最後の挨拶 His Last Bow

  • 講談社 (2021年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (194ページ) / ISBN・EAN: 9784065240601

作品紹介・あらすじ

いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。
言葉によって、わたしたちは出会える。
――柴崎友香さん推薦

シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。
時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。

「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」
百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。
無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

家族の歴史を紡ぐ物語が、時空を超えて描かれています。四姉妹の末っ子リブロが、シャーロック・ホームズの翻訳者である父の影響を受けながら、家族の過去を探る旅を通じて、喪失や思い出が鮮やかに浮かび上がります...

感想・レビュー・書評

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  • 【8/ 11  (水)】『最後の挨拶 His Last Bow』刊行記念 小林エリカ × 柴崎友香トークイベント 「ここにはいない誰かと出会 – 青山ブックセンター本店
    https://aoyamabc.jp/products/kobayashi-shibasaki

    『最後の挨拶 His Last Bow』(小林 エリカ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000353499

  • 著者の父母が日本を代表するシャ-ロキアン(小林司+東山あかね)であり、シャーロック・ホームズの全60編を父が翻訳したことが表題作の背景にあります。四姉妹の末っ子「リブロ」の目を通し見つめた家族の歴史は、ホームズ・ファンには親近感のもてる作品となっています。ホームズとモリア-ティ教授の対決100周年記念ツア-に参加した父母の想い出、父の死後での東日本大震災時の都内の状況などが語られた奥行きのある作品です。『交霊』では、キュ-リ-夫妻が登場する、ドイル晩年の心霊研究を匂わせる異色作です。

  • 「シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。」(講談社紹介文より)

    タイトルはもちろん、ホームズ作品からの引用。また家族の会話の中にもホームズネタが織り込まれている。

    犬の名前、夕食の豪華さには「今に、青いガーネット入りのガチョウ肉だって出てくるかも。」
    いちいち、エピソードがマニアックだ。

    家族の一代記であり、また、介護小説の側面もある。

    文章はわりと軽めで、読みやすい。

    両親が出会ったきっかけが、2人ともエスペラント語に興味があったから、というのも面白い。

  • 「飛ぶ教室」で紹介された本は高い確率ではずしている。もちろん私個人的な感想だが。とにかくダメだ、合わなさすぎて読む気にならず即やめた。ゴメン。

  • ホームズ好きなので
    興味があり購入した

  • シャーロック・ホームズ繋がりで読み始め。時代背景や物語の起こる場所に馴染みがあり、親しみを感じて読了。どの人にも物語があり、人生は続くということをしみじと感じた。

  • 独特の雰囲気しかわからなかった

  • 感想
    家族の足跡を追う。どうやって親になったのか。何を見てきたのか。自分が今生きていることの証を手に入れ明日を生きていく気力をもらう。

  • 亡くなった父について書かれているということだけでキュンとする。
    「交霊」も読んで、生と死の境目は意外と曖昧なものだと感じる(信じる)時が自分にもいつか来るのだろうかと思った。

  • 夫婦でシャーロック・ホームズシリーズの翻訳を手がけた、医師でもある父を持つ著者が父との最期の日々と彼の父親からの生い立ちを書いたノンフィクション的な私小説(でいいかな)ホームズシリーズの生みの親ドイルの生涯と重ねた展開は、ホームズ好きとして興味深く、このシリーズを翻訳することに自分の存在を証明したともいえる使命感も覚えた。翻訳があってこそ世界中の物語が伝えられる。その重要性も強く感じる。

  • 異なる時間軸で展開していく複数の物語をカットバックでつなぎながら収斂させていく、というのはポピュラーな手法ではあるが、今作の場合はそれぞれの時空における登場人物たちの多くが重複し、また進行していくテンポやリズムに差異がない、つまり単調でメリハリに欠けるので、読み辛かった。
    骨子はほぼノンフィクションとも言える、著者自身の家族を巡る物語であり、作中世界に共感できるか、没入できるかどうかで評価は大きく変わってくる類の作品だと思う。
    境遇含め、読者の属性に依る部分がとても大きい。
    シャーロキアンとはとても称せないが、私も子供の頃から全集を何度も通読するほどのホームズ好きなので、タイトルにもなっている「最後の挨拶」がどういう形で活きてくるのかな…と期待しつつ読み進めていったものの、結局は何らギミックとして用いられることはなく幕を閉じたので、やや拍子抜けした。
    そういった意味でも、今作は小説の体を取った家族の系譜の記録であり、娯楽性を高めるために装飾するような作品ではなかったのだろう。

    「交霊」については、女の霊が抱く孤独感と悲哀にスポットが当たり出した頃は、その後の展開に期待が高まったが、なんだか後半は私の好みとは相容れない方向に進んでいって、どうもよく分からないうちに読了を迎えてしまった。

  • 小林エリカってキュリー夫人の人か!
    なんと小林司の娘だったのか!
    東山あかねって後妻さんだったんだ!
    そしてこの一家にとっての、シャーロック・ホームズが占める大きさが規格外すぎてちょっとひいた。
    十代の頃に夫妻の研究書は何冊も読んでいたけれど。
    小林司が倒れた時、自宅の玄関と廊下が本で埋まっていたので救急車の担架を通せなかったというのも壮絶なエピソード。そのために搬送が致命的に遅れたんだものなあ。蔵書に殺されるっていうの、地震とかで生き埋めになるほかにもパターンがあったんだなあ。

  • 祖父、父、自分達の時代の出来事をあちこち翔びながら関連つけて行く手法が面白かった

  • 記録

  • 娘が父の生涯を語るお話。今と父の過去と行きつ戻りつ、淡々と語られる。一種の伝記なのでしょうか。家族の歴史というにはちょっとうすいかなと…。

  • 最後、ドラマチックに全ての違う時間の場所の、物語が集結していって、涙をだらだら流しながら読みました。読後感が素晴らしい。。。。
    どんな時代にも、辛いことや苦しいことを抱えて、人が生き抜いて、そして死んでいって、その人生は少しづつ誰かが受け継いでいって・・・
    これが読めて嬉しい。

  • 喪失と残る言葉の力

  • 『群像』76巻(2021年4月発行)で #読了

  • 途中挫折

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。
作家・アーティスト。著書に2024年毎日出版文化賞受賞『女の子たち風船爆弾をつくる』、『彼女たちの戦争  嵐の中のささやきよ!』『マダム・キュリーと朝食を』など、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』、訳書にアンネ・フランク・ハウス編『アンネのこと、すべて』がある。

「2025年 『わたしは なれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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