図解 人類の進化 猿人から原人、旧人、現生人類へ (ブルーバックス)
- 講談社 (2021年11月18日発売)


- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065261361
作品紹介・あらすじ
化石や遺伝子の研究から、われわれ人類の進化の過程が明らかになってきました。第一線の研究者たちが、進化の基礎からゲノムの話題まで、豊富なイラストを使って、初心者にもわかりやすく解説します。
2009年に刊行した『絵でわかる人類の進化』に加筆修正した新書版。
序章(霊長類のゲノム研究/東南アジアの超小型原人/500年さかのぼった弥生時代のはじまり)
第1部 進化のしくみ
第1章 進化とは(人間観の変遷/博物学の時代/進化論の誕生/骨や歯を中心とした形態の進化 ほか)
第2章 進化の中心,ゲノムDNA(DNAが生物遺伝情報の担い手/ゲノムDNAとは/ゲノムは進化する/ゲノム進化の例/人類進化と遺伝情報進化のかかわり ほか)
第3章 人類進化の年代を測る(ダーウィンの進化論と地球の年齢/天然の砂時計:放射性同位体/人類の歴史を測る/解剖学的現代人とネアンデルタール人/放射性炭素と加速器質量分析/弥生時代が古くなった? ほか)
第4章 過去の環境変動をさぐる(人類の時代:第四紀/氷期・間氷期のサイクル:太陽の恩恵/氷河時代という革命的なアイデア/酸素同位体による新しい指標/海水準面の変動/地球温暖化と人類のこれから ほか)
第2部 人類のあゆみ
第5章 哺乳類の誕生から霊長類の出現まで(大陸移動の変遷/哺乳類は主に4つの系統に分かれる)
第6章 サルからヒトへ~猿人の登場(サルから進化したヒト/霊長類の進化/最初の人類はアフリカで誕生した/ヒト独特の特徴とその進化 ほか)
第7章 原人の進化とユーラシアへの拡散(人類進化の4段階?/最初の原人ホモ・ハビリス/道具と肉食/狩猟をはじめた強い人類?/ホモ・エレクトスの発見/トゥルカナ・ボーイが教えるホモ・エレクトスの特徴 ほか)
第8章 旧人の出現とネアンデルタール人の謎(旧人とは/誤っていた一時代前の旧人像/旧人はアフリカで進化した/インドネシアには旧人はいなかった?/ヨーロッパのネアンデルタール人 ほか)
第9章 現生人類(ホモ・サピエンス)の起源(ホモ・サピエンスとは/ネアンデルタール人とクロマニョン人:連続か不連続か/多地域進化説/アフリカに関する疑問 ほか)
第10章 複雑化する文化~私たちホモ・サピエンスを理解する~(私たちにとっての文化/生物進化と文化的変化の違い/すべての起源はアフリカに?/文化の多様化の起源 ほか)
第11章 日本列島人の変遷(日本列島人の生きてきた時間と空間/日本列島人の成立に関する通説/骨形態の違いから推定された日本列島人類集団の系統関係/東ユーラシアにおける日本列島人の遺伝的位置 ほか)
第12章 人類の未来(霊長類から抜け出した人類の未来 ほか)
感想・レビュー・書評
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ヒトと猿の共通点が参考になりました
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それぞれ分野の異なる?専門家4人が一般読者向けに書いた入門書。
真面目にわかりやすく書かれてはいるが、専門のサイエンスライターでないためか、メリハリがあまりなく、好奇心を掻き立てられるような感じではない。
ミトコンドリアDNA、Y染色体DNA、ネアンデルタール人との雑婚、日本人の起源など、膨らませ方はいろいろありそうだが。(触れられてはいる) -
遺伝子の話しが長かった。
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4人の学者の共著であるため、少し難しい部分があったが、概ね興味深い話をわかりやすく語ってくれている。
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献本企画に当選していただきました。
自分は文系であるので理系分野の本を面白く読めるのかなと思いましたが図解が多くて必要以上に構える事なく読めました。図のイラストが緩くて可愛いなと思いました。遺伝子の話で数式が少し出てきた所は難しいなと思ったけれど難しさを感じたのはその部分くらいでした。人類の起源はアフリカからとかマンモスの骨を利用して家を作っていたとか知らなかった事を沢山知る事が出来たし興味深かったです。小学生の時に国語で勉強した記憶のある大陸移動説の話もあったりして昔の世界の環境についても知る事が出来ました。 -
請求記号 469.2/Sa 25/2186
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人類の進化を最近の科学の知見により説明している。図が多くて分かり易い。
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比較的専門外の読者にも優しい入門書。とはいえ第一部は専門的な話もありなかなか難しい。一方第二部は細かく章立てして分かりやすくまとめてくれており、なんとかついていけたし楽しめた。
著者プロフィール
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