脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき (ブルーバックス)

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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065219195

作品紹介・あらすじ

脳のしくみについては、これまで主にニューロンのはたらきについて研究されてきました。
しかし、最近になって、「ニューロン以外」の脳のはたらきが、さまざまな役割を担ってきていることが注目を集めています。
じつは、これこそが私たちの知性や人間らしさを担っている可能性があるのです。

・伸び縮みし、私たちの「気分」を決める「脳のすきま」
・脳内を掃除し、認知症とも関係している「脳の中を流れる水」
・脳内に存在するワイヤレス伝送のような信号伝達のしくみ
・知性のカギを握るニューロン以外の「もう一つの細胞」のはたらき

……こうした、これまで注目されてこなかった脳のメカニズムについて最新研究とともに紹介し、私たちの知らない「脳」が司っている「こころのはたらき」を解き明かしていきます。

感想・レビュー・書評

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  • 間質
     体の隙間に存在する網目構造と無色透明の体液
     人体最大の器官?

    ニューロン(神経細胞)
     電気的活動をおこなう脳の神経細胞
     軸索=他の細胞への導線 他のニューロンの軸索とつなぐ数万個のシナプス
     
    グリア細胞(神経膠細胞)
     アストロサイト(グリア細胞のひとつ)
      不活性状態 
      アクアポリン4で血管に接続 リンパ系システム=グリンファティック システム
      脳脊髄液と間液の交換
      活性化=目新しい環境でノルアドレナリン放出

    頭の良い人
     体積は大きいが神経突起の密度が低く枝分かれ少ない
     無駄な接続少ない?
     脳の細胞群の半分はグリア細胞
     アインシュタインのグリア細胞は一般人の2倍

    脳のバリア 血液脳関門
     アルコール、ニコチン、覚せい剤は通過
     免疫 グリア細胞(ミクログリア)の機能 
     脳脊髄液 リンパ液の代わりに老廃物伝達
     細胞内液 カリウムイオン多 ナトリウムイオン少 でアンバランス
      →膜興奮によりナトリウムイオンチャンネルが開き+になり、電位を伝達 
      シナプス前/後細胞でで電位から100種以上の化学物質で伝達 使い分けは不明
      受容体 活性化させる作動薬と抑制する阻害薬 
      
    全身麻酔薬
     どうして効くのかわかっていない
     体内の水自体の動きは「標識」なしでは可視化できない

    細胞外電場(ワイヤレス伝達)
     シナプス伝達以外でのアナログ伝達?
     電場がニューロンの感受性に影響 10Hzで最大
     人体1Hz以下では金属1000倍の誘電率 
     発電所や高圧伝送線の人体への影響?

    生きているとは? 
     知性 答えのないことに答えを出そうとする営み
     知能 答えがあることへ答える能力
    脳のすべての要素が相互作用

  • これまで、ニューロンに着目した書籍は何冊も読んだが、ニューロン以外の脳内の細胞に着目したものは読んだことが無く、新しい知識となった。
    具体的には、グリア細胞や間質液などに着目したものである。
    ニューロンによる伝達はデジタル回路に近く、グリア細胞の一種であるアストロサイトによる伝達はアナログに近いイメージを持った。デジタル、アナログを併用しているというところに面白みを感じる。

    脳科学の本を読むのは、なるべく楽して頭を良くしたいという短絡的な希望があるのだが、そういう意味ではあまり参考にならなかった。
    具体的にはこうするとグリア細胞が増えるとかそういうことは記載されていないので。

  • GABAは脳に届かないという事実が衝撃

  • 最新の脳研究を知ることが出来てとても面白い。

    なかでも脳信号がワイヤレス送信している?というエファプティック・コミュニケーションの話はすごく興味深い。

    脳が電気を蓄える性質を持っているという部分もちょっとハッとさせられました。

    脳の話は面白いなあ。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/536700

  • これはおもしろい! こんなことが新たに分かってきているのだ。脳はニューロンだけで情報伝達をしているわけではなかった。脳のすき間を埋めている液体中の化学物質やアストロサイトをはじめとするグリア細胞のはたらきも大きいという。そして、このアストロサイトを活性化させるには、新しい刺激のある環境が良いのだとか。すると、やはりふだんと違う教室で受ける特訓授業などが子どもたちの記憶に残りやすいのは、この辺の影響があるわけだ。著者が「おわりに」で書かれているが、特別支援学校にボランティアに行ったのがこういった研究に進むきっかけになったとのこと。アルツハイマーをはじめ、脳の病気に関わる研究をこれからどんどん進めていかれると思うが、ぜひ、発達障害のある子どもたちの脳の状態も調べてみてほしい。何か、大きなことが見つかりそうな予感がする。YouTubeも観てみた。ちょっと速すぎる。読み切れない。でも、なんかすごいことが起こっていそうな気がする。「知能」と「知性」分かる気がする。これをきちんと考えていけば、AIが人間を超えるなんていうことはあり得ないんだろう。

  • 請求記号 491.371/Mo 96/2157

  • 「脳のすきま」の世界がこんなに広がっているとは!(みんな言いそうな感想)

  • ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、セロトニンの関係がよくわかった。
    セロトニンを増やす方法として、定期的なリズム刺激というのは、役に立つ情報だし、そこここのライフハックでも聞く話で納得。

  • 脳の神秘はニューロン・ネットワークの中にあると思っていたが、それだけではないことが分かってきた。ニューロン・ネットワークを電子素子で構成して脳を実現するというプロジェクトがあると以前聞いたが、それだけではいけないことが分かった。ニューロン以外にも様々な要素が分かってきた。細胞外スペース、神経修飾物質、拡散性伝達、脳脊髄液、細胞間質液、細胞外電場、アストロサイト、などなど。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科 博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。生体組織機能学研究室を主宰。脳をこよなく愛する有志が集まり脳に関する本を輪読する会「いんすぴ!ゼミ」代表。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに、マウスの脳活動にヒントを得て、基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を目指している。研究と育児を両立するイクメン研究者。分担執筆に『ここまでわかった! 脳とこころ』(日本評論社)など。趣味は、道に迷うこと。

「2020年 『脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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