首の鎖 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 56
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065237694

作品紹介・あらすじ

家族に縛られる人生は、終わりだ――。


甘やかな青春時代すら祖母と母の介護に尽くしてきた勝村瞳子は、気づけばもう四十歳目前。
このまま介護で私の人生は終わるのか――未来が、見えない。

愛し合って結婚したはずの妻に、過剰なルールで束縛され、さらに執拗なDVに悩む丹羽顕。
僕の自由は一体どこに――、出口が、見えない。

心療内科で出会った瞳子と顕は次第に心を通わせていく。
友人とも恋人とも言えない関係の、ぬるま湯のような快さに浸り続けていたが……

「――妻を、殺してしまいました」
「・・・・・・すぐに行くから、待っていてください」 

顕からの一本の電話で状況は一変する。
果たして二人の運命は。

感想・レビュー・書評

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  • 宮西真冬2冊目。
    「誰かが見ている」とはまた全然違う読了感。
    ほんの一筋の光が見える終わり方なのかもしれないけど、物語が終わっても、彼女の人生がまだまだ続くと思うとずーんってなる。
    登場人物みんな嫌な奴だな

  • 頁を開けばいきなり情事の描写。しかも言い方が悪いですが、三文小説的な雰囲気も感じてしまい、メフィスト賞受賞作家っぽくないなぁと思いながら読み始めたら、介護の様子にこのうえなく凹む。しかしそれほどえげつない書き方ではないのが救い。

    娘を介護要員としてしか見ていない家族。いなくなると困るから、陰で娘の幸せを壊そうと図っている。もうこんな家族のことなんか放っておけばいいのに、娘はそうはできません。やっと巡り会えた相手は妻からのDVに遭っているという悲惨極まりないふたりです。

    感情移入はしにくいけれど、この状況が好転する日は来るのだろうかと一気に読まされました。はい、決して三文小説などではありません。

    首の鎖はちゃんと外れますか。

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著者プロフィール

1984年山口県生まれ。2017年、『誰かが見ている』が精緻に組み立てられた心理サスペンスとして高く評価され、第52回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に、全寮制女子高で不審な事件が次々と起こる『友達未遂』、介護に悩む女性とDVに苦しむ男性を描いた『首の鎖』がある。

「2022年 『彼女の背中を押したのは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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