天空の鏡 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065252864

作品紹介・あらすじ

左目を奪う猟奇犯の正体を暴け! 大好評「警視庁殺人分析班」シリーズ最新刊!


解体予定の商業施設で発見された他殺体。らせん階段から突き落とされ、左の眼球が奪われていた。遺体の状況が十年前の殺人事件に酷似していると気がついた特捜本部は過去の事件を捜査した老刑事・藤村に協力を要請。彼は刑事・如月塔子に捜査の基本を教えた恩人だった。塔子と相棒の鷹野は過去と現在の両面から事件を追うが、懸命な捜査にもかかわらず、再び左目のない遺体が発見されてしまう。左目だけを盗む犯人の真意を十一係は暴けるのか?


映像化もされますます大好評、「警視庁殺人分析班」シリーズ最新作!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ、第12弾。
    解体予定の廃ビルで左目を抉られた変死体が発見される。
    遺体の状況は、10年前の未解決事件と酷似していた。
    アヌビスと名乗る犯人が、再び動き出したのか?
    手がかりがつかめず、焦る塔子たちの前に、左目のない次なる遺体が発見される。
    果たして、塔子たちは、真犯人に迫れるのか?

  • 麻見和史『天空の鏡 警視庁殺人分析班』講談社文庫。

    シリーズ第12弾。シリーズを重ねる度に面白くなっていく。今回も冒頭から謎に包まれた異様な殺人事件が描かれ、瞬時にして物語に引き込まれた。如月塔子と鷹野が少しずつ事件の真相に迫り、真犯人を追い詰めていく過程が面白い。しかし、余りにも出来過ぎている感がある結末が少し残念かな。

    中野の解体予定の商業施設で、らせん階段から突き落とされ、左の眼球を消失した他殺死体が発見される。被害者は自動車部品メーカーの社長で何故か上半身は裸だった。殺害の状況が10年前に立川で起きた宗教団体の教祖の殺害事件と酷似していることに気付いた特捜本部は、過去に事件を捜査した老刑事の藤村に協力を要請する。藤村は如月塔子に捜査の基本を教えた刑事だった。

    塔子と相棒の鷹野は過去の事件と現在の事件とを捜査するが、再び左眼を消失した死体が発見される。10年前の事件の犯人が再び殺人を再開したのか、それとも模倣犯なのか……

    定価902円
    ★★★★

  • 久しぶりにのんびり母親と休日を過ごしていた塔子へ殺人事件発生の連絡。
    未解決である過去の事件との関連はあるのか。
    塔子だからこそ彼女に与えられた捜査。
    鷹野さんの知られざる過去も、少し。
    事件を解決する度に成長している塔子は素晴らしい。

  • 「守る」と「隠す」の境を見失ってしまったのだね…シリーズ化されてるのですね。これからグイグイ読みましょ。

  • 飛ばしてしまってた巻をようやく。宗教二世回でした。ここで猫がでてくるのか…。
    宗教に歪められ逃れようとしても追いかけてきた絶望と、如月さんがお世話になった刑事さんの正義との間と、鷹野さんの壮絶な幼少期とで盛りだくさんでしたが派手さはありませんでした。
    宗教二世と藤村刑事、どっちつかずだと感じられたのがいまいちはまれなかった原因かなぁ。如月さんのシェルター潜入捜査は面白そうだったのに。

    尊い理念で動いてるカリスマ的な人は素晴らしくとも、周囲に善からぬ人が集まってきたらそれは危険だという如月さんの考えはしっくりきました。

    解説が大矢博子さんでした。如月さんの成長のシリーズ通しての言及、さすがでした。河上さんのスピンオフ読んでみたいは同感です。

  • シリーズ12作目

    面白かった。
    螺旋階段から落ちて左目をえぐられた死体が発見される。

    殺人分析班を翻弄するかのように連続して左目をえぐられた死体が。
    調べるうちに似たような事象が10年前にも。
    10年の時を経て犯人がまた殺人を犯したのか!?

    宗教、マルチ商法、代替医療、DV被害から女性を守る団体、塔子に捜査を基礎を教えてくれた先輩警察官の登場、鷹野が虐待を受けていた過去と 飽きさせない内容だった。

    犯人は途中でわかったけど、最後まで読んでそうゆう展開?とまた驚かせてもらった。

    塔子の先輩警官が犯罪に加担するとは塔子の複雑な複雑な心情の描写もなかなか辛いな

    又、最後の解説な方の説明がとてもわかりやすく、これまでのシリーズを面白さを説明してくれていた

  • 警視庁捜査一課十一係(警視庁殺人分析班)シリーズ、12作目。

    警察小説でありながら、ちゃんと推理小説になっていて、読者も一緒に事件を追いながら読めるのが良き、なこのシリーズ。結果、真犯人は一体誰なの、誰なの?とページを捲らされつつ、今回は名前が明かされるまで全く分からなかったー。そういえば、ちょっと怪しい仕草は確かにあったんだよねー。終盤、あれやこれやといろいろ繋がって、スッキリ事件解決。面白く読めた。

    ただ、シリーズ12作目にもなって、塔子ちゃんは相変わらず新人感抜けないなぁ、とは思っちゃう。今回、一人で潜入捜査まがいのことやってたけど、いや、ちょっとバレバレだし、、、。とは言え、解説読むと、まだ最初の事件から2年しか経ってないのだとか。1作目から読み続けているものとしては、もうベテラン刑事になっている領域かと思っていたので、意外だったし、まぁそれなら仕方ないかな(苦笑)

  • 2023.1.31読了

  • 左目を狙う連続猟奇殺人犯を捕まえろ! 大人気「警視庁殺人分析班」シリーズ最新刊!

  • 再読。ミイラ取りがミイラに。
    旧統一教会問題がある昨今、宗教二世について考えさせられる。
    安倍さんの事件を思い出した。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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