噛みあわない会話と、ある過去について (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6508
感想 : 504
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065258910

感想・レビュー・書評

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  • 表題名の通り、噛み合わない会話と、ある過去について幾つかの物語が綴られた短編集。

    率直に申し上げて、私は辻村深月との相性はきっと良くない。大した数の作品に触れたわけではないので、大方食わず嫌いが要因ではあるが、それを含めても相性はきっと良くない。

    ではなぜこの作品を手に取ったのか。
    理由は「表題名に惹かれたから」である。

    「噛み合わない会話」と言う一節、ずるくないだろうか。しかも「と」と続くあたり、次の言葉が気になって仕方がないではないか。

    そして後述「ある過去について」と続いている。まるでビジネスメールの件名である。はたまた「ある」と言う連体詞、ずるくないだろうか。そんなの好奇心を煽られるに決まっているではないか。ずるいぞ辻村深月。

    さて、冒頭から思いの丈をぶちまけたので感想から述べたい。

    人間界の灰汁エグみと、ある因果応報について、リアルに綴られていて久しぶりに文章を読んで震えた。ドツボ級にハマった。

    読後も未だ続く辛み、痛みは心の内を見透かされた証であろう。この戒めを快く受け入れよう。そして、私自身も未だ忘れられぬあの人のあの発言を、行動を反面教師としてこれからも生き続けよう。そう改めて鑑みる機会をくれた見事な作品であった。

    それぞれに【悪気ない】【無意識な】言動と行動によって、受け取った側の苦しみ、憎しみが【悪意】と【故意】による反逆模様を描き、秀逸な言葉選びで綴られている。謂わゆる「やった方が覚えてなくても、やられた方は覚えている」誰にでも起こりえる、起こしえる事象劇である。

    本作品で特に印象的だったのは、圧倒的に『パッとしない子』だ。

    生徒と教師の関係をスリリングに描いた作品である。
    教師とはどう在るべきなのかの是非を、著者は全教師に向けて、生徒を代表して発信していると私は受け取った。

    悪気があろうがなかろうが、相手にされた言動は、発した側より受けた側がより明確に覚えているということが、丁寧に周到に描かれている。

    「金輪際、私をもう、見ないでください」

    このセリフ以上の生理的なお願いごとがあるだろうか。
    アナタの視界に入れて欲しくない入りたくない金輪際二度と。もし私が誰かから申し伝えられたら、きっと生涯を終えるまで心のひだにぶら下がり続けるだろう。

    記憶の大半は、良いことも悪いことも少なからず自己都合により変換されていると私は思う。良き記憶は、事実以上にアップデートされ、悪き記憶は事実以下にデイレートされる。

    この小説に「何気ない言動で相手を傷付けない方法」などの答えはない。読者によってはホラー作であり、慈悲自戒の啓蒙本になるのかもしれない。

    私は後者側で受け取ったが、正直どこか客観視している。この問題は自己研磨だけでは成立しない。相手の受け取り方次第で容易に発生する。私の受け取り方もまた然りだ。

    よって私の読解は「この作品に答えも啓発要素もない」との結論に達した。


    とまぁ、なんともクドいレビューだこと。
    私、めっちゃ気にしてるやん。ずるいぞ辻村深月。

    • アールグレイさん
      acodamさん

      そう言えば、PCでリクエストできるようになりましたか?
      acodamさん

      そう言えば、PCでリクエストできるようになりましたか?
      2022/04/15
    • akodamさん
      ゆうママさん、こんにちは。
      先ほどは別コメント欄で失礼しました。

      あれから図書館の予約、スマホからリクエストしてみましたよ!私とっては初図...
      ゆうママさん、こんにちは。
      先ほどは別コメント欄で失礼しました。

