- 講談社 (2021年11月16日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784065258330
作品紹介・あらすじ
名作古典落語をベースに当代一の謎(リドル)マスター山口雅也が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺七編。
「猫の皿」「品川心中」「時そば」「あたま山」「花見の仇討」などお馴染みの演目に密室が!?
骨董と博打に目がないにせ坊主・無門道絡と巡る江戸自由自在。
傑作『生ける屍の死』の著者が描く語りの妙味溢れる新機軸意欲作。
みんなの感想まとめ
落語とミステリーが融合した魅力的な物語が展開される本作は、名作古典落語を基にした七編の江戸噺から成り立っています。軽快な語り口とユーモアに満ちたストーリーが特徴で、読者は思わず笑いながら物語に引き込ま...
感想・レビュー・書評
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自分の落語知識は「全然詳しくはないけど普通の人よりは多少知ってるかな」くらいのレベルだと思ってます
この本で言うと『猫屋敷呪詛の婿入り』の元ネタの落語(ろくろ首)を知らなかったわー、ってレベルの知識
んで作品の感想なんですけど、なんとも……
一応タイトルに「魅捨理(ミステリ)」と銘打ってはいるもののがっつりミステリ仕立てにしている訳ではなく、お話の重心は落語に置いているのかなといった印象
それこそ談志師匠がよく口にしていた「イリュージョン」の世界ってのがこんな感じなのかなぁなんて思いながら読んでました
で、個人的にはこのお話の重心だと思っていた落語的な部分、その落語的な語り口が今一つ自分には馴染めませんでした
それぞれのお話も元ネタは一つではなく、あの話やこの話を混ぜ合わせて上手い事一つのお話に仕立て上げていて、はーなるほどねーなんて思ったりもしたのですが、面白いとは結び付かなかったかなって
それは落語としての面白さ、ストーリーとしての面白さどちらともね
おあとが、よろしくはないようで……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
落語×ミステリーの化学反応。
創作落語風の完全オリジナル作品集なのかと思いきや、どの話も元ネタがしっかり存在するんですね。
己の無教養が情けない。…し、きちんとカバー後ろ
の内容紹介にも書かれていました。
7話構成。
軽妙軽快な語り口で合間に笑いを挟みつつの文章がすごく面白い。
頭の中で誰かの語りを想像しながら読むと一層没入出来ます。
〈品川心中幽霊〉から登場する八兵衛さんのキャラはもはや高橋元太郎氏が演じられた『うっかり八兵衛』そのもの。好感しか湧かないに決まっている。黒沼廊の渦巻さんもいいキャラしている。
〈頭山花見天狗の理〉SFみたいな不可思議な話だな…と思っていたら、なんと元ネタ『頭山』がほぼこのままのあらすじだと知り大驚き。
〈猫屋敷呪詛の婿入り〉7話のうちで最もミステリー感を楽しめた作品。操り人形のようになった与太郎さんのシーンが怒涛のボケ倒しで大笑い。
そもそもの話の元になった落語の完成度が高すぎることに初めて気付かされました。
興味のきっかけを与えてくれた本書にも感謝。
1刷
2021.12.4 -
謎解きを期待したけどそんな感じではなく、あくまでオチも落語的。純粋な推理小説を「ミステリ」、より広いジャンルを「ミステリー」と呼び分ける人もいるらしいが、本作の「魅捨理」は後者の方ということだろう。
古典落語がベースとなっているようで、私も読んでいていくつかは知ってる噺が思い浮かびはしたものの、そこまで落語に詳しくなくて...。詳しければもっと楽しめたのだろうとは思う。 -
名作古典落語をベースに、謎マスター・山口雅也が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺七編。「落語魅捨理全集好事家のためのノオト」&著作リスト収録
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hk
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短編集。タイトルからもわかるだろうが落語とミステリを融合させて生まれた本作。確かに落語にもミステリにもオチが大事な部分はあるので、そういう意味では近いものがあるのかもしれないと思わされた。肝心の中身は良い意味でのバカミスに近い。メタネタも乱舞するわ探偵役であるにせ坊主・無門道絡は最初の話から破天荒なことはするわのてんやわんや。落語をあまり知らない私でも笑わせるぐらいなのだから元ネタとなる落語を知っていたらもっと笑えたんだろうなぁ。
山口雅也の作品
