。
Audibleにて。 -
探偵ものの本格ミステリ。海外ミステリーを好きでよく読むが、それに匹敵するくらい紅蓮館の殺人からの館四重奏シリーズで大変面白い。黄土館の殺人を買ったので読むのが楽しみです。
-
阿津川辰海さんの作品は本作が初読み。
『紅蓮館の殺人 』の続編とのことだが、レビュー点数の高いこちらから読んでみた。
名探偵ぶりを見せる主人公達の心理描写が前作から繋がっているようなので、出来れば前作から読まれることをオススメしたい。
さてさて肝心の内容だが、典型的なクローズド・サークルもの。見開き頁では、物語の舞台となる『蒼海館』の見取り図や家系図が読者の興味をそそる。ここにも何か仕掛けがあるのでは?と勘ぐりつつ…各章のサブタイトルや、各種小説からの引用等…随所に色々工夫を凝らした作品のようだ。
序盤はにおわせ?の様な叙述が多く展開もスローな為、注意散漫になって脱落しそうになったが、中盤あたりからスピード感が増して展開が面白くなってきた。
結論から言うと、読者がこのトリックを見破るのは物理的に難しいと思う。トリックを幾重にも綿密に緻密に練り上げた構成なので、物語の本筋よりもそこに楽しみを見出す方には向いているが、この点で好き嫌いが分かれるかもしれない。
流石に辻褄が合わない箇所や、細部で疑問が残ったままの伏線回収もあったが、名探偵が謎解きしていく様子は、ボリュームたっぷりで楽しめた。
これから読まれる方へ
ネタバレは避けるとして、夏雄くんの台詞に注意して読み進めると更に楽しめると思う。
-
『紅蓮館の殺人』の続編。
今回は華麗なる一族の殺人事件です。
紅蓮館の事件から学校に来なくなってしまった葛城の家を訪れる田所と三谷。
葛城家は「蒼海館 (あおみかん)」と呼ばれる大邸宅。
政治家の父や警察の兄、モデルの姉、弁護士の叔父…そこに、招かれざる客数名。
外は嵐。
その晩、葛城の兄、正の死体が発見される。
手帳には遺書のような文章があるが、本当に自殺なのか。
街が浸水していく自然災害の恐怖と、孤立した館で起こる事件の真相を暴く。
葛城は「紅蓮館」の事件により塞ぎ込んでいて、家族との仲も悪く、とても険悪です。
全体的に心理描写が細かく、つらい気持ちがとても伝わってきます。
真実を突き止める意味。
探偵を続ける意味とは。
葛藤に苦しむ葛城と、何とかして以前のように戻ってほしい田所。
実際洪水になったら犯人探しどころじゃないと思ってしまいましたが、証拠が水没すると犯人が野放しになってしまう可能性があると思うとそれは嫌ですもんね( ˊᵕˋ ;)
家族の絆が深まるシーンはちょっとうるうるしました。
前作もそうでしたが、心理的な描写が多いからなのか、読後は少し重めな印象を残す小説でした。
「火」「水」と来たら、次は「木」?
とかすっとぼけたツイートをしたら、皆さん同じ事を考えていたそうです…(^▽^;)
次は「土」らしいですよ。
本当かどうかは出てからのお楽しみですね♪