      あれから図書館の予約、スマホからリクエストしてみましたよ!私とっては初図書館デビューがスマホ予約でした。ただ私が借りた参考書がたまたまだったのか状態が非常に悪くて…それ以降は使用していないです。ハズレひいちゃっただけですかね(・・;)
      2022/04/15
    • アールグレイさん
      パソコンの方が楽みたいです。
      私はお恥ずかしながらパソコンが使えません。最近やっと、スマホの予約受付を覚えました。息子さまさまです。
      (・。...
      パソコンの方が楽みたいです。
      私はお恥ずかしながらパソコンが使えません。最近やっと、スマホの予約受付を覚えました。息子さまさまです。
      (・。・)ハハハ
      2022/04/15
  • そろそろ私的BOOK OF THE YEAR 2021を決めたい!というタイミング。
    ここに来てこの作品と出会う。

    『噛み合わない会話と、ある過去について』

    もうタイトルがね、秀逸。
    しかも、タイトルだけでぐいぐい惹きつけてくるってだけじゃなくて、作品自体もしっかり「噛み合わない会話と、ある過去について」描かれているのだから脱帽です。

    ジャンルは、「ホラー」としても過言ではないくらいの、恐怖感。
    さらにその恐怖感といったら、ホラー映画なんかよりもよっぽど怖い。じりじりと追い詰めてくるような切迫感。浅くなる呼吸。焦燥感。落ち着かない。椅子から腰を浮かせる。吐きだされる息が居場所を失い、どんどんどんどん苦しくなる。思わず、引きちぎるようにマスクを外す。
    この、せり上がってくる恐怖感の出どころは―
    どうして、こんなに乱される。

    それは、どこか自分自身にも、心当たりがあるからだ。
    「噛み合わない会話と、ある過去について」、わたしにも、思い当たる節があるからだ。

    読み終えて、閉じた本の表紙。
    改めて、帯を読んでみる。

    「あなたの『過去』は大丈夫?」
    キュートでカラフルな表紙に、この帯。
    読む前のこの帯の文章に、悪意なんてどこにもない。
    とてもシンプルな、質問だ。
    しかし、読み終えてからこの文章を見ると、まるで別のメッセージを含み持つような、意地の悪さを感じる。「あなたの過去、本当に大丈夫ですよねぇ?」と煽ってくる。
    やめて。それ以上、わたしを追い詰めないで。

    もうとにかく怖い。

    収録されている作品で言うと、「パッとしない子」と「早穂とゆかり」。
    この二作品にある共通点。
    「そんなつもりはない」、そんな軽い気持ちで放った言葉。その言葉は、放たれた瞬間凶器となって、放たれた側に突き刺さる。凶器はそのうち抜けても、傷跡は一生消えない、癒えない。
    人は成長するにつれ、相手に放っていい言葉と、放ってはいけない言葉を学んでいく。そして、放ってはいけない言葉を、人に対して放たなくなる。この、「放ってはいけない言葉」が、明らかに「放ってはいけない言葉」である時はわかりやすい。しかし、「そんなつもりじゃな」く放った言葉が、相手にとっては放ってはいけない言葉だった、ということはある。
    この、とても曖昧な線。放っていい言葉と、放ってはいけない言葉の間にある、とても分かりづらくて、しかし確実に存在する線。
    わたしは、この「そんなつもりじゃなかった」言葉は、相手との関係性にも依るのではないかと思っていた。相手との関係性によっては、「放ってはいけない言葉」も「放っていい言葉」になる。
    けれど、そんなことを思っている時点で、わたしは過去に、たくさんの人を無意識に傷つけてきたんだろう。
    そして今も。たぶん無意識に。誰かのことを傷つけてる。
    悪と善にわかりやすく誘導する、メディアに溢れた言葉。SNSで、地雷のように存在する悪口。
    そんな言葉に触れているうちに、わたしたちはどこかで、線を引き間違う。
    その線を、とっても強力な力で、引き直してくれる作品。
    溢れてくる。ボロボロと。わたしが放ってきた、放ってはいけない言葉。「そんなつもりじゃなかった」言葉たち。

