活劇映画と家族 (講談社現代新書)

著者 :
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本棚登録 : 62
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065245507

作品紹介・あらすじ

巨匠・筒井康隆が書き下ろす『活劇映画と家族』は文化と人間性を考察する意欲作である。筒井氏が長い時間をかけて見続けてきた活劇映画には、ロマンと家族愛とアクションが織り込まれ、究極の娯楽であり、また人間模様が明確に打ち出されていると氏は断言する。本書は新書の枠を超えて、混乱の第2次世界大戦前夜から復興の時を迎えた映画全盛期につくり出された活劇映画の魅力と溢れるヒューマニティを痛快に描きつくす氏の集大成となる作品である。
また昨年息子伸輔氏を亡くされた筒井氏が描く家族像には深い思いと新たな境地が見られる。
ハンフリー・ボガードやジョン・ウエイン、ジェームズ・キャグニーなどの主演男優、イングリット・バーグマン、ローレン・バコールら主演女優のみならず脇役陣の多彩な魅力にも触れつつ、ハワード・ホークス、ジョン・ヒューストンなど監督の魅力にも迫る視点も独特で、まさに巨匠の傑作である。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/761219

  • 映画のあらすじ書き散らし本。ホークス映画の家族感て今更?グライダー?模型じゃなかったか。助演男優賞も紛らわしい。

  • あとがきに「主に筋書きを書くだけになってしまったが、その中に自分の思いを籠めている」とあるが、そういう感じ。文章力で、見たことのない映画を見た気になってハラハラしたりした。

  • これは辛かった。
    筒井先生がとりあげる作品を殆んど観ていない。ジェームズ・ギャグニイにはじまり、ボギーやジョン・ウェインの映画が中心。作者も書いていた通り、正確さを期したため「筋書き」が7割以上となってしまい、かつその作品を知らないせいで、筒井先生らしさがどこにあるのか分からない。これって80近い映画ファンでないと楽しめないと思うなぁ。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2626/K

  • 778.253||Ts

  • 不良少年の映画史が途絶したままなので嬉しい。半分以上観たことないけど。

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著者プロフィール

1934年大阪市生まれ。同志社大学卒。展示装飾を専門とする会社を経て、デザインスタジオを設立。60年SF同人誌「NULL」を創刊、江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。 81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、2010年菊池寛賞、2017年『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。2002年に紫綬褒章を受章。 他に『時をかける少女』『家族八景』『大いなる助走』『虚航船団』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『聖痕』など著書多数。

「2022年 『馬の首風雲録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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