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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065217313
作品紹介・あらすじ
紐倉は存在しないはずの右腕の幻肢痛に苦しんでいた。
高家に紹介された、EMDRという心理療法の専門医・草壁の治療を受けることにした紐倉。草壁とのセッションは、過去として定着できずにいる記憶を探り、その記憶を過去として定着させるというものだった。
紐倉は記憶をさかのぼりながら、入谷という男について語り始める。
紐倉の運命を変えた入谷との出会い。その出会いから、シリーズ全編をとおしての謎である右腕喪失へと過去が語られてゆく。
知のフロンティアを舞台に数々の謎を描いてきた『インハンド』、最終巻では紐倉自身の謎と向き合う!
感想・レビュー・書評
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最終巻。右腕を失う経緯。
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過去に無くした右腕の幻肢痛に苦しむ紐倉。高家の勧めから心理療法のEMDRを試すことに。その治療の中で紐倉は自分の右腕を奪った友人・入谷との過去と向き合う。
紐倉の右腕を奪っただけじゃなく、彼が寄生虫の研究を始めるきっかけとなった男・入谷。
「寄生虫を見ていると生物は互いに繋がっているって思える 人間もね…僕らは孤独じゃないんだ」
このシーンが美しかった。二人の間にあった友情。孤独じゃないはずの二人がすれ違っていくのは切なかった。入谷は人類にとっての免疫であろうとしたんだろうね。でも、それは外から見れば過剰な免疫だった。彼の体を蝕む病と同じように。多くの人を助けるつもりで、それが別の犠牲者を生んでいたのは皮肉でしかない。
人はきっと孤独からは逃れられない。でも、ラストシーンの紐倉と高家の関係性を見ていると、人は孤独を抱えていても生きていけるんだと勇気づけられた。孤独は人の中に棲む寄生虫みたいなもので。悪さをすることもあるけれど、それが居ることで人は生きてもいけるんじゃないかなと感じられた。
これにていったん完結なのかな?また書きたいネタが貯まってきたら、この先のインハンドも読んでみたいね。ひとまず、朱戸先生お疲れさまでした!
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