- 講談社 (2021年7月14日発売)
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感想 : 27件
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Amazon.co.jp ・本 (402ページ) / ISBN・EAN: 9784065227749
作品紹介・あらすじ
ぼくは、なぜうまれたの。
姉の彼氏の素性を暴こうとした弟に降りかかる恐怖と闇。
世にもおぞましいオゾミス『スイート・マイホーム』の異才、最新作!
建築会社に勤める勝人は、コーヒーショップ店員の華と運命の出会いを果たす。一目で心を奪われた勝人は、彼女との距離を少しずつ縮めていく。ところが、それから勝人は奇妙な子どもの姿を目撃するようになる。自分以外の誰にも見えない幻影に苦しめられながらも、華の優しさに救われる勝人。一方、華の弟である星也は、突然様子が変わった姉が気に入らない。華の彼氏は、本当に信用できるやつなのか? 血のつながらない姉にほのかな恋心を寄せる星也は、親友の葉月とともに、勝人のことを調べ出すが……。
あのとき、「わたし」が黙っていなければ。
見て見ぬふりの負の連鎖が忌まわしき悪夢を招く戦慄のサイコ・ホラー。
みんなの感想まとめ
恐怖と哀しみが交錯する物語が展開され、読者は人間関係の脆さや心の闇に直面します。主人公の勝人とコーヒーショップ店員の華との恋愛が進む中、華の弟・星也は兄妹の未来を案じ、勝人の素性を探り始めます。様々な...
感想・レビュー・書評
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げっそり、の一冊。
どんな話だった?と聞かれても、面白かった?と聞かれても、出てくる言葉はただ一つ。
おぞましい。
それしかない。
読後は一気に嫌な気分のげっそり感に襲われた。
あの儀式には顔面蒼白になるぐらい言葉を喪い、数々の、人を人とも思わない扱い、言葉に心に怒りの嵐が吹き荒れる。
人の心を支配し、いとも簡単に壊すのも人なんだな…ということをまざまざと見せられた気分。
血よりも大切なものが欠けていることがもたらす恐怖、そして漂う哀しみ。
このようなことはつくづく架空の世界の中だけであって欲しい。この支配者、強烈。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こ、これは…。
建設会社に勤める勝人。偶然立寄ったコーヒーショップで 華という女性に一目惚れする。何度も目が合う。目の前の窓ガラスを拭く華と ガラス越しに手が触れ合う。少しづつ華との距離を縮める勝人。
うん、やっぱりね。この勝人の勘違いしている気持ち悪い感じ。知ってる…。
華とは血の繋がっていない弟の星也は、ある日、母親の快気祝いの席で 華から勝人を紹介される。そこで、勝人の不可解な言動を見てしまった星也は 勝人の人となりが気になり調べ始める。かつて、勝人の家で家政婦をしていた女から聞かされたおぞましい話。庭で見つける大量の虫の死骸、母親からの異常な虐待、見ているだけの父親。そして、勝人が子供の頃に勝人の周りで起きた幼児殺人事件や女子高生行方不明事件…。
ほらねー!これ読んだことあるやつー!
勝人の財布に付いている めずらしい形のストラップ。あれはどこかで見覚えがある。
そしてとうとう華が消えた…。
そうそう!ね!ね!
んで 星也が助けに行くんだよね!
知ってる知ってる。
ん?
え?
犯人 勝人じゃないんだっけ…。
最後まで ちゃんと読んじゃいましたヘヘッ(´∇`)
(そうだった、初めて読んだときも あんまり面白くなかったなぁって思ったのよ)
本物のサイコパスに出会える夏( ≖ᴗ≖)ニヤッ-
2023/08/05
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2023/08/05
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2023/08/05
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タイトルは「黙認」と書いて「サイレント」。
「沈黙」ではない。
読んでいけばわかるが、様々な人の黙認によって物語は…この結末に辿り着く。
表紙が綺麗だし、サイコホラーということで気になって読んだ。読みやすくて一気に読めました。
物語のあらすじとしては、コーヒーショップで働く華とそこに客として来ていた勝人(かつと)は次第に恋仲になり、華の義母・巴の怪我の快気祝いのパーティーで華は勝人を紹介する。
勝人は華から見て紳士な良い人なのだが、その場でおかしな振る舞いをし、華の弟・星也は大事な家族の花婿に果たして彼はふさわしいのか?と疑念を抱き、勝人について調べ始めるのだが…
ミスリードも満載で、展開が面白かったです。
ネタバレになるといけないのであらすじはこの辺で留めておきますが、各章(というか全七章のうち三章くらい?)それぞれ主要な登場人物視点で描かれ、その視点の違いも面白いところです。
キャラクターとしても、たとえば星也と幼馴染で親友の葉月のコンビも見てて愛着が湧いてくる。
結末はバッドエンドでもあると捉えていいのか分かりませんが…
ところどころ、読み終わってなお意味深な描写もあって、いろんな解釈ができそうなので、読了した人同士でどんな解釈を持ったか語り合うのも良さそう。
(私の読解力がないだけか?)
