ワールド イズ ダンシング(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.71
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本棚登録 : 84
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065245057

作品紹介・あらすじ

シェークスピアより昔に世阿弥がいた。「わびさび」の走り、世阿弥がいた。庶民の代表者である芸能者が、国を、社会を変える! 世阿弥こと鬼夜叉は、父親・観阿弥の命令でとりあえず舞っている美少年。観阿弥が頭をつとめる人気の一座・観世座に所属しているが、何故舞う必要があるのか常に疑問に思っている。そんななか、ある小屋で、貧弱な体と枯れた声、下手な動きで舞う女を見かけた。いいはずないのに、その姿に鬼夜叉は「よさ」を強く感じたのであった…。「身体」を武器にした中世ダンスレボリューション、開幕!!

感想・レビュー・書評

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  • サンプル読了。「え~っ、ここで終わっちゃうの!?」ってとこで終わってて、買わずにはおれない感じ。
    少年・世阿弥の心に芽生えた「人は何のために舞うのか」という問い。どう展開していくんだろう??
    21/11/30

  • 【全巻読んでの感想】
    なんでこんな面白い漫画が打ち切りになるのか心底謎。

    めっっちゃくちゃ面白くて絵も抜群にきれいだし、コマ割りにも躍動がある。
    とてつもなく完成度の高い漫画。
    能にそれほど興味がなくても、試しにチケット取って能舞台を見に行ってみようかと新しい扉を開かせてくれるような作品。
    キャラクターも魅力的でもっと彼らの成長を見たい!と思わずにはいられない。

    編集部は馬鹿なの?
    この漫画が正しく評価されないなんて、悔しくてたまらない。

  • 題材が面白いと思いました。舞に感銘を受ける見開きはもっとクールな演出が良かった。

  • 室町時代、観阿弥・世阿弥親子の物語第1巻。出だしは、幼い世阿弥が稼業の猿楽の一座で自分のやっていることに意義を見出せないでいる中、病気の白拍子との出会いが、彼と芸との向き合い方を変えていく内容。世阿弥少年がエネルギッシュ。今後の展開はどうなっていくのか。

  • 己の体の内に棲んでいるなにか。その、なにかを抑えきれず、心をたぎらせ、衝動のままに、そこにある。
    といったぐつぐつ想いがあるのだと思うのですよ、世阿弥少年には。
    それがなにかの拍子に表に湧き上がってくるのが、名もなき白拍子への手向けの舞で、その後の入り混じっての舞だったのか。

    世界が狭いのならば広げてやる。

    それは自分の居場所を作るための決意。ここでいう広げるとは、おそらく作り替えると同義なのでしょう。
    体の内に、心の内に、棲んでいるなにかの存在感、それから感じてしまう熱とは隔絶した冷静さ。
    世界を観るように、自分自身も観ているからか。無邪気ゆえの邪気みたいな怖さがある。

    己の内の衝動に突き動かされ、何らかのジャンルで時代を変えてしまったという人間という点で、読んでいる自分に、こうであって欲しいという期待のテンプレみたいなものがあります。それと食い違いがあるので、むずがゆいもどかしい。
    ただ、魅力的ではある。惹きつけられてはいます。
    あれだ、プラネテスのロックスミスに似てる。彼は、世界との共存よりも、自分の執念を優先させる方を選んでしまった人間。ああなってしまうのか。あれは憧れではあるけど、しんどいんだよなぁ。

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