    特に「パッとしない子」は怖い。
    複数の子どもを相手にするような仕事をしている人は、無意識にやっている可能性が高い。
    悪意なく、コミュニケーションの流れで自分が無意識に発した言葉が、相手にどう伝わるか。
    背筋も肝も冷える。

    さて、フォロワーさんに「名言」と言っていただけた、我ながら的を射た表現で締めたいと思います。
    「他人と距離を置くことと、他人への興味のなさを、一緒くたにしてはいけない」

    • よんよんさん
      naonaoさん。こんにちは。さっそく書店で見つけて読みました。
      美穂になり、早穂になり、ののしられ、けっこうダメージが強かったです。
      ...
      naonaoさん。こんにちは。さっそく書店で見つけて読みました。
      美穂になり、早穂になり、ののしられ、けっこうダメージが強かったです。
      自分はどうなのかと、以前のことをグダグダと思い出して、困った沼に沈みそうになりました。う~ん。
      まあ過去はどうしようもできないし、ちょっと違った目で周りの人たちを見て、自分のできる範囲で気を配るようにしよう、と結論づけました。
      2021/11/14
    • naonaonao16gさん
      b-makiさん

      こんばんは!
      コメントありがとうございます^^

      ほんと、ゾクゾクする怖さですよね…
      自分が傷つけたなんて無意識で無自覚...
      b-makiさん

      こんばんは!
      コメントありがとうございます^^

      ほんと、ゾクゾクする怖さですよね…
      自分が傷つけたなんて無意識で無自覚だからこそ、突きつけられないと反省すらできない…
      恐ろしいです。

      無視って、嫌ですよね。ひょっとしたら、嫌がらせをされるより、傷つくかもしれません。
      関係性の問題なので、こちらが一方的に何かをした、というわけではないかもしれませんが、そういう時こそ、この作品のことを思い出して、怖くなってしまいますよね…

      わたしも、生徒との関係でぎくしゃくしていますが、それも何かしらあったのかな、あったんだよなぁ…と思い、なかなか決定的でない「何か」のことを思い、悶々としています。
      2021/11/14
    • naonaonao16gさん
      よんよんさん

      こんばんは!
      コメントありがとございます^^

      なんだか嫌な思いをさせてしまったようで申し訳ないです…
      と、わたしが謝ること...
      よんよんさん

      こんばんは!
      コメントありがとございます^^

      なんだか嫌な思いをさせてしまったようで申し訳ないです…
      と、わたしが謝ることではないのかもしれませんが(笑)
      レビューをきっかけに本を読んでくださるフォロワーさんに、いつも心より感謝しております。ありがとうございます!そしてごめんなさい(笑)

      自分が罵られ、煽られ、糾弾されているような時間でしたよね…
      本当に苦しかったです。
      でも、よんよんさん仰るように、過去ってもうどうにもならないですよね…この作品を座右の銘?として心に留め置いて、生きていくしかなさそうです。

      後ほどゆっくり、よんよんさんのレビューも拝見させていただきますね^^
      2021/11/14
  • なんとも言えず居心地の悪い読後感。
    いわゆるイヤミスってやつに分類されるんですかね…
    辻村さんの鋭い感性が胸にダイレクトに突き刺さってくる傑作!

    ナベちゃんのヨメ 評価3
    ナベちゃん…だめだ〜
    ナベちゃんには幸せになってほしくない。

    パッとしない子 評価5
    早穂とゆかり 評価5

    「パッとしない子」と「早穂とゆかり」は両方ともマジョリティの逆転劇。構造は同じ。
    マウントしたがる本性が、自らを追い詰める話。怖すぎ…。無意識のうちに発しているところに、ハッとさせられる。
    「人の振り見て我が振り直せ」の啓発小説。
    もう間に合うのかわからないけど。

