学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)

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感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065234754

作品紹介・あらすじ

ブラック校則、いじめ、教員のストレス。問題の根本にあるのは、自律をさせない日本型システムだった! 常識を覆す刮目の教育論!

感想・レビュー・書評

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  • 当たり前をやめた、で有名な工藤先生と、鴻上さんの対談。

    子どもたちが自分自身で考え、決めていくようにするための、ものすごく大切なマインド?が書かれている。
    だから、この本を読むと、こういう教育って面白い!やってみたい!こうあるべき!という意見がどんどん出てくると思うし、実際ワクワクする。

    でも、このマインドを丁寧に理解せずして、ある部分だけを真似しても、多分上手くいかない。
    それどころか、より先生や子どもたちを締めつける枷にもなりかねないと思う。

    多様性を認めることは、本当にしんどい。
    そして、学校という世界は、それをスローガンに掲げる割には、真反対の在り方をも、美徳に含んでいるのではないか。

    だって、安心安全を手軽に実現するためには、画一的、マニュアル的であった方が楽だもの。

    そして、自由に対する責任の部分を、どう考えさせるか?失敗に対して、一緒にどう向き合っていくのか?の部分に、お互いがビジョンを持っておかなければ、結局なんでもありに流れてしまうのではないかとも思う。

    多様であるというより、その一歩先に認める、がつくことの意味を今一度考えたい。
    多分、何度も読み返す本になると思う。
    しんどいけど。

  • いゃあ 面白かった

    それでも… と思ってしまう部分と
    だから… と強く思ってしまう部分と

    「学校」というところは
    ある意味で 日本の社会の縮図のように
    感じるところが多い
    今の日本の社会を眺めて
    いまや 制度疲労化している部分が
    とくに「学校」には顕著に現れている
    ような気がする

    そんな もやもやを 丁々発止の対談で
    言語化し可視化してくれた一冊

  • この本、めちゃくちゃいい。

    何が良かったかというと目的と手段、そして対話を大切にすることが
    一貫しているところ。

    何のための教育なのか。
    それを目指すために何をするのか。
    目的を達成するために対話を通して手立てを生み出す。

    校則がなくなったのはただの結果。
    校則をなくすために工藤先生は学校経営をしたわけではない。
    メディアがクローズアップするのは
    学テの結果、校則の廃止、支援学級がない などの
    ただの結果でしかない。

    結果を残すために自分たちは教育をしてるのでない。
    何を大切にしたいか、最上位の目的を対話により確認する。

    こうも書くと難しいよそごとのように見えるけど
    対話っていつでもどこでもできる。
    研修の時間じゃなくて朝でも放課後でもいつでもできる。

    自分の席の隣の人はきっと自分の話を聞いてくれる、
    対話してくれる、と
    隣の人を信じてこそ対話が始まる。
    勇気がいるかもしれないけど
    信頼は、まず自分が人を信頼することからはじまる。

  • 麹町中に子どもを通わせたいなぁと工藤校長の教育方針にとても興味があり(麹町中にはもういらっしゃらないので残念)、
    たまたま最近、鴻上尚史さんの物語も読んでいたので、どんな内容かとても楽しみでしたが、本当にためになりました。

    他の方の感想にもありますが、「対話」をすることの重要さを改めて感じ、ついお二人が語っている先生のような親になってしまっているなと反省してばかりです。

    人と人との関わりの中で必要なことを教えてくれる、いつまでも大切にしたい本です。

  • 工藤勇一先生の本は何冊か読んでいるが,今回は特に今の日本の教育の課題に正対している1冊だと思います。

    以下備忘録

    ・今の子供達にはタイムマネジメントの力が必要
    →1日24時間しかない,その中にどれだけ自由時間を作れるか

    ・私にとってのパソコンはあなたの眼鏡と同じもの
    →ノートはパソコンだって構わない

    ・多様性ってしんどい
    →みんな違ってみんないいは苦しい,あっちこっちで対立が起きているからそこ全員が当事者にならないと

    ・対立軸を作ってはいけない
    →結果的に自分も信頼されず,子供達のためにならない

    ・タトリング(告げ口)とテリング(情報提供)の違いを学ばせる必要性
    →ノートに落書きはタトリング,カバンにナイフはテリング 

  • SDGs|目標4 質の高い教育をみんなに|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/763173

  • 人との違いを受け入れ、対話を重ねる。
    そして、誰ひとり取り残さない。

    人はみんな違って当たり前という事を、改めて気付かされる一冊。

    学校をテーマにしているが、会社などあらゆる場所で通用する普遍的な考え方が本書に記されている。

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )

  • 【読んで、対話しよう。これからの学校の在り方を考えたいと、思っている人にオススメ】

    工藤先生の麹町中での取り組みに対して、鴻上氏が質問を重ねていく対談をまとめている。工藤先生の著書を読むのでも十分だが、もう少しだけ掘り下げて聞いてくれているので、そういう所はありがたい。

  • まさに、学校の言うことが絶対的に正しく盲目的に従ってきた自分だったから、大人になっても自律できているという自覚がないのかもしれない。

    でも、大人になって初めて分かったのは、学生の時にもっと勉強しておけばよかったってこと。この気持を子供に持たせることが、学ぶことに対して自律性をもたせることなんだろうと思う。

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著者プロフィール

工藤勇一
区立麹町中学校校長
1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から千代田区立麹町中学校長。教育再生実行会議委員、経済産業省「未来の教室」とEdTech研究会委員等、公職を歴任。初の著作『学校の「当たり前」をやめた。―生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革』(時事通信社)はベストセラーに。

「2021年 『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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