サンセット・サンライズ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 347
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065264065

作品紹介・あらすじ

在宅勤務なら「お試し移住」してみよっかな?
選んだ場所は魅惑の“楽園”だった!


地方創生は「行政任せ」から「ビジネスモデル」へ
初代地方創生担当大臣 石破茂

三陸の食と空家と人情が、日本を救います
岩手県知事 達増拓也


築9年、3LDK、家具家電付き――なのに家賃8万円!?
大手電気機器メーカー「シンバル」に勤務する西尾晋作は、海釣りが大好き。
コロナ禍でテレワークが当たり前になったことを機に、海に近い田舎に移住を考え始めると、宮城県に家具家電付きの神物件を発見する。家賃の安さに惹かれ、「お試し移住」を始め、夢のような山海の幸に大満足。地域民とのいざこざを経験し、晋作はこの楽園で、ある新事業を思いつく――。

感想・レビュー・書評

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  • オレンジ色の一冊。

    釣りキチ会社員主人公がテレワークを機に移住したのは三陸の過疎化進む海辺の地。

    釣り三昧、地元民との交流、手がけることになった空き家問題プロジェクト。
    そこで何をどう得ていくのか。

    地方の現実、苦味、笑い、時に涙ありのストーリーは、人の温かさ、グルメ、仕事熱、本音のとけ合いといい、終始オレンジ色を感じほんわかした。

    この地の人達の食や住に対しての丁寧な気持ちが伝わってくるのも良かったな。

    終章は不意打ちの涙。

    どん底を経験したこの地、人ならではの明日へと導く言葉が最高。

    優しく目を潤し心包む読後感。

  • 安定の楡さん小説。
    文庫になるのが待ちきれず、図書館で借りて読みました。

    結構しっかり目のビジネスエンターテインメント小説というより、
    ちょっとライトな感じで、でもいつもの楡さんっぽい
    ビジネス要素も入っています、といった感じに仕上がっていて、
    読みやすいです。

    個人的には、ゴリゴリにリサーチした上でのビジネス小説が好みなので、
    ドンピシャとまではいきませんでしたが、
    気軽にストーリー展開を楽しむことができました。
    最後の終わり方とかは、大方の予想通りで、
    「まぁこういう終わり方だよね」みたいな感じで
    終わるのですが(サプライズなし)、
    たまにはそんな平和的な話を楽しむのも良しとしましょうか。
    出張の新幹線の中の時間を潰すのにはちょうど良かったです。

  • 痛快なビジネスエンタテインメントであり、東日本大震災やコロナを描いたヒューマンドラマでもある。とにかく面白くて読みやすい。菅田将暉さん主演での映画化が楽しみ。百香さん役は誰だろう⁉︎

  • 人口減少や空き家対策等、地方が抱える喫緊の課題について、主人公達のやり取りからリアルな課題が伝わってきた。

    この本が書かれた時期はコロナ禍であったが、アフターコロナとなり、果たして主人公が打ち出した空き家対策のビジネスモデルはリアルな社会でも実現されたのか…??

    コロナ禍が落ち着き一時期的にテレワーク重視だった業務も、今やハイブリッドか元の対面での業務に戻りつつあるように思う。

    ということは少なからず需要はあるとは言え、中々現実には地方に人が移住するまでのビジネスモデルになるのは難しいかな~と思ってしまう。

    ちなみに、作中に出てくる食材や料理の表現が秀逸で、どれもこれも美味しそうでヨダレが出るのを我慢しつつ…東北の美味に触れたい気持ちに駆られた!

  • 著者初読み。
    いつも聞いているポッドキャスト・さわや書店BOOKナビで拝聴して。

    震災後とコロナ禍、いろいろな問題をはらんだ中に一筋の光が見える作品。

    少し出来すぎ感もあるけれど、表題にもなっている太陽の捉え方、明るい方、ポジティブな方がやっぱりいい。

  • コロナ禍の影響でテレワークとなったことで、釣り好きの主人公が田舎暮らしをする話。空き家問題は何年も前からあるけど、そろそろ自分の事として考え始めるきっかけになったような気がします。

  • 気持ちよく読めましたま。

  • 巷にはコロナ禍生活を少し描写しただけで時代反映した気になってる小説もあるが、当作は複数の社会問題に加えてコロナも主要素としてしっかり組み込まれている。WINWINのアイデアも秀逸。

  • コロナ禍でリモートワークをすることになった大手電機メーカー勤務の主人公。釣り好きの彼が選んだ移住先は宮城県の海沿いにある田舎町だった。地元の人たちと交流し、震災の傷跡を目の当たりにした彼は過疎の町を救うべく新事業を立ち上げる…。おいしい食べ物の数々、そしてハッピーエンド、さっくり読めて読後感は最高!

  • 震災や空き家問題など重くなりそうな話をユーモアに包んでサクセスラブストーリーにした感じですね。
    ほんわかな気分にさせるけど薄味ですね。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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