    ママ・はは 評価3
    この短編は女性にとってはとても怖い話なのではないか、と思った。

    • たけさん
      naonao さん、「本屋さんのダイアナ」読了です。

      というか、辻村さんの「噛みあわない会話…」読んでいる時、何度か柚木麻子さんの作品を読...
      naonao さん、「本屋さんのダイアナ」読了です。

      というか、辻村さんの「噛みあわない会話…」読んでいる時、何度か柚木麻子さんの作品を読んでいる錯覚を起こしていたんですよ。

      流れでナイルパーチ行くのはとても自然だなぁと。
      2021/11/18
    • naonaonao16gさん
      たけさん

      柚木さん、そんなにたくさん読んできてないですけど、彼女の作品も辻村さん同様、白と黒がありそうですね。

      女性同士のリアルなねっと...
      たけさん

      柚木さん、そんなにたくさん読んできてないですけど、彼女の作品も辻村さん同様、白と黒がありそうですね。

      女性同士のリアルなねっとりさを描いているのが柚木さん、関係性の怖さを描いているのが辻村さん、という印象です。すっごいざっくりですけど。
      2021/11/19
    • たけさん
      naonaoさん
      柚木さんと辻村さんの比較わかります。そのとおりですね!

      柚木さんの方がねっとりとしています笑
      naonaoさん
      柚木さんと辻村さんの比較わかります。そのとおりですね!

      柚木さんの方がねっとりとしています笑
      2021/11/19
  • 「嚙みあわない会話」という表現の仕方が、本当に上手いと思う。
    読む前は何のことだか分からなかったけれど、これは紛れもなくホラーだ。
    背筋がゾクゾクする。
    人を軽んじることの恐ろしさ。
    群れになって自分を正当化しようとしたり、一対多の一に自分がならないように、長いものに巻かれようとしたり。
    自分にも思い当たる節がないわけではない。
    まるで苦い薬を飲まされたような感じがする。

    だけど、辻村さんの作品はどこか救いのような、憎めなさのようなものもあって、この手の作品をまた読もうかなと思ってしまうのだ。

    • アールグレイさん
      m.cafeさん、こんにちは♪
      噛み合わない会話と・・・・
      この本はお正月に帰省した弟に買わせてしまいました(・∀・)アハ
      題名には、少し引...
      m.cafeさん、こんにちは♪
      噛み合わない会話と・・・・
      この本はお正月に帰省した弟に買わせてしまいました(・∀・)アハ
      題名には、少し引いてしまう感じで今まで読む気になれませんでした。
      でも、今は本棚に並んでいるだけなので、いつ読めるかという感じです。
      ホラーなのですね(^。^)
      レビューは最初だけ、読ませて頂きました。ごめんなさい(>_<)
      2022/01/17
    • m.cafeさん
      ゆうママさん、こんばんは。
      この本、おうちの本棚にあるのなら、ぜひ読んでみてください(*≧∀≦*)
      短編なので少しずつでも…
      ゆうママさん、こんばんは。
      この本、おうちの本棚にあるのなら、ぜひ読んでみてください(*≧∀≦*)
      短編なので少しずつでも…
      2022/01/17
  • タイトルからは内容が想像できず、ワクワクしながら手に取りました。
    ある事象を一方向ではなく、別の視点(=裏側)から見たとき、世界は違って見えるということを、辻村さんらしい切り口で、登場人物の心情のもと、精緻に描かれていました。
    約40~60ページの4つの物語で構成された短編集で、ボリュームはそこまで多くなく、読んでいるときは少し恐怖を感じつつも、読了後は色々な意味で満足感がありました。
    本書を臨床心理士の視点から解説されているところも興味深かったです。

  • ラジオで紹介されていて、気になって読んでみました。
    4編からなる短編。
    タイトル通り過去を引きづった者とのかみ合わないやり取り。
    結局納得のいかないまま終わる物語。
    なかなかの読了感の悪さ。
    ゾクゾクする面白さを感じました。
    心の闇とでも言うのかな。それを重く感じた1冊でした。

  • いい意味で思ってたのと違った。全部が繋がったファンタジーかと思いきや短編集。でも、主人公がハッピーエンドではなく、結末がちょっと引っ掛かる。あんまり読んだことのない話なので面白かった

