質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2021年2月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784065224137

作品紹介・あらすじ

難題かかえた客を乗せ、粋な駕籠舁き、江戸を奔る。
軟禁された箱入り娘の心の闇を新三と太十は晴らせるか?

「駕籠屋春秋 新三と太十」シリーズ2ヵ月連続刊行!
講談社文庫創刊50周年書下ろし作品

新三(しんざ)と太十(たじゅう)が舁く駕籠は乗って安心と大評判。
そんな二人に思わぬ依頼。
悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというものだ。
無事に親許へ届けた二人だが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまう。
事件の奇妙な展開に、情に厚い駕籠舁きたちが真相求め動き出す。
温かさが胸に広がる第二弾。

<第二巻のお客>
一 質屋の娘
色事師に囚われた娘の許へ。駕籠で救い出される娘の様子に違和感が!?

二 新太
ワケありの父持つ子供がお客様。人形町の“駕籠留”は大騒ぎ!

三 男の矜持
殺気を放つ武士を運んで剣術道場へ。中の光景に新三と太十が立ちすくむ。

感想・レビュー・書評

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  • 新三と太十の過去が明らかに・・・・・・

    質屋の娘 ― 駕籠屋春秋 新三と太十シリーズの2作目 
    2021.02発行。字の大きさは…中。
    質屋の娘、新太、男の矜持の3話。

    百姓の子であったが親の死後、旅の武芸者で願立(がんりゅう)流の遣いて西村七左衛門に剣を学び、西村の死後。なんらかの大望を抱いて駕籠舁きを行う新三と太十の活躍の物語です。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    【質屋の娘】
    美しい質屋の娘・お寿々は、母・お浪と母の実家を助けるふりをして食い物にして潰した、養父・冨久右衛門に復讐するため色事師の喜三郎に体をまかせるが。最後は、恋と金の泥沼のなか、十手持ちの長次郎と駕籠屋の新三と太十に助けられます。
    —————世間知らずのお寿々が哀れです。しかし最後は、死んだ事にして新しく出発していきます。幸せを祈ります。

    【新太】
    源兵衛一家の古参の子分・仙次郎は、親分の用事で旅から帰ると、兄貴分の彦蔵に欺かれ逃げることとなる。その時、息子の新太を弟分の梅吉に預けたが、ひょうんなことで新三と太十が面倒をみることとなる。
    —————戻って来た仙次郎と一緒に新太が旅に出ると、面倒をみていた駕籠留の娘たちの喪失感がはなはだしく、可哀そうになります。

    【男の矜持】
    新三と太十は、5年前に九州小倉藩小笠原家の騒動で、亡き恩師・西村七左衛門を庇護してくれた重臣・渋田見主膳を殺して逐電した、一刀流の剣客・兵頭崇右衛門と門弟の河原大蔵、三雲磯太郎への思いを知ります。
    —————三雲を捕まえることが出来た新三と太十は、兵頭らに想いを馳せます。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    【読後】
    やっと新三と太十の過去が語られます。そして仇のうちの一人、三雲を捕らえ残り2人となります。少し早いですが「居酒屋お夏」と似て来ているようです(笑)
    20216.06.18読了

  • 岡本さとるさんの初めての作品。
    うっかり駕籠屋シリーズの2巻から読み始めてしまったものの人物の説明が丁寧になされていて、違和感はありませんでした。

    何の不便も不都合も感じていないように見える大店の家族が心の底には各々強欲や支配、孤独や憎しみを抱えていた様を丁寧に描く1章「質屋の娘」が好み。

    駕籠担ぎを生業とするに至った二人の若者のそれまでの生い立ちや歩みも出会う人々のバックグラウンドと相乗効果で面白さを増します。

    駕籠屋の親方留五郎や二人の娘の存在も全体を包み込む温かさに満ちていて、「人情もの」への期待を裏切りません。
    読みながらこういう人たちと一緒に暮らしているような感覚にさせてくれます。

    私の好みとしては、若干会話文以外の地の部分で物語を平坦に進展させ過ぎかなという印象。説明口調が続くため、会話と織り交ぜながら、読み手にもう少し委ねてほしいなあ。

    BSプレミアムで今も放映中の『雲切仁左衛門』シリーズも含め、岡本さんが多くの時代劇の脚本を手掛けていらっしゃるため、地の文がト書きのような印象を受けてしまうのかな。
    映像にした方が生きてくるかもしれないな。

    時代劇が映像から随分と減ってしまい、寂しさを憶えます。ジェンダー論や社会観など、今では受け入れられない部分もあるけれど、善悪や正誤ではなく、そういうものとして受け止めて観ると、実は面白いんだけどなあ。

  • 202102/早速刊行された二巻目、安定の面白さだった。やっぱり若干の都合良い展開はあるけど、それを上回るキャラの良さと物語のたたみ方に納得感。前巻では多少物足りなく感じたところもあったけど、一話目の二転三転しての結末とか面白かった。正直古臭い描写・昔ながらのジェンダー観も多々見受けられる作風にひっかかる人もいるかもしれないけど、時代物フィクションなので自分は許容範囲かな。

  • 第2巻となる今回、この爽やかな駕籠かきの正体が少しづつわかってくる。
    なぜに、表に出ることを嫌うのか?
    なぜに腕が立つのか?

    二人には恩人がいたのだった。

    今回も事件にかかわることになるのだが、見て見ぬ振りができない二人は、ついつい関わってしまう。

    性格も腕っ節も強い、謎だらけの二人が魅力的で、それを囲む駕籠屋の主人、娘二人も魅力的。

  • 質屋の娘は気の毒では有るが、人を殺して罪に問われない程の情状酌量の余地が有る感じはしない

    逆に新太を連れて行った最初の家は、旦那の従弟の子供を連れて来られたけど、旦那が亡くなった所で、面倒見る余裕はない、知り合いを紹介して籠代を出した未亡人は、捨て台詞をはかれる程酷い対応だったか?

  • 2023.09.22

  • 色事師に囚われた娘を救い出せ! 江戸で評判の駕籠舁き二人に思わぬ依頼が舞い込んだ。

  •  岡本さとる「質屋の娘」、駕籠屋春秋 新三と太十シリーズ№1、2021.2発行。駕籠留で籠を担ぐ新三(しんざ)と太十(たじゅう)の物語。快活で能弁な新三、穏やかで思慮深い太十。どちらも男気があり、剣の達人。駕籠留の親方留五郎とその娘姉妹、お龍(おりょう)とお鷹(おたか)が脇を固めます。質屋の娘、新太、男の矜持の3話。

  • 謎多き駕籠舁き新三・太十のシリーズ2作目。3話の連作短編。誘拐された娘の開放のために雇われる話。訳ありの子を親類に届ける話。二人の過去にもかかわる浪人たちと対する話。二人の謎がほぼあっさり明かされてちょっとびっくり。

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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