男性性の探究

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  • 講談社 (2021年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (178ページ) / ISBN・EAN: 9784065227268

作品紹介・あらすじ

ひとりの男性として自分は何が語れるだろうか?

#MeToo運動をきっかけに覚えた、男性としての居心地の悪さ、動揺、そして目覚め。
フランスの哲学者・宗教社会者である著者が、男性支配の構造と、その解体を語る。

リオジエが問題視するのは、女性の身体に向けられる男性の視線である。歴史的・社会的・文化的に培われてきたこの眼差しが、女性を客体化(objectiver)し、もの(objet)として所有すること、資本として蓄積することを可能にしてきた。そのようにして男性優位の構造が形作られてきた。そこに問題の核心がある。(「訳者解説」より)

みんなの感想まとめ

男性としての自己認識を深めることをテーマにした本書は、#MeToo運動を背景に、男性支配の構造とその解体について考察しています。著者は、歴史的・社会的に培われた男性の視線が女性を客体化し、所有すること...

感想・レビュー・書評

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  • <2023年度男女共同参画推進センター推薦図書>
    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC06494295

  • 出版社(講談社)のページ
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000348700
    内容、目次(試し読み)、著訳者紹介

    東京大学ビブリオプラザ
    https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/G_00129.html
    訳者による紹介文、目次、書評リンク、関連記事リンク集

  • ふむ

  • 宗教などを専門とするフランスの社会学者が#Me Too運動を受けて本書を著したラファエル リオジエと、それに共感して翻訳をした伊達聖伸に感謝と敬意を表したい。

  • フランスの社会情勢を踏まえ、歴史宗教の視点も踏まえたジェンダー論の本。目新しい内容はなく訳者解説の通り荒削りな感もあるが、解説の語り口の洒落た感じはフランス文学と文化の厚みを感じる。非専門家ながら自省も含む個人のスタンスとしてはとても参考になる本。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000054109

  • 女が女の主張を聞いてばかりではなく、女だけど男の主張も聞きたいと思って読んだ。

    以前読んだ「進化心理学〜」とはまた少し違った角度からのアプローチ部分もあった。どちらが正しいとも、間違っているとも言えないと思う。
    男らしさがあることにより女らしさが作られてきたという定義はわかりやすかった。

    一つ言うなら、翻訳が英文そのまますぎて、"it"から来る"こそあど言葉"が多く読みにくかった。

  • 新石器時代から現代、フランスから日本、サルトルからトランプ、魔女から #metoo … 文字通り古今東西を縦横無尽に駆け回りながら家父長制のおぞましさを描く淡々とした筆致に、下手なホラーよりも血の気が引く思いがしました
    そんな感じで論はダイナミックなのだけれど粗削り感も否めないし、引っ張ってくる情報への考察が足りないのでは、、みたいな箇所もあるし、結局、
    ・女性の「意志」を尊重すること(女は誰かの動産ではない)
    ・自己を常に批判的に見ること
    ・保育園からの教育の見直し
    によって家父長制を乗り越えよう、という感じの普通のまとめになるのでまあ…そうだよね…となりつつも、裕福な白人シス男性(専門はジェンダー学ではない)のMeToo運動に対する戸惑いを出発点として、身を抉るように誠実に書かれていることがわかるのでとても価値があるなと感じます
    さまざまな性犯罪やパワハラなどに対し「そういう男もいるよね(俺は違う)」な反応をしてしまいがちなひと全員読んでほしい 男としてこの社会で数十年生きてきている限り、有害な男性性の呪縛から逃れられているはずはないし、それは男性優位な社会で生きてきた女性にも言えることだ、と自省を込めて感じております

  • そんなに面白いというわけではなかった。
    抽象性が高いものの、内容は一般的なことを言っている。
    とはいえ男性が当事者として男性性を探究する、自分のアイデンティティを再定義していこう、という思考の過程を描いた、という意味で結構価値があるかもしれない。『「男らしさ」はつらいよ』と合わせて読むと良さそう。

  • 白人であり男性であるという現代社会のマジョリティの立場で、ジェンダーを考えるという本。特に新しい見解はありませんでした。むしろ、かなり抽象的に「ジェンダー」を扱っているがために、現実からは離れてしまっているような気がしてしまいました。特に、いま社会学では一つの属性のみで対象をとらえず、人種や民族、階級、ジェンダーなどあらゆる属性からなる対象を複合的に見るインターセクショナリティが主流になっていますが、その視点なくジェンダーのみを論じており、結局は一人一人がどう考えるかで話が終わってしまっています。一人ひとりがジェンダーのみについて意識を変えようとすると、それこそ一対一の関係性の中でどうするかという話になり、最後は性的関係をどう結ぶかという側面でジェンダー平等を突破しようとしているように感じてしまいました。
    また、ジェンダー平等というときに「性暴力で女性の方がより傷つくという考え方こそジェンダーバイアス」とまで述べていますが、実際には資本主義社会の権力構造の中で、実質的に支配・被支配関係が築かれており、決して「考え方の問題」ではないのです。
    この問題に専門外の人も取り組んだという点は意欲作かもしれませんが、だからこそより探究が必要な書であると思います。

  • なんか現代フェミニズムの公式・標準見解がずーっと述べられつづけるような本。一言でいえば男性は悪者である。好きな人は好きだろう、というか、標準見解の羅列としてはコンパクトで役に立つこともあるだろう。1967年生まれか。

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著者プロフィール

1967年生まれ。フランスの宗教やライシテ(政教分離)を専門とする哲学者・宗教社会学者。エクサンプロヴァンス政治学院教授。パリの国際哲学コレージュでも教鞭をとる。#MeToo運動をきっかけに感じた問題意識から二〇一八年、本書を刊行、フランス国内外で話題を呼ぶ。ジャン・ボベロとの共著に『〈聖なる〉医療』(伊達聖伸・田中浩喜訳、勁草書房)がある。





「2021年 『男性性の探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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