  • 読んだ後は、私の過去は大丈夫だろうか?知らずに人を傷つけ噛み合わない時間があったかも…ごめん…気をつけよう…くらいの感想であった。

    しかし、臨床心理士さんの解説が良く、この話の深さが分かった。
    『この本に登場するのは、心理学的な意味での死者。「嚙みあわない会話」という幽霊。深く傷ついて死を遂げた心の一部分。それが密室に現れ、復讐を遂げようとする』(一部引用)とのこと。

    自分のことを考えてみた。人の言動に傷つき引きずっている自分がいる。つまり私も「幽霊」を抱えている。些細なことでも小さな幽霊が生まれる。誰でもそうなのでは?
    この幽霊が表に出るか出ないかは、噛み合わなかった過去の内容や深さ、その対象者との関係、あと心持ち次第なのかな?

    「パッとしない子」が印象的な話で引き込まれた。
    感想を伝えるのに難しい話であったが書いてみた。

  • すごく怖いお話しでした。
    これはホラーなのでしょうか。

    4編の作品からなる短編集。
    最初の「ナベちゃんのヨメ」を読み終えた時は、まさにタイトル通り、噛み合わない会話とある過去について。だなぁ、と感心した。
    同じ時間を楽しく過ごしているようでも、自分と相手は必ずしも同じ気持ちや考えではない。
    むしろ違う気持ちや捉え方で、同じ時を経験しているのかも。

    一番怖くて気に入ったのは「パッとしない子」。
    もう本当に怖くて、息苦しい。
    辻村氏はなぜ、私達の苦しさや、記憶の中で塗り替えられた過去を知っているのか。そしてそれを文章に出来るのか。スゴいとしか言えない。

    「ママ・はは」
    「早穂とゆかり」
    の二編も怖いですよー。

    解説は、臨床心理士の方で、なかなか興味深い内容です。

    帯に書かれている「あなたの過去は、大丈夫?」の問いかけ。
    大丈夫じゃないから、こんなにも怖いのか…

    • aoi-soraさん
      アールグレイさん、こんばんは。
      読みたい本、気になる本の先々で、アールグレイさんのレビューが目に入り、フォローさせて頂きました。
      辻村深...
      アールグレイさん、こんばんは。
      読みたい本、気になる本の先々で、アールグレイさんのレビューが目に入り、フォローさせて頂きました。
      辻村深月さん、湊かなえさん、私も大好きです!
      私、遅読なくせに読みたい作品が多すぎて、なかなか追いつかないのです(*_*)

      こちらこそ、宜しくお願いします♡
      2022/05/15
    • アールグレイさん
      ご挨拶として、本のお薦めをさせて頂きたいと思います。
      「わたしにふさわしいホテル」柚木麻子さん、ただいま神様当番、青山美智子さんは連作短編集...
      ご挨拶として、本のお薦めをさせて頂きたいと思います。
      「わたしにふさわしいホテル」柚木麻子さん、ただいま神様当番、青山美智子さんは連作短編集でどれもいいのですが、この本が1番かと。お節介だったらごめんなさい(>_<)
      good night★Zzz
      2022/05/15
    • aoi-soraさん
      早速ありがとう!!
      2作品とも未読です。
      青山美智子さん、未体験ʘ‿ʘ
      柚木さんも1作品しか読んでないので、興味ありありです〜♪

      ...
      早速ありがとう!!
      2作品とも未読です。
      青山美智子さん、未体験ʘ‿ʘ
      柚木さんも1作品しか読んでないので、興味ありありです〜♪

      お休みなさい(◠‿・)—☆
      2022/05/15
  •  人がいて、さまざまな感情を持っている。
     ささいな言葉で傷つくことがある。わかってもらえないと失望することがある。
     そもそも自分の言葉も、自分の気持ちを本当に的確に表現できているかはわからない。
     自分が言ったことが、相手を傷つけたのではないかと、いつまでも考えることがある。何気なく言ったことが独り歩きして、悪意をもって伝えられることがある。

