- Amazon.co.jp ・本 (928ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065215326
作品紹介・あらすじ
愛犬家が集うバーベキューパーティーが、すべての始まりだった。私と私の犬は、いつしか不条理な世界に巻き込まれていく。
「君はどんな世界を作りたいんだ」
「俺はどんな世界も作りたくない。どんな世界も作らないことが俺の目標だよ。ほおっておくと世界が作られてしまうからな」
「なにを言っているのかまったくわからない」
「いけばわかるよ。真の栄光、真のバーベキューについても」(本書より)
迷える民にもたらされた現代の超約聖書。
町田康の新たな代表作。
人間の根源を問う傑作大長編小説。
私たちを救ってください。
感想・レビュー・書評
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私たちを救ってください─。愛犬家のバーベキューに突如現れた光の柱。現代の超訳聖書。
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途中でくじけつつも読了。久しぶりに町田作品を読んだけど、こんなんやったっけ?という感じが終始拭えなかった。勝手な感想だが、基本的になにも考えずに、その場で思いついたことを即興的に書きたしているような印象を受けた。それを700ページ近く続けているのが感動的だし、一種の祈りのようにさえなっている。町田氏の文体のおかげで、とにかく書いてあることを読む、という読書の快楽性はあったのでなんとか読めた。筋はめちゃくちゃで意味不明だが、ラストは個人的にハーラン・エリスンの「少年と犬」のようなムードがあったので少しグッときた。筋があるのかわからない、バラバラな物語も、集まると話の流れを生み出すという意味では「愛を叫んだけもの」に近いところがあるのかも。
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著者プロフィール
町田康の作品





