余命一年、男をかう

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2235
感想 : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065238141

作品紹介・あらすじ

幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。医師は早めに手術を進めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭のどこからどうみてもホストである男が現れ、突然話しかけてきた。「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始まるーー。

感想・レビュー・書評

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  • 未来屋大賞の入賞作品ということで、図書館予約。
    けっこうあっさりと順番来ました。

    タイトルどおり、がんで余命宣告されてホストを買う(飼う?、タイトルはダブル・ミーニングなのかも)女子(といっても40)の話。

    主人公・唯の貯金だけが趣味、収支トントンで人生を終えたい、という極端なキャラ設定が、とてもいい。

    それなりに資産形成ができている唯だが、誰にも迷惑をかけず死を迎えるためには、看取りと死後処理をしてくれる者が必要と感じる。
    だったら好みの顔のホストを思い切って買っちまえ!、という話。

    なるほど。

    まあ、結婚なんてしょせん契約ですから。
    ひとつの形としてアリだと思いました。

    ただ、この結婚によって、唯の目算は微妙に狂っていく。金で買ったホストとはいえ他人が絡んでいると、何事も思いどおりには進まない…

    主人公ががんだけど、それほど暗い雰囲気にならず淡々とストーリーが進んでいく。そこもまたいい。

    評価は、血が出るところが痛そうなので3点にしました。

  • 貯金と節約が大好きな女が、がんで余命1年と知り、偶然出会った男に70万円払ってその男と残りの人生ぱーっと散財しまくろうとする話。

    あくまで軽いトーンの話だった。
    がんで余命1年とはいえ、治療する気もなければ、痛みに苦しむような描写も皆無。悲壮感もなく、むしろやっとこの世から解放されるーという感情。
    ただ、偶然会ったピンク頭のホストと一緒に過ごしたり過ごさなかったりするようなストーリー。

    実際そんな状況になるとある程度自暴自棄になるのかもしれないけれど、この主人公はあまりにも軽くて、男が出会ったばかりの主人公をやたら気にかけるようになるのも、なんか自分とは違う感覚で、いまいち共感できなかった。不倫の設定は不要だった。
    リアリティがなく辛い描写も皆無なので、軽い気持ちでさらっと読んだ。ライトノベルというか、少女漫画っぽい。

    後半の、母親のエピソードにだけはちょっとぐっときた。主人公が編み物、募金、そして節約が習慣になった理由。

    SNSで実写動画広告をたくさん出して売り出している割には、想像していた通りの「あるある」な結末で、そんな期待して読むほどじゃなかったなあ…と。


  • 面白かったんだが、子宮頚がんで余命一年と言われた話しだから、面白いって言うのもちょっと複雑。

    タイトル通り、余命一年と宣告された日に見知らぬ男にお金を貸してくれと言われて貸すのでなく男をかうことに

    ずっと節約して、がん検診も受けないでいたら
    まさかの子宮頚がんで余命一年
    節約も大事だけど、死んだらどうにもならないよなぁ。
    検診は大事。

    見知らぬ男にお金を貸して、そのままホテルへ
    真面目な女性がとんでもない行動。

    10歳以上年下の顔はイケメンなホスト
    お金を全てあげるから結婚してと女からプロポーズ。
    とんでもないストーリーなんだけど、ぐいぐい引き込まれていく。
    不器用な女の話しで、考え方も共感できない
    男は、人情味のあるいい人で
    恋愛のない結婚だったが、やがてお互いを大事に思っていく姿は感動。

    喧嘩したときに、男が出て行ってしまったが彼女が倒れたと聞きつけ早引きまでして駆けつけ
    女が、もう来ないかと思ったと強がってたところは切なく。
    救急車を呼べはよかったのにと言われても、お金がもったいないって…笑

    余命一年は手術のおかげで伸びたが、今後も気になる。
    ドラマ化して欲しいなぁ。

    ホスト役は髪がピンクってことで、あのお笑い芸人しか検討つかないけど。

  • 結婚後ふたりとも「世帯主」バービー×吉川トリコが語る結婚のこと・出産のこと (バービー) | FRaU
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85123?page=1&imp=0

    バービー×吉川トリコ「真逆の人格のススメー自分を縛っているのは自分だったりもする」(バービー) | FRaU
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85125?page=1&imp=0

