霊獣紀 獲麟の書(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065257050

作品紹介・あらすじ

ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く著者渾身の中華ファンタジー、堂々開幕。戦さに明け暮れる中国、人界に降りた霊獣・一角麒と奴隷出身の馬賊・ベイラの二人が繰り広げる放浪と闘いの物語。第一話「獲麟の書」、二ヵ月連続刊行!

感想・レビュー・書評

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  • 五胡十六国時代。
    麒麟が天命を果たすために旅立つ。
    彼の名前は炎駒。

    戦乱の時代に彼が旅の途中で出会ったのは、ベイラという匈奴の青年。

    奴隷から将軍へ駆け巡るベイラの人生はどうなっていくのか?

    来月に発売される、下巻が楽しみです(*^-^*)

    間違えて下巻に感想を書き込んでしまいました。いいねをしてくださった皆様、申し訳ありませんm(__)m

  • 五胡十六国時代の中国。匈奴の小さな部族に生まれたベイラは、部族を養い導くことを己の道としていた。
    そんな少年の日に洛陽で出合った、同じ年頃の一角。
    不思議な色の髪と目をした彼は、数年後に再会しても姿を変えていなかった。
    飢饉にあえぐ部族の為に旅に出たが、一族ごと捕らえられ奴隷に落とされ離散し、そこから乱世に身を投じていくベイラ。
    そして己の霊格を上げるために聖王を探していた一角。
    群雄割拠の時代に一国を興した男の一代記と、霊獣伝説を絡めた歴史ファンタジー。

    篠原悠希×田中芳樹対談
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89601

  • 聞き慣れない地域や人名が多く、それだけでものすごく難しい。人の名前ですら幼名、漢名、その時の地位などで1人につき2〜4つくらいある。

    会話や心理描写は少なく、地理や政治的な話が長く説明される場面が多い。これから戦いが始まるのか→4行先であっさり敗戦、そして1年後…ように時間の流れも早い。どうやって勝ったのか、負けたのかなどを物語として読みたい人には向かない。
    十二国記を想像して読み始めると心折られそうになる。
    物語的に麒麟はいてもいなくても関係ない。

  • 実在の人物と歴史に、ファンタジー要素が織り込まれた小説。
    この1冊が、歴史を楽しむちょっとした切符になるかもしれません!

  • 中国五胡十六国時代を舞台に,霊獣なる存在を設定することで,一人の人物とその人物にまつわる一国の勃興を描く.舞台設定アイデアは面白いのだが,それを物語る動機が不明瞭で,また物語る筆致との相性が私と悪く,世界にのめり込めない.

  • 霊獣一角麒赤麒麟一角の旅立ち、西王母のいる玉山を目指して人の住む地へ向かう。
    一角が白い光の立つ少年ベイラと出会い共に過ごしたり離れたりして20年、変わらぬ少年の一角と戦いの中で平晋王世龍と地位を得ていくベイラの物語。

  • 中華ファンタジーではあるが軍記物のような読後感。
    知らない単語や地名がばんばんでてくるのと心理描写が薄い点で物語に没入するのに時間がかかるが、戦局描写はとても軽快でおもしろかった。
    中国の歴史をかじるとより面白く読めるのかも。

    石勒、史実に存在する人なのかな??
    30代前半くらいの石勒の描写はとてもかわいくてすきでした。

  • 人界に降りた霊獣と奴隷出身の戦士の戦いと友情。中華ファンタジー開幕!〈書下ろし〉

  • 五胡十六国時代の中国の話しらしい。
    この辺のことはよく知らないけれど史実に即して話が進んでいるそうな。
    麒麟が英雄を見いだして……という感じなのかな。
    もう少し神域?側の話しも欲しいかな。
    主人公はすごく目端の利くやつというってことは分かったので、麒麟が何故そういう行動をするのかがもうちょっとエピソードが欲しいな。
    後半に期待。
    尺が短すぎるのかな?
    もっと長く丁寧に描いても良いのかもしれないね。

  • 読み始めは気付かなかったけど、世龍の名前でようやく石勒の話だと気付きました。
    上巻はちょっと様子見な感じで読みました。

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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