日本酒の世界 (講談社学術文庫)

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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065263150

作品紹介・あらすじ

縄文時代中期のデンプン酒に始まり、農耕の神に捧げた弥生時代、
宮廷から庶民まで酒宴で盛り上がった飛鳥・奈良時代……。

誕生から葬式まで、一生の儀礼に欠かせないほど日本酒と日本人の関わりは深く、豊かな酒文化を創りあげてきた。
その日本酒はいかに発生、発達してきたのか。
日本書紀や古事記など、豊富な古書・史料をもとに、時代ごとの「味」を検証しつつ、日々の暮らしと酒の嗜みの変遷を考察。
<日本酒>からみた、ユニーク克つ圧巻の5000年史!

本書は1992年11月に中公選書より刊行された『日本酒ルネッサンス 民族の酒の浪漫を求めて』を改題、加筆修正したものです。
目次
はじめに
第一章 日本の酒の誕生
漿果酒のこと/デンプン酒の発見/稲の渡来と酒造り/口噛み酒を造る/体験者は語る/麹酒の登場/日本の麹と酒の独自性

第二章 神の酒から人の酒へ
一、神の酒、人の酒
神に捧げる酒/天甜酒と八塩折之酒/毒酒とは何か/酒の神々/新嘗祭の酒
二、風土記と万葉の酒
集宴の酒と禁酒令/万葉の酒造り/酒粕と上澄み
三、『延喜式』と朝廷の酒
多様な酒造り/上級酒と並級酒/灰利用の謎、白貴と黒貴/高度化する酒造技術/濃醇酒の謎を解く

第三章 日本酒の成長と成熟
一、僧坊の酒、酒屋の酒
美酒「天野酒」/戒律か経営か/量の造り酒屋、質の僧坊酒/近代酒造法の萌芽/パスツールに先んじた低温殺菌法/麹座の利権をめぐって/新興「田舎酒」
二、元禄の酒、江戸の酒
寒造りの完成/進んだ酵母育種法/酒株と株改め/酒が強かった江戸の人たち/灘の酒、伏見の酒
三、近代日本酒の誕生
酒造りの科学/合成酒、アル添酒、三増酒/級別制度から特定名称へ

第四章 酒と社交と人生儀礼
祭りと酒と人/社交と酒と人/桃の節句はなぜ白酒か/端午の節句と元服/結婚の儀礼/厄払いの酒/葬送の儀と酒

第五章 酒商売ことはじめ
市の成立/造り酒屋のはじまり/銘柄(商標)の誕生/酒屋の看板/酒問屋と小売屋の成立/酒醸しの職・杜氏の成立/杜氏の仕事/居酒屋の成立

第六章 酒を競う
樽廻船と番船競争/酒合戦/酒を利く競技/酒の品評会

第七章 日本酒と器
酒造りの器・酒殿と酒蔵/酒を醸す容器/酒を運ぶ器/酒を飲む器/燗鍋のこと/銚子のこと/徳利のこと/酒盃のこと/盃洗と盃台

第八章 日本酒、その嗜好の周辺
酒の肴/甘辛の変遷/酒宴の作法/燗酒のこと/遊び酒/日本人の酔態/酒の功罪とその意識

おわりに
学術文庫版あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 日本酒について学ぶ。人の営みから生まれた愛されるべき飲み物。良きものにするも悪きものにするも人次第だと思う。今日も飲もうっと。

  • 古来、日本人が深く愛し、育ててきた日本酒と周辺文化を、時代ごとの「味」とともに詳細に検証。造り酒屋に生まれた発酵学の第一人者だからこそ書けた作品。日本酒大全!読めば読むほど、呑みたくなる。

  • 発祥から製法の発展、飲まれ方、日常生活での役割、社会的位置づけ等々、色々な側面から日本酒を分析する。ページ数は多くないが内容たっぷりで、読後日本酒が違った味わいになるような一冊。入門編としてもオススメ。優れた文明が優れた酒を作る、という銘文を見たことがあるが、言い得て妙。

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著者プロフィール

発酵学者・東京農業大学名誉教授

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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