水溜まりに浮かぶ島(5) (イブニングKC)

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  • 講談社 (2021年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065258880

作品紹介・あらすじ

雨の日の遊園地で偶然乗り合わせた観覧車に落ちた落雷。育児放棄気味の母に育てられていた少年、明神湊(みょうんみなと)・小5と犯罪者・黒松(偽名)は心と身体が入れ替わる。黒松の裏社会の通称「首折リ」として警察、ヤクザに追われ続けた湊(ニセ黒松)は逆襲に転じ妹・渚を取り戻す。一方、自分をはめた悪徳刑事の弱みを掴んだ黒松(ニセ湊)は少年の体のまま彼との対決を目論む。
その悪徳刑事は汚名を背負って銃で殺された湊の父親の相棒だった。無関係に見えた2人の人生が過去を起点に交錯する。「僕だけがいない街」の三部けいが描く究極の入れ替わりサスペンスついに完結。

みんなの感想まとめ

入れ替わった少年と犯罪者の視点から描かれるサスペンスは、緊張感がありつつも深い人間ドラマを展開します。奇妙な落雷によって人格が入れ替わった二人は、互いの過去を知ることで成長し、運命に立ち向かいます。特...

感想・レビュー・書評

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  • 少年と犯罪者が観覧車への奇妙な落雷によって人格が入れ替わってしまう展開、彼らの共通点である水溜りに浮かんだ死体(少年はドラム缶の中に溢れた水のせいで溺死した子犬、犯罪者は水面の上で死んだ母親)、1人の刑事の悪事によって少年の父親と犯罪者の母親が殺されていたことが明かされた時、そしてまた訪れる落雷によって少年と犯罪者の人格が元に戻るオチが面白かった。

  • 短くコンパクトに纏まっていて面白かった。最終話で色々と明かされて、明神七波とか河津さんとかの掘り下げとかも特になし。大人湊を怪しんでいた同級生も結局只の良き同級生のまま終わった。双葉も最後まで混乱して誘拐されちゃったし。本当に複雑さが省かれたシンプルな物語だった。悪いことをした人は罰を受け、心優しき少年少女の行いが報われるというまさにお伽噺の劇のような結末。
    カバー裏を覗くとどうやら母親が迎えに来た様子。良かった良かった。めでたしめでたしかな。

  • 黒松の良心としての姿、写し鏡が湊だったのかな、と。

    正直なところ駆け足での完結だなぁと感じざるを得ないのですが…(作者の別作品と比べると、背景・真相の描写が薄いので)。
    それでもこの複雑な話が破綻なくまとまっているのは見事だと思います。
    特に湊達の母親の真実。てっきり単なる育児放棄かと思っていましたが…。

    その辺のもったいないなと思う所を除くと、ひたすら緊張感のある展開が続き、ハラハラし通し。
    黒松はともかく、双葉、そして湊がどうなるかホントに分かりませんでした。

    そして決着。
    …最終的に黒松に救いはあったと思います。そしてそれを気づかせてくれたのは「似ている」湊。
    そもそもの入れ替わりは一体何だったのか、という謎は残りますが、もしかすると黒松を止める・救うための何らかの意思だったのかもしれないな、と思うのでした。

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著者プロフィール

北海道出身、千葉県在住。第40回「手塚賞」佳作。第41回「手塚賞」準入選。1995年「アフタヌーン四季賞 春のコンテスト」準入選。代表作は『カミヤドリ』(角川書店刊)、『鬼燈の島』、『魍魎のゆりかご』(スクエア・エニックス刊)など。

「2022年 『夢で見たあの子のために (11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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