読み終わってから、いや読んでる最中から、勝人という名前の重さを考えると辛くなってきます…
人間どんな環境に身を置くかが大事だな、と思いました。 -
*
黙認
つぐんだ口
目を逸らした出来事
すり替えた事実
心を蝕む罵り、蔑み、視線に
心が壊れてゆく
温かい春のような心に包まれて
育ち生きる人に出会えたら
運命は違ったのかも知れない -
狂ってる。
「ぼくは、なぜうまれたの。」こんな問いをしなければならない子がいる。
血が繋がった家族でありながら、我が子をただの物、後継ぎとしか思わない親がいる。
その生い立ちから、自身の女性性を忌み嫌い、社会での成功だけを望む母親、名ばかりの父親、共に暮らしながら物言う事が出来ぬ祖母。
幼少期からの虐待を全て黙認され続けた子の心の中は、孤独と悲しみで一杯だっただろう。
ある事件が発端となり、次々と明らかになる残忍な犯行とその手口。
負の連鎖なんて生易しいものじゃなく完全に狂っている。
サイコパスな魔家族に戦慄する読後。 -
母親も父親も息子も何もかもおかしくてやばかった
めちゃくちゃ気分悪くなった -
うんー?
面白くない。
笑窪はカワイイよね。 -
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ちょっと長かったかな、、サイコホラーなのかな、ジャンルとしたら。なんか作者さんオゾミス意識して描きすぎなんじゃないかな。デビュー作が1番面白かった。ちょっとやりすぎ
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運命の出会いを果たしたかのように見えた、勝人と華。穏やかで温かな彼らの日々は幸福そのものなのに、勝人にまとわりつく不気味な影。そして勝人の素性を怪しんだ華の弟がたどり着いた、あまりにおぞましい真実。身の毛もよだつホラーミステリ。
ほんっとこれ、読めば読むほど怖気が走ってきます。勝人の素性について過去のあれこれが判明してきた段階では、まあありがちなお話かと思ったのですが。まさかここまでとは……! 「運命の出会い」の裏に隠された真相にも絶句。それを知ってから第一章をもう一度読み返してみると、あの温かな幸せムードが雲散霧消しました。切ない。だけれど全部が嘘というわけではなかったのだと思いたいなあ。そうでなければあまりに救われません。
「黙認」した人たちに責任はあったのか。その人たちが何かしら行動を起こしていれば、この悲劇は起きなかったのか。おそらくそんなことはないだろうなあ……多少の干渉でどうにかできるレベルは超えていたと思うのですが。やりきれなさが後に残ります。そしてこの事件の主犯は、彼ではなく彼女だろうな、というのも。事件に関わらず、事件そのものを知らなかったとしても、彼女に責任がないとは到底思えません。ある意味彼も被害者だったかも。だからといってゆるされるものではないのですが。 -
神津凛子さん初読みです。いろいろと怖かった、、、
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長かった。特に格闘シーンが長かった。思わずとばしたけど内容は理解できた。
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おぞましいの一言。
人の奥底にある残忍さは、表面からはわからない。
後半で1番の犠牲者は、あなただったのねと悲しくなった。 -
なんかもうハラハラして読むだけで疲れました。
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自分の期待することばかり押し付けすぎ。これじゃおかしくなってしまう。逆に何も言われないのも不気味。人はそこそこの人間関係がないと、うまく生活していけないのかも。
著者プロフィール
神津凛子の作品
