おおあんごう

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 263
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065260401

感想・レビュー・書評

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  • 2022.1.2
    自伝的小説というのを分かった上で読んだので、特に家族関連のエピソードはほぼ思った通りに話が進んでいったのだけど、やはりそれでも夢中になって読んでしまった。
    そこまで自分を追い込まなくて良いと言ってくれる伊勢くんがいて本当に良かった。

  • いい意味で文章が加賀さんっぽくて
    描写が繊細に描かれていました。

    父はどうなったのだろう?想像の余白を残しての終わり方、掻き立てられますね。

  • 喜怒哀楽を洗濯機の中に入れたみたいに、感情がぐるぐる回ります。

    これまで好んで読んできた本と少しジャンルが違うので、小説を読みながらこんなにも感情が振り回されたのは初めてです。

    これから何回も読み返していくうちに、受け取り方が変わりそうな本。

    読書好きとしては、好きな人が書く本は堪らん!

  • 風景描写がわかりやすくて頭の中で映像化されて読むことが出来た。繊細な主人公の心情が伝わってきて、子どもの頃、親の理不尽な言動に悩まされた事があったなぁとか、色々なことを思い出したりした。とてもすてきな小説だった

  • 岡山に住む、家族のお話。
    と、一生ものの友達のお話、将来の話。芸人の話。
    話が通じない人ってこういう人のことを言うんだって
    心から嫌気がさすくらいこの作品の父親が嫌いだった。
    息子がお母さんがどれだけ気を遣って
    気を強くして生きてきたかって
    なんで少しも周りの人の気持ちを汲めないんだろう…
    息子と父親の初の大喧嘩、岡山弁がグサグサと刺してきたな〜。
    伊勢くんとの関係は素晴らしかった!
    伊勢くんとの会話があったから
    人間らしく生きられたんだと思う。

    ここからはかが屋のことも触れると、
    『イヤホン』ってコントネタが大好きで
    そのネタの表現というか会話が入れ込まれてて、
    本気で泣きそうになりました。

    最高の友人に出会えてよかった!

  • 「形や仕掛けなどではなくただただ圧倒的な大きさで観る者の心を夜空へと吸い込んだ」が本作イチ好きな文。
    人間関係と花火、どちらにもかかっているような、そんな一文。

    顔色を伺いながら生きる。

    それは生まれた境遇をどう生き抜くか、仕方なしに身についた処世術。きっと好きでそうしているわけじゃない。甘えられたらどんなにいいだろう。ビクビクしながら。騒ぐ胸を必死になだめながら。この場をいかにポジティブな空気に変えていくか。その瞬間を切り抜けること。それが自分が生きることだと本気で思っていたりする。

    怯えながら生きる草野だけれど、武器を持って前に進むこともできる、強く優しく成長していく姿に胸をうたれた。

    辛さ悲しさを笑い飛ばしてくれる人との出会い、絆は、未来への光だ。友人と、近所の大人。出会いはその人の人生を左右する。良き方へ転じていった本作は、同じ悩みを抱えている人にとって希望だと思う。

    友人との会話や、家族の間に起こる事件に、もうすこし細かな描写などがあれば、もっと盛り上がるだろうな。

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著者プロフィール

1993年、岡山県生まれ。マセキ芸能社所属のお笑い芸人。相方の賀屋壮也と2015年に「かが屋」を結成。「キングオブコント2019」では決勝に進出。ラジオ・バラエティ番組の他、趣味の短歌と自由律俳句のイベントにも出演しマルチに活躍中。


「2021年 『おおあんごう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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