爆発する宇宙 138億年の宇宙進化 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065240847

作品紹介・あらすじ

宇宙にとって「爆発」とはなにか?

ビッグバン、インフレーション、超新星爆発、ガンマ線バースト……宇宙に起こるさまざまな爆発現象。
これらは、けっして自明な現象ではありません。超新星爆発は、なぜ起こるのか? 実は、その過程にはまだまだ解明されていない謎が多く存在するのです。

本書では、この宇宙の始まりでもある「ビッグバン」、「超新星爆発」の謎、「ガンマ線バースト」などの爆発現象を取り上げながら、最新の天文学で考えられているそのメカニズムや、赤色巨星、白色矮星、ブラックホール、中性子星、さらにはダークマターについてなど、さまざまな天体や物質についても詳細に解説。
特筆すべきは、まだ観測されたばかりの謎の爆発現象「高速電波バースト:FRB」を、その観測実例をもとに、天文学におけるさまざまな仮説・研究を紹介していきます。

そのそも、この宇宙もビッグバンという爆発から始まりました。
私たちがふだん日常の中で使っているさまざまな元素も、これらの爆発によって作られたものです。
そして我々、生命もまた爆発によって作られたものだと考えられています。

さまざまな爆発を理解しながら、宇宙とはなにか? 生命とはなにか? という根源的な問いへと向かっていく、知的興奮を体感する科学書です。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙における「爆発」について、科学的にまとめられた一冊

    前半は宇宙全体における爆発、後半は星における爆発、という流れでした

    宇宙の成り立ち、星の成り立ちから、太陽がなぜ輝いてるのか、地球をはじめとする惑星はなぜ丸いのか、どうやってできたのか、と言ったことに、爆発という現象がどのように結びついてるのか、なんとなくわかりました

    宇宙のスケールのデカさ、悠久さ、よくわからないこと、なども感じられておもしろかった

  • 宇宙のエネルギースケールについて



    陽子と中性子の数はだいたい同じぐらいになるほうが安定する。

    そのため中性子が過剰になると、β崩壊と呼ばれる現象で、中性子は陽子に変わろうとする。

    このβ崩壊と、次の中性子が付加されるのと、どちらが早いかで重元素合成は2種類の過程に分かれる。
    (s過程、r過程)

  • 切口が斬新にして、面白い。爆発の規模感は頭に入れておきたいなー
    本論ではないが、ia型超新星を用いた距離測定は、星間塵等で誤差が出やすいモノなんだな、やっぱり。素人目にざっくり感が強い測定だろうなと感じていたので、納得がいった。

  • 分からないながら宇宙論の本を何度読んだことだろう

  • 超新星の仕組みなど詳しい解説で、またところどころ著者のエピソードなども入り楽しく、良かった。

  • 請求記号 440/To 73

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著者プロフィール

1971年、愛知県生まれ。1998年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。国立天文台助手、プリンストン大学客員研究員、京都大学准教授などを経て、現在は東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。専門は天文学、宇宙物理学(特に、宇宙論、銀河形成や高エネルギー天体物理学)。観測を意識した理論的な研究が主体。著書に『新・天文学事典』(共著、講談社ブルーバックス)『宇宙の「果て」になにがあるのか』(講談社ブルーバックス)など。

「2021年 『爆発する宇宙 138億年の宇宙進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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