    『余命一年、男をかう』(吉川 トリコ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000352966

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【DESIGN DIGEST】CDジャケット『dawn/NELN』、書籍カバー『余命一年、男をかう/吉川トリコ』、商品パッケージ 『別鶴 そ...
      【DESIGN DIGEST】CDジャケット『dawn/NELN』、書籍カバー『余命一年、男をかう/吉川トリコ』、商品パッケージ 『別鶴 そよ風のクローバー・別鶴 お日様のしゃぼん玉』(2021.8.20) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
      https://www.mdn.co.jp/di/contents/4575/81135/
      2021/08/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      40歳おひとりさまが老後資金で契約結婚?! 共感必至の一冊。 『余命一年、男をかう』 | BOOKウォッチ
      https://books.j-...
      40歳おひとりさまが老後資金で契約結婚?! 共感必至の一冊。 『余命一年、男をかう』 | BOOKウォッチ
      https://books.j-cast.com/topics/2021/09/10015997.html
      2021/09/11
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      40代独身女性とホストの共通点は? 人生の“杖”になる物語『余命一年、男をかう』〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)
      ht...
      40代独身女性とホストの共通点は? 人生の“杖”になる物語『余命一年、男をかう』〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)
      https://dot.asahi.com/wa/2021091500044.html?page=1
      2021/09/18
  • とても読みやすい一冊


    御涙頂戴的な感じではなく
    サラッとしたテイストの話


    これはこれで面白かったです


    唯と瀬名のやりとりは
    なるほどと思わせることもあり
    そこも面白かったかな


    唯の節約倹約ぶりは
    すごいものがありましたが
    老後まで生きなきゃいけない怖さは
    少しだけわかる気がしました


    子宮頸がんを患い
    治療を拒否する唯


    その心を理解できない瀬名


    展開は想像の域を出ない感じかな


    でもこういう形の夫婦もありですね

  • アラフォーの超がつくほどの節約女とピンク頭のホストの男。
    この2人の関わり合いが面白い。

    超真面目な女が余命宣告されても生きることに執着は皆無。
    ただ貯蓄が趣味の人生。
    その実情は、半端なく凄いとしか言いようがない。

    それが、このホストと関わることによって変わっていく。
    なかなか本音が言えない、伝えられないもどかしさもありながら展開していく。

    コロナ禍の時期であることの設定なので、こういう事もあるよなぁ…などと思いながらも読み進める。

    余命宣告されている話だが、重苦しい雰囲気もなくサラサラと読めた。



  • 突拍子もない話しだが、アリだな、と思った。リューマいい人すぎ。でも夢がある。
    夢がある、って言うのは、私のような地味子がイケメンと暮らす、と言う点ではなく(いやそれもあるが)、死を目前にした人の孤独に、割りとたくさんの人が寄り添ったところ。
    死期が決まって喜ぶような主人公が自分と重なり、人との関係で自分が変わっていき、やがて生に愛着をもつなんて、夢があるなと思った。

  • 『マリーアントワネットの日記』が面白かったのと、本書のあらすじも面白そうだったので、読んでみたかった。
    しかし久しぶりの「読み続けられなかった本」カテゴリ行き。
    せっかく長いこと図書館の順番を待ったので、途中でやめるのはもったいないと思ったが、あまりにも読みにくい文章と、ちっとも引き込まれない内容とで、1/4強読んだところでスパッとやめた。
    こんな低い評価の感想は私だけのようなので、私がひねくれているのかもしれないが。

  • すっごい、面白そうなタイトル。
    そして内容は期待通り、そのまんま。

    最初はただただ面白かったけど、
    だんだん「自分とはちがうなー」と。
    つまり、共感しない。
    他人事。
    フィクション。

    たとえば不倫とか。
    お金で男を買うとか。
    どんなに愛し合って結婚しても亀裂はあるのに
    こんな理由で結婚して…
    あ、他人の結婚にどうこういう筋合いはないですよね。
    それに、最後は皆あたたかい気持ちで終わって
    ハッピーエンドなんだし。

    ただ、ここの部分「そうかも」って思ったのでした。
    〈一人でいるよりだれかといるほうがさびしいことだってあるし〉

    ずーっと一人なら、さびしいなんて思わないのに
    ちょっと関わってしまったら、その人が自分の思うより遠くに行ってしまった時「さびしい」と思うのではないか。
    オキシトシンなんですね。

    とにかく。
    読み終わって一つはっきりしたこと
    もしガンになったら、逃げないで
    病院のお世話になることにしました。
    頑張って長生きしますよ。
    昭和を知ってる凪紗ばあさんになります。

  • 余命モノがちょっと苦手な私が「面白そう♪」と手に取れるこの装画やタイトルが正解⸝⋆

    設定が設定なので「面白かった」というのもなんだけど、面白かった♪

    考えさせられる部分もありつつ、ライトな感じでずんずん読めました。

    男をかう、の“かう”が平仮名なのがまたミソなのか⁉︎

    ラストのラスト、ページをめくったらもう続きがなくて、白紙のページを眺めながら、もうちょっと続きが読みたかったな〜って思いました。

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著者プロフィール

1977年生まれ。名古屋市在住。2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」第3回大賞および読者賞を受賞。同年、同作が入った短編集『しゃぼん』にてデビュー。『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』はドラマ化された(『グッモーエビアン!』はのちに映画化)。その他の著書に、『少女病』『ミドリのミ』『名古屋16話』『光の庭』『マリー・アントワネットの日記Rose』『マリー・アントワネットの日記BLeu』『夢で逢えたら』など多数。

「2021年 『余命一年、男をかう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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