異端戦国史の最高傑作・完全復刻! 信長殺し、光秀ではない (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065267745

作品紹介・あらすじ

「信長襲撃犯は他にいる」という真説の衝撃から50年!伝説の歴史作家が遺した異端戦国史の最高作が詳細な「作家案内」を付して復刊

感想・レビュー・書評

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  • 八切さんが色々な資料と残されている記録から、信長殺しは明智光秀ではなく、期せずして共同作業の形で「信長殺し」を国際的なスケールで敢行実行した。
    直接的にはイエズス会とオルガチーノが事前に計画をしていた最新鋭の火薬兵器が「神の栄光」「神の名」のもとに今こそチャンスだと本能寺に投げ込まれ、当時の日本の最高の国家権力者であった信長達を跡形もなく焼き殺され皆殺しにされた。

    その他にも、ルーテルの別にしなくてもよかった余計な宗教改革により当時のローマ法王が営業不振になり、販路拡張に迫られたため、カトリックの修道士たちが世界中にトランクをぶら下げてセールスマンになっていった話

    公表されていないために初めて読むことができた当時の【日本布教長カブラルの日本観】は、まったくあの当時と今の日本人と同じだなと思いました。
    このカブラルという人は日本人を馬鹿にしていたとWikipedia などには書いてありますがとても人を見る目があった人だったと見直さざるを得ません。
    以下に転記します

    ❝A私は日本人ほど傲慢貪欲不安定そして偽装的な国民は未だ見たことはない
    B 彼らが共同的に従順な生活ができるのは他に何等の手段がない場合に限られる
    C 彼らは生活が少しでも安定すればまるで王者のように重い上がる横着者なのだ
    D 彼らは腹のなかを他人に見せぬよう隠すことが賢い利口な処世法と考えている
    E彼らは幼児よりそのように教育され偽善的な微笑のマスクをいつもかけている
    F 彼らはお人好しを装う腹黒い奴とマスク通りの間抜けな連中で構成されている
    G 彼らはラテン語も習わず堂々と説法ができるそして高慢にポルトガル人を見下す
    H 彼らはもしヨーロッパちなみに研学させたらポルトガル人より上になろう
    I彼らは互いにそれを知っているから仏門でも和尚は奥義を弟子になかなか授けない
    J彼ら弟子は学びとった日から、もう師を尊び敬わずに勝手に独立してしまう
    K 彼らは悪徳に耽りやすく小心であり好色の素質が男女ともに極めて強い
    L 彼らの家で修道会へ入ってくるのは通常の世間で生計がたたぬか下層階級である
    M 彼等の中で普通に暮らせる者は宗教心を持つより悪徳に走りやすい心を抱いている❞

    戦国時代の日本女性たちがたくましかった話

    本書に出てくる色々な話から刺激を得ました。

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著者プロフィール

歴史小説家。1914‐1987年。名古屋市生まれ。1939年頃から「新青年」などに冒険小説や推理小説を書き始める。1964年「寸法武者」が第3回小説現代新人賞を受賞。1960年代後半から、歴史小説家として本格的な文筆生活に入る。以後、「八切史観」とよばれる独自の歴史観に基づく膨大な作品を発表。本書の「織田信長を殺したのは光秀ではない」をはじめ、「上杉謙信は女だった」「徳川家康は二人いた」など、従来の「歴史学」では考え得ない大胆な異説の数々は多くの読者を驚かせた。

「2022年 『異端戦国史の最高傑作・完全復刻! 信長殺し、光秀ではない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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