超入門カーボンニュートラル (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 80
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065235041

作品紹介・あらすじ

脱炭素社会の基礎知識
次のビジネスはこの知識が武器になる。
カーボンニュートラルに世界の投資マネーが殺到!
第一人者による決定版!

いまや環境問題は大きな経済問題として認識されるようになった。金融界も「カーボンニュートラル」を意識するようになり、株価や金融政策にまで影響を及ぼすようになった。この言葉が持つ「破壊力」を理解しなければ、まともな事業計画を立てることも、経済政策を議論することも、さらには良い就職先を選ぶことも、良い投資することも、これからはできなくなる。
状況の展開が急すぎて、何が起きているかを飲み込めずにいる人がなくないかもしれない。だが、菅政権が「2050年カーボンニュートラル」を不意に打ち出した背景には、世界規模での経済競争や地政学観点による事情があった。菅政権はそれを自ら打ち出したのではなく、本経済を守るために打ち出さざるをえなかったのだ。
わたしたちは今、とてつもなく大きな時代の転換点にいる。それに早く気づいた者だけが、これからの時代をリードしていくことができる。あなたはこの動きを追い風にできるか、それとも追い込まれてしまうのか?

◆担当編集者より
管総理の宣言で「カーボンニュートラル」は国策となった。経団連もこれを無視はできず、今までは懐疑的に見られていた「気候変動対策が次の経済成長のエンジンになる」という認識が広まりつつある。
今、この変化を追い風にできる会社と、逆に追い込まれる会社に、くっきり分かれつつある。二酸化炭素排出量が多い火力発電はもちろん、取引先を含む製造過程での排出量が多い製造業から、気候変動で投資先が製造ライン崩壊やサプライチェーン寸断など予測できない損失にあうリスクを抱える金融機関まで、カーボンニュートラルを目指した事業構成にしないと生き残れない。あの日本製鉄でさえ、高炉依存を脱却して電炉にも投資するなど大きな事業再編を強いられている。
一方で、環境技術やEV分野の技術で世界に先行する日本企業は数多く、重厚長大産業といわれてきた分野でも事業を切り替えて成長している会社が多い。スタートアップにもチャンスが巡ってきている。
このように、これからのビジネスパーソンは、カーボンニュートラルに対する基本的な知識なしには、先進的なビジネスに携わることはおろか、事業を継続することもできなくなってきた。本書はこの分野の第一人者が、カーボンニュートラルとは何かから始まって、気候変動が与える経済へのリスク、産業界の動向、そして新たに生まれた地政学的リスクをわかりやすく解説した入門書。

感想・レビュー・書評

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  • カーボンニュートラルの動向が、コンパクトにまとまっている。

  • カーボンニュートラルはずっと聞くけれど、いまいち腑に落ちてなくて手に取った本。
    これまでは環境用語として使われていた言葉が、経済用語として使われていくところに、この問題は一面的には解決ができないという改めての実感があると感じた。
    このように解決が困難な問題の一因は、関わり合いが広くみんなの利害が多面的になるので、利を与え合いながらほんわりと目的を揃えていく必要があると感じる。
    色んな見方があるけれどおそらく、「不便がよい」という価値観が浸透しない限りは、生活水準を戻すことは難しいので、溜めない生き方、消えていく物を作ることになるのかもと感じた。

  • 株の運用団体などが加盟する「クライメートアクション100+」が、温室効果ガス排出量の多い167社に、排出量を削減するよう圧力をかけているそうだが、日本企業がわずか10社というのはどう考えればよいのだろう?

    エネルギー関連の世界的な企業が少ないとは言え、日本企業の存在感が落ちている部分も影響してそうだ(総合重機は1社も入ってないし…)。

    あと、本気でカーボンニュートラルが進むと、産油国はえらいことになりそうだ。

  • スナップショットとして、現在の情報を散文的に概観する。
    有効期間は短い。

  • 「経済成長は人間の性である」的に断言してしまうのに驚いた。デカップリングは可能だと宣言するけども、斎藤幸平さんは「2050年でにカーボンニュートラル実現するためには、それでは遅すぎる」と指摘している。市場に任せたままで十分な対策は生まれない。

  • カーボンニュートラルを切り口に、世界のニューグリーンエコノミーの潮流が掴めてとてもわかりやすい。世界がダイナミックにニューエコノミーに向かっており、もはや環境配慮がなければ土台に立てない、という危機感を感じる状況だと早く認識すべき。環境変化に対して、緩和と適応という観点があるのもなるほど。

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著者プロフィール

株式会社ニューラルCEO。サステナビリティ経営・ESG投資コンサルティング会社を2013年に創業し現職。ニュースサイト「Sustainable Japan」編集長。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG関連有識者委員。Jリーグ特任理事。国内外のテレビ、ラジオ、新聞でESGや気候変動の解説担当。全国での講演も多数。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。サンダーバードグローバル経営大学院MBA。東京大学教養学部卒。著書『ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった』(講談社+α新書)、『データでわかる2030年 地球のすがた』(日本経済新聞出版)他

「2021年 『超入門カーボンニュートラル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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