連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで (ブルーバックス)
- 講談社 (2020年12月17日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784065213544
作品紹介・あらすじ
夜空に輝く星の半分は「連星」であるという事実は、不思議とあまり知られていない。
連星とは、2つ、あるいはそれ以上の星が、お互いに回りあっている星である。
1個にしか見えない星の、少なくとも半分は連星なのだ。
じつは北極星も、3つの星が回りあっている「3重連星」だ。有名なあの星座のあの星は、
4つの星が回りあう「4重連星」だし、南天を代表するある星座には「5重連星」もある!
いったい何重連星まであるのか?
宇宙はこれほど連星に満ち満ちていて、私たちの太陽が1つしかないことが寂しく思えるくらいだ。
しかも連星は、じつは私たちが宇宙のことを知るためにも不可欠である。
宇宙における人類の大発見――超新星爆発、ブラックホール、ダークエネルギー、重力波などは、
すべて連星からもたらされた。もしも連星がなかったら、人類は宇宙のことをいまだにほとんど知らないままなのだ。
だから「星とは連星のことである」と言っても、決して過言ではない。
さあ今夜、連星研究の第一人者と一緒に、星空を見上げてみよう。
主な内容
第1章 あれも連星、これも連星
第2章 連星はどのようにしてできたのか
第3章 なぜ連星だとわかるのか
第4章 連星が教える「星のプロフィール」
第5章 「新しい星」は連星が生む幻か
第6章 ブラックホールは連星が「発見」した
第7章 連星が暗示する「謎のエネルギー」
第8章 連星が解いた「天才科学者最後の宿題」
第9章 連星のユニークな素顔
第10章 連星も惑星を持つのか
第11章 連星は元素の合成工場だった
第12章 もしも連星がなかったら
みんなの感想まとめ
宇宙の神秘を解き明かす本書では、連星の存在が中心テーマとなっており、私たちの知識の幅を広げる内容が展開されています。夜空に見える星の多くが連星であることに驚かされ、特に北極星が三重連星であることや、さ...
感想・レビュー・書評
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地球から見るとただの点でしかない星が、観測した結果、連星だったってことが結構あるらしい。有名な星が連星だったってことも。例えば北極星。北極星は三重連星なんだそうです。
連星を調べたらいろいろなことが解明できる、っていう内容。また、連星があったから私たち人間(=地球人)をはじめ地上の生命体が生まれて生きてこれた、っていうなかなか壮大な話でした。
これまで謎とされていたブラックホールの存在が明らかになってその実体もあきらかになりつつあるのは、連星の観測で培った観測機器の性能や観測技術の向上、理論の構築があってのこと。ブラックホールの重力に捕まってしまえば、光ですら逃げられないので、見ることはできないのですが、別の技術を使えば「見る」ことができるんですね。へぇ~。
連星や宇宙を調べて何になるんだ?っていうそもそもの疑問はありますが、なにかすごいことが分かるかもよ?って感じでワクワクしました。
私たちがありがたがる?金(ゴールド)やプラチナなども連星の活動(進化)から派生してできたものであるって知ってビックリでした。
この本の内容は宇宙についてで、理科でいうところの地学ってことなりますが、宇宙を調べることは、物理はもちろん化学や生物の分野にも関わりがあるってことが分かってこれまたビックリでした。
内容的にはちょっと難しく感じるところもありましたが楽しく読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説三体の3重連星の世界から興味が出て読書
連星をキーに天体現象を解説するというスタイル。
知的好奇心を掻き立てる内容ばかりで、サクッと読めるライトさも良い -
連星(二重星)を切り口に
●連星は割とよくある
じつは全天の肉眼で見える星の11パーセントが二重星か、3つ以上の星が近寄っているのです。ただし、二重星のペアの間隔はさまざまです。ほとんどくっつくように見えるものもありますし、もっとも美しい二重星といわれる「アルビレオ(はくちょう座ベータ(β)星)」のように35秒角もあいているものは、けっこう離れている例です。
●宇宙初期の星形成
宇宙の初期に誕生した星(第一世代の星)は、質量が大きい(100太陽質量くらい)という特徴を持つと考えられています。こうした星は、一生の最後に「重力崩壊型」の超新星爆発を起こします。鉄より重い元素はこの爆発の時に合成されるのだ、とセーガンは『COSMOS』の中で語っています。
21i -
恒星を星と呼び、恒星は銀河に1000億個存在し、銀河は1000億個存在する。その中の恒星の一つが太陽。太陽が単独の星なので、あまりそのような認識がなかったが、星は多くが連星を成しているとのこと。連星を成していることが、様々な宇宙の構造や星の質量、それぞれの距離、重力波を知ることのKeyになっていることを知ることができた。
これからも連星からの情報で宇宙の謎が解き明かされていくことに期待したいと思う。 -
連星、その名の通り連なった星(恒星)のことです。
連星を研究することにより様々なことが分かってきており、今まで理論上言われていたこと(アインシュタインの予測も含む)が、測定によって2017年8月17日(なぜこの日なのかは本文へ)に確かめられた。
北極星って、3重連星なんですって。シリウス、アンタレス、スピカ、リゲル(オリオン座の一番明るいやつ)も、皆、連星です。ほー。
日頃の生活にまったく役に立たないですが、超新星爆発、ドップラー効果、赤方偏移など、宇宙関連ワードには、なんとなくロマンを感じます。
ブルーバックスらしい、専門的な内容を高校卒業レベルにかみ砕いて解説した良書だと思いました。 -
オウムアムアとは2017年に発見された太陽系外から飛来した恒星間天体。扁平な形状で宇宙船ではないかという説も登場するほど、興味深い現象であった。連星により、推論の幅と共に理論と想像の宇宙が広がる。しかし、時間や距離のスケールからも、実際には見る事も叶わぬ途方もない世界。どうやって理論構築できるのかも分からないから、ただただ解説を鵜呑みにするばかりだが、本著はそうした興味をじわじわと満たしてくれる。
