ミスターズ~私の町のおじさんたち~(3) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.25
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本棚登録 : 17
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065213834

作品紹介・あらすじ

大学進学を機に、祖母の残した一軒家で一人暮らしをはじめた女子大生はる。おじさんたちの学生時代の思い出話や、孫に見せるおじいちゃんの顔、そして知られざるおばあちゃんの文通相手の正体…。いつもと違う、おじさんたちの意外な一面が垣間見れちゃう第3巻。陰キャ女子大生と平均年齢50オーバーのおじさんたちが織りなすほのぼのご町内コメディ、今日もおじさんたちと楽しい一日を!

感想・レビュー・書評

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  • 漫画家・飛田漱が描く、ご町内のおじさん方と女子大生が織りなす日常系コメディである『ミスターズ ~私の町のおじさんたち~』は、緩い空気感が心地いい馴染みやすさを与えてくれる、ヒーリング漫画です。(3巻評価の場を借りて、作品全体のレビューを投稿しております。)

    全3巻という巻数の少なさ、起伏の少ない物語、適度に抜け感ある絵柄、いずれの要素も読みやすさに貢献しています。
    市井の人々の何気ない日々が紡ぐ物語を、抜粋するかのような日常系漫画がお好きな方は、本作もお好みに当てはまるのではと思料します。

    平均年齢50代のおじさん達は曲者揃い……という程変なキャラではなく、「こういうおじさんいるなぁ」という性質をデフォルメして付与したような存在です。
    各人仲良しではあるものの、当然ながら異なる人生を歩んでいるおじさん達。それは、独身だったり妻子(孫)がいたりといった所からも窺い知れるところ。
    物語の中だけでは描ききれない、それぞれの人生が存在していることを想起させます。

    やりたいことも夢もない主人公の女子大生・井ノ山春(通称はるちゃん)が抱える静かな悩みは、多くの"普通の"人々にとっては共感できるものであり、私もその一人です。そんな彼女に対し、導く者・老賢者ポジションのおじさん達が人生のアレコレを押し付けがましくなくそっと伝えてくれる様は、思わず「自分にもこんな関係性の年長者がいたらなぁ」とないものねだりしてしまいそうになります。
    尤も、おじさん達の中には「若かりし頃は同じくそんなものだった」ということを匂わせてくる人もいますが、どちらかと言うと昔から"確たる自分"という個性を(家庭環境等も要因としています)有する人が多く、参考になるようでならないところもまた、ある意味リアルです。

    なんやかんや我が道を行っているおじさん達と、彼らに少しずつ影響されていく主人公の、緩やかな日常の一コマ、是非覗いてみてはいかがでしょうか。

  • 初詣、スキー、花見。
    ああ…一昨年までは日常の光景。

    なんだろう。
    ただただ、はるちゃんと
    おじさんズが釣りしたり登山したり
    しているだけなんだけど。
    別に人生訓語るわけでもないしな。
    けど、このまったり感が好き。

    …だったのですが(T_T)
    えぇ〜、3巻で終わりなの〜。
    はるちゃんの大学生活の区切りが
    物語の区切りだったわけね。

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著者プロフィール

「別冊少年マガジン」にて『アンラッキーボーイ アンデッドガール』でデビュー。代表作は『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス Side:P3』。

「2020年 『ミスターズ~私の町のおじさんたち~(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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