- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065220122
作品紹介・あらすじ
現代渋谷へ転生した諸葛孔明は、歌手を夢見る月見英子の軍師として全力で策を巡らす! 当の英子はオリジナル楽曲の制作中、スランプに陥ってしまう。そんな時に意気投合した“七海”と行った路上ライブを通して、「歌うことの本当の意味」に辿り着くことができた。しかし、七海から「10万イイネ企画」の敵同士であると聞かされて‥‥。断琴の交わりの行方は!?
感想・レビュー・書評
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諸葛孔明が死後に現代日本に転生して、無名歌手をプロデュースする漫画。歴史転生物の典型は現代人が過去に転生する。『パリピ孔明』は逆で、歴史上の人物が現代に転生する。これは典型パターンよりも難しい。典型パターンは歴史知識を有しており、過去に馴染むことができるが、逆は容易ではない。しかし、孔明は現代文化の呑み込みが速い。
渋谷のクラブが舞台であり、半グレ・ヤンキー文化に嫌悪する向きは読まず嫌いになりがちである。しかし、三国志を踏まえた内容になっており、三国志ファンは十分に楽しめる。三国志などの歴史ファンはパリピに馴染みが薄く、逆にパリピは三国志に馴染みが薄い傾向がある。どちらの需要にも応えられないという問題がある。三国志の面白さを出すためには周囲が半グレ・ヤンキー的な存在では成り立たない。そのために非現実的な設定になっているところがある。
EIKOはクラブで歌っているが、実はかなり真面目である。家庭の問題で自殺しようとしたという設定であるが、『パリピ孔明 4』で母親が登場する。母親との対立は分かるが、家出や自殺を考えるほどの毒親という感じがしない。クラブのオーナーはコアな三国志ファンである。KABE太人はラッパーであるが、ヤンキーとは対極の人間である。
赤兎馬カンフーはストリート出身のラッパーという設定であるが、聞いただけで漢詩を理解する。赤兎馬という名前にするくらいだから三国志に詳しいのだろうか、漢詩に造詣があるストリート出身者という設定は非現実的である。『パリピ孔明 3』後半は事務所方針の色物アイドル的なプロデュースに自分を見失ったアーティストが登場する。パリピにこだわらない方が漫画は面白くなる。 -
かの有名な一夜で10万本の矢を用意した赤壁の戦いの一場面をどう再現するかと思っていたら、そう来たか。孔明ってのは稀代の詐欺師という側面もあるので、こういうルールに無い悪どい?行為ってのは結構当たっているのです。AZALEAが本当のAZALEAに戻って、これからも英子の良きライバルとして出てきて欲しいですね。最後に若月兄妹が出てきましたが、タイミングとしては蔡瑁、蔡和、蔡中あたりでしょうかね。蔡瑁以外は架空の人物ですが。ということは劉琮や魏延に当たる人物が出てくるのかな。それはそれで楽しみ。特に魏延が。
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[BookLive]10万イイネ企画達成。AZALEAの側も唐澤Pとの確執が消え、にわかファンの代わりに本当のファンも得ることが出来たし、誰にとっても良い結果に収まったのでは。これが天下泰平か。大喬小喬の引っ越しストーリーも終了したけれど、次巻からはどうなるのか
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初版 帯
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感想は10巻にまとめてあります。
https://booklog.jp/users/fleurenbonton/archives/1/4065284821 -
一段落しちゃったのは残念だけど、喬姉妹が良いね