余命一年、男をかう

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 747
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065238141

作品紹介・あらすじ

幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。医師は早めに手術を進めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭のどこからどうみてもホストである男が現れ、突然話しかけてきた。「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始まるーー。

感想・レビュー・書評

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  • 結婚後ふたりとも「世帯主」バービー×吉川トリコが語る結婚のこと・出産のこと (バービー) | FRaU
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85123?page=1&imp=0

    バービー×吉川トリコ「真逆の人格のススメー自分を縛っているのは自分だったりもする」(バービー) | FRaU
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85125?page=1&imp=0

    『余命一年、男をかう』(吉川 トリコ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000352966

  • やっぱいいわあ、と満足満足、堪能しましたトリコワールド。もうね、サイコーじゃないですかこれ。

    イケメンで生活能力がなくてちょっとダメで、だけど根本的に優しいオトコを描くのうまいよねえ、トリコさん。
    いやぁ、リューマに惚れちゃいましたよ。最高最強の恋愛小説ですわ。ええ、そこに「恋」がなくても恋愛小説って成り立つんだな、すごいよすごい。
    とはいえ、この二人の関係ってなんだろう。なんという名をつけようか。

    20歳でマンションを買い、そろそろローンも終わり。倹約を趣味に自分の人生を自分の足で生きてきた41歳の唯が受ける突然の余命宣告。これはきつい、とまずは思う。
    せっかくお金もためて一人でも楽しく生きていけるはずだったのに…余命宣告をされて、これでやっと楽になれる、もう生きなくて済むんだと安堵がこみ上げるって、そんなことってあるのか?と思ってしまう自分も、他人をカテゴライズしていたわけだ。

    そんな女がひょんなことでピンクの頭をした作画のいい(つまりイケメン)ホストの人生を買う。って、なにこの設定!どういうことよ。
    いや、余命いくばくもない残りの日々を楽しく過ごしたい、だからホストにお金を落とす、そいうのならわかる。でも違うんだな。そんなよくある話じゃない。

    生きたくないと思っている素直さのかけらもない41歳が一回り年下のイケメンホストリューマに全財産を差し出して残りの人生とその後をゆだねる。死ぬための準備。究極の関係。
    根がまじめなリューマが治療をしようとせずに死に急ぐ唯との関係の中で自分自身を見つけていく姿も読みどころ。

    人の顔色を見て、忖度してうまく立ち回る。そんな関係に疲れた心に効く一冊。

    ただ、もしかしてあったかもしれない別のラストも読んでみたい気もする。

  • びっくりするくらい面白かった
    自分も主人公のように他人に迷惑かけるくらいなら死んだ方がましだと思っているけど、そうではない世界があるのかもしれない
    つまらないくだらないと思っている世界はしってしまったら戻れないと、自分はそんな世界に入れないと怖がっているから興味の無いふりをしていたにすぎないのかもしれない
    強いふりをして自分の見せかけを大きくしているだけの人間が

  • 数時間であっという間読み終わりました。凄く面白くて、テンポ良く読める物語。
    男女逆転版「プリティ・ウーマン」とのこと。「プリティ・ウーマン」を知らないのでそことの比較はできませんが、主人公の考え方、嫌いじゃないです。ピンク頭の男によりどう変化していくのか?幸せの価値観は?一人で生きて、一人で死ぬとは?リアルな描写に巻き込まれてみてほしい。

  • 読む前はもっとコミカルな内容を想像してた。いい意味で裏切られて、キャラも背景もしっかりしてて、すごく良かった。瀬名をEXITの兼近と重ねてたのは私だけではないはず。

  • すぐにドラマ化されそうな、キャッチーな内容。
    瀬名はEXIT兼近がぴったり!

    どう展開されるのか気になり、サクサクと読めた。
    最後のまとめ方は良かった。

    当作者の他の作品も読んでみたいと思った。

  • ありがちな展開ではあるけど、その経緯が違うと言うか。
    瀬名の気持ちの描写が丁寧で好きだった。
    瀬名みたいなひと、好きだなあ。

  • 私にはいまいちはまらない本でした。主人公ふたりのどちらにも感情移入できないのは最初からなんとなくわかっていたのですが、なんとなくコメディタッチの作品を想像していたので、シリアスな空気の中で主人公達がとる言動のひとつひとつにいちいち嫌悪感を抱いてしまい、結果として本の面白さを堪能できず。。

    自分にはないものをもっている人に対して、嫌悪感を表面化させることはあるある。(私自身、よくあります)。学生のときは「勉強じゃなくて自分を飾ることに時間をかけてばかみたい」。独身のときは、「結婚はなんのいみがあるの?」、結婚したら「ずっと独身なんてさみしい」などなど。こういうすべてはひとりひとりの選択に過ぎないのに勝手に自分基準で批評する。それもこれも全部その時の自分を正当化するためだ、と今ならわかります。

    唯は他人を羨ましいとか思わない人だし、他人にどう思われようが関係ない、自分という軸がちゃんとある人。普通の人なら口を噤むようなことも言えてしまえるひと。あるいは私はこんな唯のようにはなれないから嫌悪感を抱いて、自分を正当化してるのかしら。。なんて考えてしまいました。。

  • 想像と真逆の結末だったけど死ぬほど面白い

  • 理不尽におかしな世界で無力に狂っていることに気づかずに静かに狂っている主人公 声をかけたのが運のつきという感じに巻き込まれていくヒロイン立ち位置のホスト青年
    めちゃくちゃ面白い!コロナ禍の日本舞台作品 経済 婚姻制度
    アメリカンキルトのエピはほっこり枠と人間関係の暗喩になってるのかな
    何回も読もう

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著者プロフィール

1977年生まれ。名古屋市在住。2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」第3回大賞および読者賞を受賞。同年、同作が入った短編集『しゃぼん』にてデビュー。『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』はドラマ化された(『グッモーエビアン!』はのちに映画化)。その他の著書に、『少女病』『ミドリのミ』『名古屋16話』『光の庭』『マリー・アントワネットの日記Rose』『マリー・アントワネットの日記BLeu』『夢で逢えたら』など多数。

「2021年 『余命一年、男をかう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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