絵草紙 波風露草玉手箱

  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (66ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065237243

作品紹介・あらすじ

物語と絵で織りなす、魅惑の異世界へ。注目作家と人気画家が贈る、言葉と絵の玉手箱。美しき魔物たちが誘う二つの絵物語――「うらしま」「蓬莱記」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 浦へ漁に出たまま忽然と消えた兄を想う妹が磯部で見つけた甕を覗くとーー「うらしま」
    即氏が、宮の周りをそぞろ歩いて出逢うもの、夜の宮に現れるものーー「蓬莱記」

    「高野聖」「夜叉ヶ池」を思い出しつつ読む。
    海、甕、雨、露、夜、ひんやりとした空気の物語。
    暗闇で目を凝らして誰に遭ったのか探るような気持ちになる。
    ヒグチユウコさんの人物画をこんなに見るのは初めてで、とても新鮮。
    闇からこちらをジッとみているような彼女たちの静かさがじんわりと怖い。
    感想を言葉にするのがとても難しい。

  • 幻想的な文章と絵
    魅力的だけど、難しい

  • 静謐さと蠱惑的な美しさに彩られたお伽話
    残された妹視点の「うらしま」と
    異形のものとの問答が幻想的な「蓬莱記」
    物語と絵が本当に良くお似合いで
    夜のしじまに度々開いてしまう絵物語

  • 浦島太郎を兄に持ってしまった妹が、竜宮城に行ったきり帰ってこない兄を探しに行く幻想譚「うらしま」と、中国の不思議な妖精のような生き物・即氏の幻想譚「蓬莱記」の二編収録。とにかくヒグチユウコさんの挿画が細密で美しい。おかっぱの女の子、夢に出てきそう(笑)

  • ヒグチユウコさんの挿絵がなんとも、おどろおどろしく、美しい。フォントがお洒落。

  • 2021冬の文芸書フェア

    所蔵状況の確認はこちらから↓
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013486

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著者プロフィール

日和 聡子(ひわ・さとこ) 
詩人、作家。
著書に、詩集『びるま』(2001年、中原中也賞)、『砂文』(2015年、萩原朔太郎賞)、
小説『螺法四千年記』(2012年、野間文芸新人賞)、『御命授天纏佐左目谷行』(2014年)など。




「2021年 『絵草紙 波風露草玉手箱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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