ひとりひとり (講談社の創作絵本)

  • 講談社
4.09
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本棚登録 : 88
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065217610

作品紹介・あらすじ

ひとりひとりでいることを余儀なくされているいま、
あらためて胸にせまる
谷川俊太郎の詩『ひとりひとり』。
いわさきちひろの深くやさしい絵といっしょになり、
大切にしたい1冊の絵本になりました。

ひとりでいること。
ひととつながること。
読み進むうちに、しずかな勇気がわいてきます。

感想・レビュー・書評

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  • 「ひとりひとり」から始まる、谷川俊太郎さんの詩は、それぞれが同じようでいて、皆違うんだよという個々の大切さと、孤独感や、お互い出会い関わることで新たな自分を見つけるという、共通した一面もあることを感じました。

    また、あとがきにあった、人間社会の中での孤独と、宇宙自然世界の中での孤独とを重ね合わせて考えていることに、共感するものを覚えました。壮大過ぎて気が遠くなりそうな感じに、あまり考えたくはないのが正直なところですが、神秘的なものを覚えるのも確かです。

    そして、いわさきちひろさんの絵をちゃんと向き合って見るのは、初めてでした。私の中で勝手に戦争をイメージしていたのですが、改めてじっくり見てみると・・・目や鼻や口とか何も描かれていないのに、はっきり私の中で顔が思い浮かぶ感じ、というか、私には見える。すごく純粋で、可憐で、素朴で、躍動的で、弱々しくて、切ない様が分かるのが、すごい。1960年代の絵とは思えない、いつまでも変わることのない大切さが絵に備わっているというか。

    「白いシルエットの少女」の、少し振り向きながら、ただ右手をこちらに振っているだけの絵に、こんなに愛らしく、気品ある雰囲気を漂わせられることが、本当にすごいと感動いたしました。

    どの子供の絵にも、ささやかな希望が感じられて、他の作品もぜひ見てみたいです。

  •  素適な詩集です。紡がれているどの言葉も静かに心に染みいります。

     ひとりひとりの違うところをあげて、
     でも、こんなところは似ているよね、つながっているよね、って
     当たり前の事なのだけど、でも気づかなかったことが描写されています。

     改めて、谷川俊太郎さんの詩の世界に魅せられました。

     とっても短い詩集で、あっという間に読めてしまう。読むだけなら2~3分で終わるかも。でも、味わってほしい。

  • 谷川俊太郎さんの大きな詩と、いわさきちひろさんのやさしい挿絵。

  • ひとりひとり。

  • 2023.1.18 6-3

  •   ひとりひとり
      違う目と鼻と口をもち
      ひとりひとり
      同じ青空を見上げる

    「ひとり」をモチーフにした谷川俊太郎の詩
    子どもの姿をシルエットで描いたいわさきちひろの水彩

    二つの才能が出会って生まれた奇跡のコラボ絵本、2020年11月刊

      ひとりひとり
      簡単にふたりにならない
      ひとりひとり
      だから手がつなげる

    《私の最初の詩集は『二十億光年の孤独』という題名ですが、その頃から私は人間社会の中での孤独と、宇宙自然世界の中での孤独とを重ね合わせて考えていました。そんな生まれながらの資質がいつの間にか私を詩の世界に向かわせたのでしょう。》──巻末エッセイ「今も一人っ子」より

    コンパクトなサイズで総ルビ
    何度も読み返すうちに“ひとり”に自信が持ててくる

    コラボ絵本の既刊『なまえをつけて』(2018年9月)

  • 谷川さんの言葉といわさきちひろさんのやさしい絵がよくマッチしています。

    コロナ禍で人とのちょっとした会話や関わりが少なくなっている今だからこそ。
    谷川さんの言葉を声に出して読んでみることで、お湯のようにひたひたとしみ込んできます。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00608539

    ひとりひとりでいることを余儀なくされているいま、
    あらためて胸にせまる
    谷川俊太郎の詩『ひとりひとり』。
    いわさきちひろの深くやさしい絵といっしょになり、
    大切にしたい1冊の絵本になりました。

    ひとりでいること。
    ひととつながること。
    読み進むうちに、しずかな勇気がわいてきます。
    (出版社HPより)

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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