パンダより恋が苦手な私たち

著者 :
  • 講談社
4.02
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065234235

作品紹介・あらすじ

その恋、叶えたいなら「野生」に学べ!

ヒトよ、何を迷っているんだ?
サルもパンダもパートナー探しは必死、それこそ種の存続をかけた一大イベント。
最も進化した動物の「ヒト」だって、もっと本能に忠実に、もっと自分に素直にしたっていいんだよ。
――今泉忠明氏(動物学者 『ざんねんないきもの事典』監修)推薦!!

動物たちの求愛行動が、恋の悩みをスパッと解決!?
イケメン変人動物学者 × へっぽこ編集者コンビがおくる、新感覚ラブコメディー!



「それでは――野生の恋について、話をしようか」
月の葉書房の「リクラ」編集部で働く柴田一葉。夢もなければ恋も仕事も超低空飛行な毎日を過ごす中、憧れのモデル・灰沢アリアの恋愛相談コラムを立ち上げるチャンスが舞い込んできた。期待に胸を膨らませる一葉だったが、女王様気質のアリアの言いなりで、自分でコラムを執筆することに……。頭を抱えた一葉は「恋愛」を研究しているという准教授・椎堂司の噂を聞き付け助けを求めるが、椎堂は「動物」の恋愛を専門とするとんでもない変人だった!
恋に仕事に八方ふさがり、一葉の運命を変える講義が今、始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 全体的におもしろかった。
    でも、どこかでこんなストーリーが他の本であったような…ってのがあちこちに点在。
    私の気のせいなのかも知れないが。

    カリスマ的存在の元トップモデルの再生と動物の求愛の物語と雑誌編集者の恋の行方的なストーリー。

    動物の求愛を研究しているイケメン准教授が元モデルで、元トップモデルの元カレ。ちょっと話が出来過ぎ。
    登場人物が少なめで覚えやすくていいけどね。

    表紙の挿絵に、その准教授らしい人が描かれてるが
    誰もが認めるイケメンって感じじゃないんだけど…

  • とっても面白かったです!!
    他の方のコメントでもありましたが、ほんと続編希望と思いました。

    動物行動学、こと動物の求愛行動を絡めて恋愛相談コラムを書くという発想が良かったです。
    私たちがよく知る動物の恋愛模様が知れて、へぇ〜ビックリ!?とか面白いなぁ興味深いなぁと主人公と同じく視野が広がっていきます。

    主人公がこのコラムの仕事に携わったことがきっかけで、仕事に対する考え方とか恋愛に対する考え方とかが変わって成長していくっていうストーリーもとても応援したくなりました。

  • 面白かった!
    恋愛小説でもあるしお仕事小説でもある。そして動物の蘊蓄も知ることのできる本。
    話の中心は、雑誌の連載企画で読者の恋愛相談に有名モデル アリアがのるというもの。しかも回答は動物の求愛行動からら学ぶというスタイル!

    「人間の求愛行動には野生が足りない」

    動物の求愛行動について椎堂先生から教わったときの、一葉の心の声が面白い(笑)あらゆる場面で心の声をぶっこんでくるのでクスッ♪
    それによく知る動物の知られざる生態も興味深い。
    椎堂先生との恋の行方も、アリアの変化も気になることだらけの後半。最初は酷い態度だったアリアがだんだん格好良く見えてきた。
    見どころいっぱいの展開で面白かったです♪
    動物好きさんにお薦めの一冊!

    上野動物園で双子の赤ちゃんが誕生しましたが、それがいかにすごいか!この本を読むとわかります。

  • 動物を絡めた恋愛相談が物珍しくて面白かったです。
    前向きに成長していって、自身の仕事への向き合い方が変わっていく様子も良かったです。恋も不器用ながら進んでいて、あれこれ要素も多くて楽しめました。

  • ファッションに関わりたかった主人公が動物の求愛行動を研究するイケメン大学准教授と繰り広げる小説。軽いラブコメだと思ったら登場人物の成長や立ち直りなど感動的でした。ドラマ化されそう。

  •  事なかれ主義の一葉は、5年付き合っていた彼氏に振られ、憧れていたファッション誌の仕事にも付けず、中堅出版社の「リクラ」の編集を惰性で仕事をしていた。ひょんな事から、昔から憧れていたモデルのアリアの恋愛コラムの代筆をする事になり…

     アリアの破天荒っぷりは初めはドン引きでしたが、実は真っ直ぐ芯のある人柄で、少しずつ一葉との関係も信頼してるんだと感じられてきました。

     恋愛コラムの為に紹介された准教授の椎堂は、イケメンだけど人間の恋愛には全く興味がなく、動物の恋愛のみに特化した変人でどうなるかと思いましたが、動物の恋愛から質問者の答えを導き出すのは斬新でした。

     一葉もアリアと椎堂に出会い、一緒に過ごすうちにどんどん視野が広がって逞しく成長したのも爽快でした。

     恋愛に関しては一葉の先輩・紺野や姉など、色々上手くいったりいかなかったりともどかしい所もありましたが、一葉と椎堂の恋はこれから育っていきそうで、途中椎堂の過去の恋愛でハラハラした分ホッコリしました。

  • 面白かった!これ続編期待です。どの登場人物も魅力的だけど、村上助手がいいな。

  • 動物の求愛行動にからめた恋愛コラムの話。本編の最後にコラムが掲載。

  • 実際にこんな連載あっても良さそう。面白かった。

  • 図書館で、読みたい本の隣にあったこの本。タイトルと表紙が気になって、捲ってみたら、すぐに心を掴まれた。

    今の自分は社会人3年目で動物好きだからか、共感できることが多かった。

    ただの恋愛話で終わる話じゃなくて、仕事への価値観、人との関わり方に活かせる良書。また読み返したい。

    登場人物の会話が、テンポが良く、面白い。
    一番笑ったのは、デートの時の椎堂先生の言葉。
    「どうした?クオッカの真似でもしているのか?」

    「そんなに幸せそうな顔してましたか?」
    一葉の返しも…素敵すぎだよーー‼‼(´Д`)♡


    好きなところ!

    ●P317紺野先輩の言葉
    「仕事って、好きとか嫌いとかじゃないんだよね。基本はお金を稼ぐためにやる。けどさ、そこになにかをくっつけて自分らしくアレンジしないと、やってらんない。一日のうち、人生のうちの、ものすごく長い時間を拘束されるんだから」

    ●P173からの一葉のお姉ちゃんを表す表現!!
    一菜の変化を「タンポポの綿毛」に喩えてるのが、すごく素敵‼わかりやすい。温かい。

    ●P188〜191が大好き‼
    自分の資源を知ることが大事。
    自分の強み、自分だけの魅力。


    学んだこと
    ●相手にとって大切な基準(必要としている資源)を見つける

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著者プロフィール

1983年兵庫県生まれ。2007年に第14回電撃小説大賞銀賞を受賞し、『under 異界ノスタルジア』でデビュー。真っ直ぐで透明感のある文章、高い構成力が魅力の注目作家。他の著作に、「花魁さんと書道ガール」シリーズ、『雪には雪のなりたい白さがある』『フルーツパーラーにはない果物』『今日も君は、約束の旅に出る』『わたしたち、何者にもなれなかった』などがある。

「2021年 『パンダより恋が苦手な私たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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