     『ナベちゃんのよめ』は、独占欲を持った相手に支配される幸福感と言った感じで、あ~こんな感情もあるんだなぁ、と気楽に読み進めていたものの、『パッとしない子』はこわすぎた。自分が責められているように息苦しくなった。相手が全く自分を理解してくれないであろうと思ってしまえば、『ママ・はは』のように「いなくなる」存在にしてしまえばいい。むしろ、理解してくれるのではないか、と期待させることがあると余計に、憎しみが強くなるのかと思った。自分に直接何かを言ってくるわけではない、自分が気にかけていなかった人の心の中にある、自分への憎悪。読後、今までのことを振り返り過ぎてさらに息苦しくなった。

    • naonaonao16gさん
      よんよんさん

      こんばんは!
      「ナベちゃんの嫁」、わたし、このタイトルも結構好きなんですよね。関係性としてのゾクゾク感は全然序の口でしたね(...
      よんよんさん

      こんばんは!
      「ナベちゃんの嫁」、わたし、このタイトルも結構好きなんですよね。関係性としてのゾクゾク感は全然序の口でしたね(笑)

      「パッとしない子」、やっぱりとにかく怖かったですよね。
      意外と、嫌いな人って気にしていますから、その人に対しての言葉って意識してるんですよね。
      やっぱり怖いのは、今はもう自分の記憶には残ってない人との関わりです。

      理解してくれるのではないかと期待させることがあると余計に憎しみが強くなる

      これ、まさに仰る通りだと思います。
      「ママ・はは」に出てくる母親のように、少し期待させてくるようなことを言ってくることが一番の罪です。
      だったら着物買うなんて言わないで欲しいです(笑)

      この作品、ブクログで2週間連続1位になってたんですけど、みんな、同じ気持ちかもしれませんね。
      2021/11/14
    • よんよんさん
      naonaoさん ありがとうございます!
      naonaoさんのレビューがなければこの本に出会うことはなかったと思います。自分が嫌な思いをし...
      naonaoさん ありがとうございます!
      naonaoさんのレビューがなければこの本に出会うことはなかったと思います。自分が嫌な思いをしたときのことばかり引きずって、自分が嫌な思いをさせたことに思い至らずにきているんだなあと。心当たりがあることがたくさんあって、怖くなりました。
      調子に乗ってふざけたり、笑ったりしている自分と、それを見ている憎悪の目。う~ん。
      あまり考えすぎると身動きできなくなりそう。
       仕方がない。私は私でしかない。また、調子に乗ってふざけたりもする。でもそれを見る、いろいろな感情があることを気にしていこう、と思い至りました。
      naonaoさんのレビュー、いつも楽しみにしています。
      2021/11/15
    • naonaonao16gさん
      よんよんさん

      こんばんは~

      そう言っていただけるのは本当に嬉しいです!!
      本当に、思い出すだけで暗い気持ちになりますよね…
      最近、ちょっ...
      よんよんさん

      こんばんは~

      そう言っていただけるのは本当に嬉しいです!!
      本当に、思い出すだけで暗い気持ちになりますよね…
      最近、ちょっと毒女っぽい作品(女性作家による女性が主人公的な作品)を読みがちなんですが、この作品に勝つものはないですね(笑)
      この作品で感じたゾクゾク感はたぶん、別の作品では感じ得ない感覚だと思いました。
      いろいろな意味で、唯一無二の作品でした。
      怖いけど、教訓になりましたね…
      2021/11/15
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著者プロフィール

1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞第1位に。本書の本編『ハケンアニメ!』は、2015年に本屋大賞3位に選ばれ、2022年5月には映画公開が予定されている。主な著書に『スロウハイツの神様』『V.T.R.』『ハケンアニメ!』『島はぼくらと』『朝が来る』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』などがある。

「2022年 『レジェンドアニメ! 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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