認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.65
  • (3)
  • (13)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 363
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065219515

作品紹介・あらすじ

「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
第5章 自己決定というバイアス
第6章 言語がもたらすバイアス
第7章 創造(について)のバイアス
第8章 共同についてのバイアス
第9章「認知バイアス」というバイアス

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心に潜むふしぎな働きという副題がついています。
    まさにその通り。
    チェンジブラインドネスもとても興味深い。サンプリングで一つの例として取り上げられているイチローの話もまさにその通りと思いました。
    言語と絵についての項目も面白かった。

  • ブクログのプレゼントにあたった書籍。認知のことについてわかりやすく解説している。惜しいのは、書籍の限界から、実際のケースや実践が動画の案内になっていることだ。ただし、今は簡単に動画にたどり着くことができる便利な世の中である。認知科学は人間の行動研究の基礎にあたる部分で、それを応用して行くのは、行動経済学や組織行動論を中心にした経営学の役割だ。感染症を抑え込むには、行動変容が必要であり、こういった研究成果の応用を施政者が押し進めようとしないことに、彼らの無教養を感じる。

  • 【内容紹介】
    見ているはずのものが見えていない。確かだと思っている記憶が違っている。後から考えると不思議な判断間違い。―誰もがよく感じる、このような認識のずれは、なぜ起こるのか、そのメカニズムを詳しく解説!

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000942112

  • 専門的な用語や方程式(苦手)が出てきたが、
    ど素人の私でも、少し心理学的なことに興味を持ってこれまでもいろいろな本を読んできているので、ある程度理解でき、面白かった。

    人は起こりやすさをどう推定するか
     少ないことは多め、多いことは少なめ
     に推定する
     少ないことは、メディアなどで大大的に取り上げられることなどから、誤認識してしまう
    ことや
    言語が記憶を阻害する、絵を下手にする
    ということ
    は意外だった

  • 20210107

  • この分野はわりと好きかもしれない。
    最後の方に、『ファストアンドスロー』に出てくる「システム1、2」への批判がなされていたのも少し深まったかんじがしてよかった。

  • 年末年始に読んだ本

    講談社ブルーバックスって結構読みやすいんですね。意外でした。「認知バイアス」系は個人的に好きなジャンルなので、内容はあっさりですが楽しく読めました。「invisible gorilla」の動画、懐かしいですね。
    この本で取り上げられている実験やミニクイズが難しすぎで、正解できない自分がアホに思えてきました…。

  • 認知バイアスという言葉自体はリスクコミュニケーションの場でよく耳にしていたが、そのものズバリな本を見つけたので読んでみた。
    様々な観点からのバイアスが取り上げられ、これを読むと人はいかに色々な要因により、自分の考えが左右されてしまうのかと痛感してしまう。
    これからの時代、知識として知っていて損は無いように感じた。

  • 100回起きることと、100回聞くことを区別できない、行動の原因を自覚できない、無意識の作用を意識でとらえにくいなど、思考バイアスを起こす過程を、過去に行われた実験をもとに説明している。
    ひらめきは、無意識の積み重ね結果、など脳の特性を知って、もっと、無意識に意識を向けたくなる興味深い内容だ。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

青山学院大学 教育人間科学部教育学科教授。博士(教育学)。
1958年生まれ。東京大学大学院単位取得退学。東京工業大学助手、エジンバラ大学客員研究員などを経て、2009年より現職。日本認知科学会フェロー、人工知能学会、日本心理学会、Cognitive Science Society各会員。著書に『類似と思考 改訂版』(ちくま学芸文庫)、『教養としての認知科学』(東京大学出版会)ほか。


「2020年 『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木宏昭の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
カルロ・ロヴェッ...
ヴィクトール・E...
リンダ グラット...
伊坂 幸太郎
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×