宇宙に存在する星の半数は連星。連星とは、重心の周りを公転し合う星。惑星ではなく、自ら光を放つ恒星。シリウスも連星。
宇宙は完全な真空ではなく、水素を主成分とする物質が雲のように漂っている。これが星雲。この雲の中で分子雲と呼ばれる密度の高い場所が、更に収縮しガスが降り積り原始星が形成される。その後更に物質が降り積り太陽に近いサイズになると中心部が1000万度に温度が上昇し、核融合反応が起こる。核融合により、星では、水素からヘリウムを合成され、そのエネルギーが星の光となる。
宇宙を知らずに、あるいは宇宙は空想のみで済ませて生きているし、そうせざるを得ない。だからこそ、何か求める答えがあるかのような好奇心が向かう。時々、宇宙に関する本を読みたくなる。そのスケールで思い巡らせば、あらゆる出来事は、些末な刹那である。 -
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
連星という存在は知っていたが、自分が考えているよりも多くの星が連星であることには驚いた。また、よく知られている星座にも連星があるので2度、驚いた。
また、連星が宇宙のことを知るためだけではなく、物理学においても重要な存在出会ったことには感心した。 -
☆━━…‥・企画展示・‥…━━☆
宇宙(そら)をよむ
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ひとつひとつの点に見える星たち。
だがその中でもお互いにぐるぐる回りあう「連星」というものがある。
この連星たちを通して見た、宇宙の魅力について語る。
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OPACはコチラ!▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000049418
貸出期間 1週間
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読みやすかった
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著者の連星愛を強く感じる一冊。
ブルーバックスにしては、文系でも読みやすい内容。
宇宙には連星がとても多いというのは、聞いたことがあったが、宇宙のいろいろな分野の理解が、連星の観測を元に進んできたというのは知らなかった。
惑星を持つ連星もいくつもみつかっているということなので、それぞれの惑星から錬成である太陽がどう見えるのか知りたい。そしてS型の場合、連星同士の距離が近づくとき、惑星にも大きな影響がありそうなので、その辺も機会があったら解説していただきたい。 -
北極星が3連星だったなんて!
それにしても連星、恐るべし。多くの天体現象の解明に連星の存在が役立っている!
連星を通して、天文現象の基本を手堅く学ぶことができます。 -
連星自体はもちろん知っていたが(我々の世代だとガミラス
とイスカンダルを思い浮かべるが、この本で扱う連星は恒星
同士のそれである)、それで本が一冊書けるほど豊かな内容
を持っていることまでは知らなかった。非常に読み易く、
連星を入口にして宇宙について考えることへ導いてくれる
初心者向けの良い本だと思う。 -
443-N
閲覧新書 -
連星は最近NHK-BSのコズミックフロントなどでも取り上げられてるよな、と思って購入。読んでみると取り上げられているどころではなく、最新の天文学の多くに関わっているのが判ります。宇宙の生命探査で出てくる赤色矮星もハビタブルゾーンもこの本には出てきますから。それもこれも万有引力で複数の星が結びつくところからケプラーや相対性理論の数式で速度や質量の基礎数値が判るから、という大活躍です。連星の凄さと、先生の楽しさが印象的な本でした。
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請求記号 443/N 54/2150
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「連星」をテーマに、連星そして宇宙の成立を語る一冊。
「連星」と聞くと、なんとなくSFに出てくる珍しい星、的なイメージを持ちがちなんだけど、「恒星の半数は連星(p.5)」ととてもありがちな存在。
そして、光では見えない中性子星やブラックホールが連星を構成している例もあり、それが元素(特に重い元素)の形成にかかわっていたりもするのだとか。
宇宙のいろんな星や、物理・化学のいろんな知識が、「連星」についての知識と様々な形でつながっているらしい。それはとても興味深かった。
周期的な変化を起こす、そこから見えてくるものも多いらしい。
連星系の観測手法が、最近はやりの系外惑星(太陽系以外の惑星)観測にも活用されている部分もあり、そういう本を読みなおすとまた見えるものがあるかもな、とも。
純粋に望遠鏡で星が見たくなる一冊だった。 -
太陽を見ていると、恒星は単独の星と思ってしまうが、宇宙には連星、それも2連星だけでなく、3連星や4連星も当たり前のように存在するということが中々思い浮かばない。その意味で、本書は、連星の様々なパターンのほか、連星によって分かった各種天体現象などについて解説されていて、超新星やブラックホールなど宇宙のことを広く知ることができる。
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著者のお師匠さんは、連星でなければ星ではない、と喝破されたそうです。
最初は僕も、いやそれは流石に言い過ぎでは、と思ったものですが、読了後には全くその通り、と認識を改めました。
星の半分は連星ということを知らない人が多いとは著者の言ですが、はい、僕も知りませんでした。
本書を読み進むと、これまでに学んだ星の話が出てきて、あぁそうそう、そうだったよね、などと悦にいるわけですが、著者が繰り出す最新の知見がこれでもかと言うほど出てきてあえなくノックアウトされてしまいました。
ブルーバックスという舞台でもあるし、構成に関する天文学の知見を一般向けに解説する点では、本書は大成功していると思います。
締めくくりの「もしも連星がなかったら」への著者の回答の言葉がかっこよくて素敵です。
科学が好きなら是非お勧めです。
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